それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

自分で自分に発達障害の暗示をかけない

自分に発達障害があることを知るのは、

長所や短所を客観的に把握して(発達障害者にはそれが難しい)

適切に改善を図るためには重要ですが、

ときにはそれが呪縛となることがあります。

 

特に気づいたばかりの頃や診断を受けて間もない頃に

そうしたことが起こりやすいと思います。

日常で起こる数々の失敗をいちいち取り上げては

「だから私ってアスペなんだ」とか「これもあれも発達障害のせい」

などと、発達障害のある自分へのダメ出しを繰り返します。

 

そうするとまるで暗示にかかったかのように、

発達障害のある自分」という意識が過剰になって

発達障害的なふるまいが増えていくこともあります。

 

私は子どものときにはとてもボーっとした子だったので

(実は今でもそうだけれど、やるべきことは押さえられるようになったので

あまりそう見られることはない)、家族はいまだにそのイメージを持っています。

 

私は待ち合わせ時間は守る方で、遅刻することは普段はほとんどないんです。

でも、いまだに私がボーっとしてだらしのない人間だと思っている姉

と待ち合わせするときに限って、

余裕をもって家を出たとしてもなぜかどうしても遅れてしまうのです。

姉はきっちりした人なので、1分でも遅れようものなら

「今どこ?」とすかさずメールが入ります。

なので、絶対に遅れないようにしようと思うのですが、

そう思えば思うほど、なぜか遅れてしまっていたのです。

 

ほかにもこんなことがありました。

私は普段、計算ミスが多いわけではないのですが、

昔、ある集まりで、定期的に集計を出さなくちゃならないことがあって、

その取りまとめをしている人がこれまた細かい人だったのですが、

その人に注意されないようにしようとしているのに、

なぜか毎回ミスを出してしまうのです。

その人の中では私は「ミスの多い人物」となっていると思いますが、

気をつけても気をつけても毎回見事に、違うミスをしてしまうのでした。

ちなみに普段はミスの多さを指摘されることはありません。

 

そういうわけで、意識すればするほど、なぜかそのように

ふるまってしまうという不思議なことが起こることがあります。

自分は人づきあいが苦手なのだとか、こういう状況でパニックになるのだ

と思っても、対策を立てずにただ意識するだけでは、

かえって緊張が高まり、悪化するだけになりかねません。

下手をすると、自己暗示をかけていることになります。

 

なので、あまり発達障害発達障害と意識しすぎずに

(ネットでその手の情報を四六時中追いかけていたり発信したりしていると

嫌でも意識が強くなります)、

ときには忘れることも大切なのでは、という気がします。

 

拙訳書『壮年期のアスペルガー症候群』では、

あるシャーマニックヒーラーが次のように言っています。

ASDという状態は、あなたがともに生きるものであって、

あなたそのものではありません。」

 

発達障害があったとしても、それは自分の一面にすぎません。

自分の他の側面もしっかり生きましょう。

 

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しつこいようですけど、拙訳書の宣伝です。(しばらく続きます)

詳しい内容はこちらを。

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10年というスパン

ちょっとしたきっかけで数年前から10年日記というのをつけています。

1ページが1日分で10年分書けるように10分割されています。

スペースはわずかなので、大したことは書けません。

何をしただとか、備忘録的に使っていますが、

長期記憶の弱い私には重宝する代物です。

 

毎日書くついでに、過ぎた年の同じ日付に何をしたかをチラッと見ると、

大して代わり映えのない一日だったり、

同じようなことで悩んでいたり、

ときには、まったく覚えていない映画の名前が書かれていたりして

(こういう記憶の抜けがたまに起こる)怖くなることもありますが、

何年も変わらない毎日を送っているようで、

少しずつは前に進んでいるような気もします。

 

数年前の同じ日には親しくしていた人がすっかり疎遠になってしまったり、

楽しみにしていたことが楽しみでなくなったりと、

10年というスパンで人生を見ると、いろいろあるんだなと思います。

本当に、先のことなんてわからない。

 

数年前には、生きるのがしんどくて、何とか毎日を乗り越えるために

「よかったこと」「悪かったこと」「明日の目標」を一つずつ

書いていたことがありました。

 

しんどくても何かしら良いことを見つける訓練にもなったし、

最悪なように思える毎日でも、実際に起きた悪いことを一つ

書き出そうとすると実は何も大して悪いことは起きていなくて、

単に気分的な問題だということにも気づきました。

「目標」は一つにして、何でもいいからやってみて

達成感を得ようとしていたのだと思います。

 

10年というスパンで物事を考えるのは私には程よいようです。

「今日が人生最後の日だと思って生きよう」なんて潔いことは私には無理。

そんなこと思っちゃったらまず仕事なんてしないだろうし。

1、2年くらいでも、したいことしかしなくなっちゃうでしょうね。

 

人生あと10年、と考えると、10年先を見据えてそこそこ頑張ろうと思えるし、

あまりにも先のことを考えて気が遠くなったりもしない。

仮に自分の寿命が100歳までだと思っちゃったら、

怠け者の私は、まだまだ時間があるからいいやと怠けだすに違いありません。

 

そうやって、あと10年、というのを毎年更新していけばいいのかなとも思います。

人によっては、あと10年生きると考えるだけでもしんどい、

という人もいるかもしれません。

そういうときは、自分のペースであと〇年がんばろうというのを

毎年更新していくという考えもありではないでしょうかね。

 

私は母親が60手前で亡くなっているので、そのくらいまで生きられれば万々歳、

と昔から思っていたけれど、気がつけばあと10年ほどになってしまった。

人生あっという間です。

もちろん、そこまで生きられない可能性だってあるわけで。

悲観的になっているわけではなくて、現実的な話です。

 

さて、仮に残り10年だとしたら、何ができるか、何をするのか。

そろそろまたひとつ歳をとる時期が近付いてきて、

そんなことを考える今日この頃です。

 

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日常生活・健康管理を重視した発達・精神障害者のための就労移行支援施設

発達障害精神障害のある人のための

こういった就労移行支援施設ができたそうです。

 

 

発達・精神障害者向けの就労移行支援施設はほかにもあると思いますが、

栄養面や生活習慣の改善に主眼を置いた施設は珍しいのではないでしょうか。

就労移行支援施設を利用したことがあるわけではないので、

一般的な施設がどんなアプローチをしているのかはよく知りませんが、

発達障害と身体面の問題はまだ一般的に重視されていないように思います。

 

この施設の監修者のクリニックのサイトを見てみると、

分子栄養学的なアプローチをしているようです。

もちろん、糖質制限にも言及しています。

この施設では脳の健康によい生活習慣や栄養についての講義なども

あるらしく、単にSSTやジョブスキルだけでなく、

発達障害者が働くうえで根本的に問題となりやすい

体力のなさを改善するためのプログラムとなっているところが画期的です。

 

まだ新しい施設のようなので実績は出ていないでしょうが、

就職できて、いくら会社に理解があったとしても

週5日働ける体力がないと続かないという問題に

きちんと対処しようとしているように感じます。

 

実際、睡眠や食事の習慣がめちゃくちゃな発達障害者は

多いのではないでしょうか。

そもそも脆弱な脳みそなのに、そんな生活をしていたら

人並みに働けないのは目に見えています。

 

というか、私自身がそうでした。

20代のめちゃくちゃな生活をしていた頃と比べると、

生活習慣に気をつけている50代手前の今の方がはるかに体力があるんです。

在宅で仕事をしているので人間関係のストレスがなく、

それも体力セーブのひとつではありますが、

自営業ってそんなに甘いもんじゃありません。

私の仕事の場合は、一度引き受けた仕事は、

絶対に納期までに仕上げなければならないし、

第一、倒れても誰かに代わってもらうわけにはいかないので、

倒れるわけにいきません。

だから、外に働きに出るにしても、在宅で働くにしても、

食べていくには体力がなければならないんです。

 

とはいえ、生活習慣を改善しようにもついつい…という人は多いですよね。

こういう施設で生活改善のサポートを受けられるというのは魅力的です。

 

ただやはり、障害者手帳をもっていることが前提となるようなので、

診断がつかないグレーゾーンの発達障害者は結局こうした支援は受けられません。

 

そうなると、下手すると、そうした支援が受けられず、

自費でカウンセリングやコーチングなどの支援も受けることができず、

自力で何とかすることもできなかった(またはその努力をしなかった)

軽度発達障害者よりも、こうした根本的な身体面や生活の問題を改善するための

支援を受けた、いわゆる重度の人の方が、

最終的に社会で生き延びる力がついているということも出てくるのでしょうね。

 

人生短いかもしれないけれど、長いかもしれません。

そうしたことを念頭において早いうちに習慣を改善しておかないと、

歳をとって柔軟性がなくなってからでは難しいですよね。

一生なんとかなるだけの資産がある家の人はいいけれど、

そうでなければいくら障害者手帳をもらったところで、

社会の理解を訴えたところで、根本的な問題を解決する努力をしないと、

将来的にどうなるかはわからないのではないでしょうか。

 

障害のあるなしに関係なく、

少しずつであっても生活習慣を改善しようとするかどうかで、

10年後の自分の人生は違ってくると思います。

 

 

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食べるのも仕事のうち

毎日暑い日が続きますね。すでにぐったりしています。

 

温冷浴はやっていたものの、急激な温度上昇に身体がついていかず、

日中微熱が出る日も続いていました。

まだどっと汗がかけないうちに冷房を長時間使ってしまうので

今ひとつ汗がかけず、冷房の中にいたらいたで身体がだるくなります。

 

そんなときは、夜きちんと湯船に浸かって汗をかくようにすると

少しは楽になるのです。

 

暑いとついつい冷たいものを飲んでしまいますが、

身体も冷えるし胃液も薄まって食欲がなくなるので、

冷房を入れた部屋にいるときはなるべく暖かいものを飲むようにしています。

 

とはいえ、やはり食欲は急激に落ちています。

昔だったら、そんなときは「そうめん」をツルツルっと流し込んでいましたが、

アスペルガーもちには炭水化物の一気食いは大敵。

甘~いものを食べて血糖値をてっとり早く上げるだとかもNG

糖質制限続けていると甘いものはそんなに食べたくなくなりますが)。

何とかしてタンパク質多めにしています。

あまり量が入らないので、少なめに食べて、食間にアミノ酸パウダーだの

MCTオイルだのを摂ってエネルギーをつくっています。

 

それでもやっぱり気をつけていないと、エネルギー不足で

やる気のない状態になってしまいます。

でも、今日もブログ書く気なし…と思っていたけれど、

食事をすると書く気になるのですよね。

要は、やる気のなさはエネルギー(ATP産生)不足だったりするのです。

 

そもそもあまり食に興味がないので、食事時になると

「何食べよっかな♪」というよりも

「何食べようかな…(ため息)」となることが多いのです。

それでも食事が精神状態に大きく影響することは身に染みてわかっているので、

きちんと欠かさず食事します。

食べるのも仕事のうち、と思って。

だって食べないと仕事できませんしね。

 

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 商品ページに内容のデータがまだ載っていませんので、内容はこちらを。

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翻訳書を出版しました。『ガイド 壮年期のアスペルガー症候群:大人になってからの診断は人生をどう変えるか』

2年ほど前に訳し始めた本がようやく出版されました。

原書を読んで誰に頼まれてもいないのに勝手に訳し始め

(すでにどこかの出版社が翻訳権を入手しているかもしれないことを百も承知で)、

その後、紆余曲折を経て、やっと皆さんにお届けできることになり、

ホッとしています。

ちなみに販売はAmazonと版元のスペクトラム出版社のみです。

一般書店には置かれていません。

注:Amazonでは現時点でタイトル以外のデータがまだ載っていませんが、

ご注文いただけます。

  

 

は『Very Late Diagnosis of Asperger Syndrome 

(Autism Spectrum Disorder) -

How Seeking a Diagnosis in Adulthood Can Change Your Life』。

 

邦題は『壮年期のアスペルガー症候群』で、「壮年期」とありますが、

特に壮年期に限らず、副題の通り、

「大人になってからの診断は人生をどう変えるか」ということが

テーマになっているので、もちろん青年期の方にも読んでいただけます。

また、診断をめぐるアイデンティティの問題という点では、

ADHDの方にも参考にしていただけると思います。

  

著者のフィリップ・ワイリーはさまざまな経歴を経て、

51歳でアスペルガーと診断されています。

 

日本では欧米に比べて自閉症スペクトラムに対する認識や理解が

遅れていますが、近年になって成人のアスペルガーに関する本が多数出版され、

アスペルガーの特徴は広く知られるようになってきました。

 

現在、日本で出版されている成人のアスペルガーに関する本は、

大半が専門家によって書かれ、

主にその特徴や診断後の対処法を取り上げたものか、

成人当事者による手記や対処法です。

 

この本は、アスペルガーに関する説明にはあまりページを割いておらず、

すでにアスペルガーについてある程度の知識をもち、

自分自身が自閉症スペクトラムに該当するのではないかと疑っている成人や

診断を受けたばかりの成人、特に人生の遅くになって診断を受けた成人を

対象としています。

 

日本で既刊の成人向けアスペルガー本は主に青年期の当事者を

対象としている感がありますが、本書は壮年期以降の当事者を対象として、

大変ながらもある程度何とか人生を切り抜けてきた人に特有な、

人生の遅い時期に診断を受けた場合に示す反応や心理面について

重点的に論じています。

 

特に、他に類を見ない点として、

診断前後の心理的な過程をアイデンティティの観点から考察し、

死と臨終を受容する過程についてのエリザベス・キューブラー・ロス

五段階モデル(否認・怒り・取引・抑うつ・受容)を

応用していることが挙げられます。

 

本書は、当事者が診断前後のアイデンティティの危機を乗り越えて、

アスペルガーの特徴を理解してそれを活かしながら、

新たなアイデンティティを形成していく際に役立つのではないかと思います。

 

最近になって、診断がつくほどではないグレーゾーンのアスペルガー

についても認識され始めたことから、

自分とは無縁だと思っていた自閉症というものに、

もしかしたら自分も該当するのではないかと知って

戸惑っている成人も多くいるのではないかと考えられます。

また、お子さんが発達障害の診断を受けたことをきっかけに、

自分にも発達障害の特性があることに気づいて、

それをどう受け止めたらよいのかわからずに戸惑っている方も

いらっしゃるはずです。

  

オフ会などに参加して「発達障害あるある」話で盛り上がれる人はいいですが、

そうしたこともできない人も多いかと思います。

また、カウンセラーに相談しようにもお金がない人もいるでしょう。

そもそも自閉圏の人間は自分のことを即座に言葉にするのが苦手なので

カウンセリングも躊躇することもあるでしょうし(私も苦手)、

こうしてブログを書くなどして言語化できない場合もあります。

 

ある程度これまで社会でやってこれた人は、

自分に発達障害があるのではないかと周りに話しても

相手にされないことがほとんどだと思います。

それでひとりで抱え込んで悶々としている人たちが

少なくないのではないかと思ったのです。

 

そうした今、この本はそのような人たちが自分に対する認識を改め、

新しい人生を切り開いていく助けとなるのではないかと思います。

また、精神科医を含めた支援者側にとっても、

実際の診断に対して当事者がどのように感じるのか、

また診断後に当事者がそれをどのように受け止めて

どのように人生を切り開いていくのか、

海外ではそのプロセスをどのように支援しているのかを知ることで

大きく役立つと思います。

 

現時点ではAmazonの商品ページにタイトル以外のデータがまだ

載っていませんが、内容は次の通りです。

 

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

ルーク・ベアドンによるまえがき

サラ・ヒースによるまえがき

謝辞

序文

はじめにアスペルガー症候群の遅れた診断とは

 

第1章 自閉症スペクトラム障害の遅れた診断の各段階

 

人と違うことを知る/自分にASDがあることについて外部の反応や手がかりを得る/普通を装ってセルフ・アイデンティフィケーションに抵抗する可能性/セルフ・アイデンティフィケーションという転帰への到達/ASDについて調べて自己発見に至る/ASDの診断前評価と診断を受ける/「カミングアウト」をして打ち明ける相手を決める/理解を深めて自己を受容する/持続可能な未来を築く

 

第2章 診断前を生きる

 

精神的な傷になることがあるセルフ・アイデンティフィケーション後の危機/サポートの欠如精神的な不健康/精神疲労併存疾患怒りのコントロールの問題誤診のリスクASD当事者にとっての困難な課題(失業自尊感情の低さ/見捨てられ/孤立感/ペアレンティング自傷行為と自殺のリスク)

 

第3章 診断前評価と診断

 

自己評価(遺伝的経路幼児期の発達問題自己評価テスト)/診断前評価/正式な診断/診断後評価とサポート(その他の精神測定テスト/エニアグラム/マイヤーズ・ブリッグズ・テスト)/まとめ

 

第4章 診断のメリットとデメリット

 

メリットとデメリット(自分の長所と短所に気づける/支援サービスを利用できるコミュニケーションが改善することによるメリット/法的な権利を知る適した職を見つける/確証として専門家から書面の証拠を得る過去の問題についての合理的な解釈を見つける/引き寄せの法則に気づく自分自身についての理解を深める/人間関係を改善する)/診断のデメリット(診断にかかる費用/誤診のリスク/決して納得しない人たちの存在/「カミングアウト」の大失敗/アイデンティティ・アラインメントの危機)

 

第5章 自閉症スペクトラム障害の遅れた診断に対してよく見られる反応

 

自己崩壊混乱怒り安堵心の健康不良その他の反応拒絶反応を和らげる
キューブラー・ロス・モデル(否認(第一段階)/怒り(第二段階)/取引(第三段階)/抑うつ(第四段階)受容(第五段階))/新たな自己アイデンティティに対する反応の四つの段階/シャーマニック・ヒーラーの見解

 

第6章 「カミングアウト」プロセス

 

打ち明ける相手に選ぶ人の主なグループ(親や親類/雇用主/友人や知人/現在のパートナーまたはパートナーとなる可能性のある相手まとめ

 

第7章 自閉症スペクトラム障害の遅れた診断を受けてから充実した人生を送るには

 

対処法(コミュニケーション戦略/自己主張トレーニング/販売テクニック怒りのコントロール/リラックス/サポートを受けるメンタリング/コーチング)/家庭生活/お金/適切な仕事を見つける/愛情と人間関係(特定の関心事に対する情熱/家族からの無条件の愛/真に支えとなる友人/思いやりのあるパートナー)/健康/ライフスタイル/最後に

 

解説


訳者あとがき

 

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 

解説は当事者であり、カウンセラーでもある

吉濱ツトムさんにお願いしました。

本書には診断を受けた後の具体的な改善方法は書かれていませんので、

それを知らない場合は結局途方に暮れることにもなりかねません。

 

吉濱さんは改善策について、仕事、人間関係、恋愛、結婚、子育てなど、

多岐にわたって多数の本を書いていらっしゃいます。

その内容はとにかく具体的で、私が以前にブログに書いた、

体温調節をできるようにするためには温冷浴」、

頭がパンパンなときは紙に書き出して一度頭から出す」などの

イデアは吉濱さんから教わったものです。

体温調節の問題は、診断医に話した際には

発達障害の方は体温調節できないことが多いんですよね」で

終わってしまいました。

 

とにかく引き出しが多い方なので、本にも発達障害者の人生改善の

ヒントがたくさん書かれています。

自分の問題は自覚したけれど、それをどうやって改善したらいいのか

わからないという方にはおススメです。

  

発達障害の人のための上手に「人付き合い」ができるようになる本

発達障害の人のための上手に「人付き合い」ができるようになる本

 

  

隠れ発達障害という才能を活かす逆転の成功法則

隠れ発達障害という才能を活かす逆転の成功法則

 

  

発達障害の子どもがぐんぐん伸びるアイデアノート

発達障害の子どもがぐんぐん伸びるアイデアノート

 

  

隠れアスペルガーでもできる幸せな恋愛

隠れアスペルガーでもできる幸せな恋愛

 

  

発達障害と結婚 (イースト新書)

発達障害と結婚 (イースト新書)

 

  

 

『壮年期のアスペルガー症候群』を訳しながら、

私自身が、アスペルガーのある自分というものを実はずいぶん長いあいだ

受け入れられていなかったのだということに気づきました。

それについてはこちらに書いてみましたので、興味がある方はどうぞ。

 

 

出版翻訳は初めてなので、読みづらい箇所が多々あるかもしれませんが、

とりあえずは現時点でのベストを尽くしました。

拙訳が皆さんのお力になれば幸いです。

 

また、発達障害のことなど、私に答えられることであればお答えしますので

メールにてお気軽にご相談ください。

e-mail: manakawasemi(a)gmail.com((a)を@に)

 

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

本格的にカウンセリングを受けたい方はこちらを。

 

 

発達障害をめぐる10年後の状況

私が発達障害の診断を受けてからもうすぐ14年が経とうとしています。

その間に発達障害をめぐる状況も大きく変わりました。

おそらく発達障害という言葉を聞いたことがない人はほとんどいないほどに

社会的にも周知されるようになり、発達障害者支援法もでき、

診断基準もDSM-IVからDSM-5に変わりました。

 

その14年のうち、ほぼ10年近くは、私は発達障害をめぐる状況を

遠巻きに見ていただけでした。

ほかの当事者との交流に失敗し、さまざまな自己治療を試みつつも

アスペルガーであることを忘れたふりをして生きながら、

たまに人間関係の大きな落とし穴につまづいて、そのことに気づかされる、

ということを繰り返していました。

そうこうしているうちに、血糖調節異常や栄養の問題が発達障害者には多い

ということを知り、試したみたところ、驚くほど楽になったのです。

私の診断経緯やその後については、以下をご覧ください。



 

最近になって、過剰診断を危惧する本も多くみられるようになってきました。

そのうちの何冊かを読んでみましたが、確かに同意できるところも

あるにはあるのですが、その大前提として、「障害は恥ずべきもの」という

考えがあるような気がしてなりません。

だから、グレーゾーン程度の問題をわざわざ「障害」というべきなのか

という議論が出てくるのです。

 

確かに、発達障害が改善できないものであり、告知をすることで

当事者が絶望的になるだけだとしたら診断は害でしかありませんが、

自分の特性を知り(これは発達障害という枠組みを通さないとわからない部分も

多いのです)、それを踏まえて人生をよりよいものにしていけるのだとしたら、

「個性ですよ」で済ませてしまうことは、

そうした機会を奪うことにもなりかねません。

「個性」で納得できるくらい、周囲の理解があり、自己肯定感が高ければ、

そもそも診断なんか求めてくるはずがないのです。

 

ところで、私の場合に生きづらさの大きな改善のきっかけになったのは

糖質制限と栄養療法でしたが、それについて言及している精神科医

ごくわずかです。

これらに関する本はほとんどが他の分野の医師などによって書かれています。

 

低血糖症と精神疾患治療の手引―心身を損なう血糖やホルモンの異常等の栄養医学的治療 (第5版)

低血糖症と精神疾患治療の手引―心身を損なう血糖やホルモンの異常等の栄養医学的治療 (第5版)

 

  

発達障害の治療の試み-検査を基にした分子整合栄養医学による内科的治療

発達障害の治療の試み-検査を基にした分子整合栄養医学による内科的治療

 

  

デトックスで治す自閉症

デトックスで治す自閉症

  • 作者: ゲーリーゴードン,エーミーヤスコ,北原健,阿部博幸,Garry F. Gordon,Amy Yasko,青木多香子
  • 出版社/メーカー: 中央アート出版社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本
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発達障害を治す (幻冬舎新書)

発達障害を治す (幻冬舎新書)

 

 

発達障害の子どもが変わる食事 (青春新書INTELLIGENCE)

発達障害の子どもが変わる食事 (青春新書INTELLIGENCE)

 

  

こうした療法はエビデンスが出ていないだとか言われて日本では一般に

認められていません。

でも、昨年の某テレビ局の発達障害プロジェクトで「最近の研究で発達障害者には

感覚過敏の問題があることがわかりました」と言っていましたが、

感覚過敏はもう10年以上も前に一部ではわかっていたことです

(何を今さら、と思った人も多かったはず)。

それを考えると、今はまったく相手にされていない血糖調節異常や栄養の問題も

10年後には周知されるようになっているかもしれないのです。

 

現在の発達障害をめぐる状況は、ひと昔前のがん治療をめぐる状況に似ていると

どこかで読んだことがあります。

がんも不治の病だと思われていたのが、今では生存率も高くなりました。

 

私は以前、FDA(米国食品医薬品局)などにアップされる 

がん関連の情報を翻訳するサイト

翻訳ボランティアをしていたことがありますが、

がん患者やその家族も必死で、最新の知見を知ろうと努力しています。

日本では医師の言うことは絶対で、患者は素直に従う傾向がありますが、

アメリカでは患者は医師の言うなりではなく、自分でも勉強するようです。

発達障害者とその家族も、日本で現在一般的に知られている情報がすべてだと

信じ込むのではなく、もっと希望をもってほしいと思います。

発達障害という概念が日本に入ってきたのがずいぶん遅かったように、

現在日本で一般的な情報も海外の現状に比べたら遅れているということです。

 

10年後は無理でも、20年後には、非定型発達に該当する人が実はかなりいる、

ということがはっきりするのではないかと思っています。

今はグレーゾーンの問題も含めて、その過渡期なのかもしれません。

「障害」ということの受け止め方も含め、

考える必要があるのではないでしょうか。

 

パラリンピックだのアール・ブリュット

(そもそも障害者の芸術を指すものではないようだけれど、

日本ではなぜかそのニュアンスが強くなっている)だのと言っても

身近なところで「障害」ということを口にされると距離を置きたくなる、

という人が実際にはほとんどではないでしょうか。

 

「障害」ということが、人生の改善につながるはずの自分の問題を受け入れること

の妨げになるのだとしたら、「性同一性障害」という名称が「性別違和」に

変わったように、「発達障害」も「非定型発達」と言い換えれば、

診断に伴う絶望感というのも軽減するのではないかという気もします。

 

どちらにしても、現在テレビなどで流れているような情報がすべてと思い込んで

絶望的になって社会の理解だけを願うのではなく、

少しでも取り組めることがあれば、取り組んでいくことが大切です。

だって、その間にも時間は過ぎていくんですから。

診断名というのはその努力の方向性を与えてくれるはずのものです。

発達障害と双極性障害II型と睡眠・覚醒リズム表

私は十数年前に診断を受けたとき、抑うつ傾向はうつではなく、

てんかん性精神病」とでも呼べるようなもので、

抗うつ薬を飲むと悪化するタイプで、飲むなら抗てんかん薬だと言われました。



でも実際にてんかんの発作を起こしたことがあるわけではないし、

いったいそれが何なのかずっと謎でした。

薬嫌いなので、処方箋は出してもらいませんでしたが、

その後、浮き沈みの激しさに、やっぱり薬を飲もうかと考えたこともあります。

それでも、抗てんかん薬は副作用が強いということを考えて、躊躇していました。

 

ところが、あるとき、『セラピスト』というノンフィクションを読んで、

もしかしたら私の状態は双極性障害II型に近いのでは、と思ったのです。

 

セラピスト (新潮文庫 さ 53-7)

セラピスト (新潮文庫 さ 53-7)

 

 

著者は綿密な取材をして読みごたえのあるノンフィクションを書く人で、

この本でもいろいろなセラピストに取材に行きますが、

取材が終わりに近づいた頃に自分自身の問題に突き当たり、

最終的にクリニックを訪れ、そこで双極性障害II型と診断されたのです。

調子のいいときには、本の執筆中で忙しくても同時にいろんなことをして

躁状態にあったといいます。

 

そのくらいだったら私にもよくあります。

もしかして、「てんかん性精神病」というのは双極性II型のことでは、

と思ったのです。

診断当時はまだ、双極性障害II型はほとんど知られていなかったはずです。

双極性II型であれば、抗てんかん薬を処方することもあるはず。

 

そしてしばらくして、『双極II型障害という病』という本を読んで、

ますます自分の状態に近いように思えたのです。

 

双極II型障害という病 (改訂版うつ病新時代)

双極II型障害という病 (改訂版うつ病新時代)

 

 

この本によると、双極性II型の患者は単極型のうつ病患者より活動性が高く、

抑うつで療養中にアジア諸国への海外旅行に出かけるくらいは茶飯事」

なのだそう。私にとってもそのくらいは茶飯事。

たびたび抑うつ状態になっても病院にかからなかったのは、

その状態が長くは続かず、元気になると

「私、もう全然平気」と思えてしまうからでした。

そのほかにもII型の患者は「一人でいられる能力が意外に高いだとか、

「調子の高いときに決めたことがあとで負担になる」だとか、

当てはまることだらけです。

 

ただ、「一人でいられる能力が意外に高いというのはアスペに通ずることだし、

活動性の高さはADHDと取れなくもありません。

その辺の鑑別は難しく、発達障害うつ病の合併はよく聞きますが、

双極性障害との合併はどうなのでしょうね。

 

最近の日本の論文には、「成人のアスペルガー障害における

双極性障害の併存率は6~21%」とありました。

また、双極性障害の好発年齢は25歳前後で、もともと発達障害の特性がある人が

ある年齢に達したときに双極性障害を発症することがあるのだそうです。

 

私も双極II型的な軽躁状態が見られるようになったのは20代を過ぎてからで、

子どもの頃は抑うつ状態のみで軽躁状態はなく、

今は多動性を指摘されることもあるけれど、子どものときは多動性は

ほとんどありませんでした。

20代の初めにお酒を飲み過ぎていたことがあったので

それがきっかけだったのかもしれません。

酒飲みに囲まれていたために、受動型なので「朱に交われば赤くなる」で

誘われるままに飲んでいて、周りからは飲まない方だと思われていましたが、

今思えば、周りが依存症レベルだっただけで、

私自身もバカみたいに飲んでいました。)

 

実際に双極性II型と言えるのかどうかはわかりませんが、

どちらにしても薬物療法は受ける気がなかったので、

その後、自分なりにいろいろと調べてみました。

 

こちらのサイトで睡眠・覚醒リズム表というものを見つけたので

ダウンロードして試しにつけてみました。

本当は薬物療法をやりながら睡眠・覚醒リズムと気分の波の関係を

把握するために記録するらしいのですが、まあ別に、

薬物療法をやっていなくたっていいんじゃないかと思ったわけです。

すると、面白いことがわかりました。

 

人と会って話したりすると、言われたことがきっかけとなって

その夜はよく眠れず、そこから睡眠のリズムが狂いだして

気分もうつっぽくなっていくということです。

 

睡眠・覚醒リズム表の記録を始めたのが2015年の2月ですが、

その後、2015年の11月頃に糖質制限を始めたところ、

それからは睡眠時間が短くなったにもかかわらず、

気分の浮き沈みがうんと少なくなっています。

Excelで自分でアレンジして引き続き記録してはいますが、

今は気分の浮き沈みに悩まされることは少ないので、

ほとんど仕事の時間管理表と化しています。

 

あと気づいたのは、軽躁っぽくなると睡眠時間がやけに短くなり、

4、5時間で目が覚めてしまうのですが、そのまま起きて活動を始めてしまうと、

睡眠時間が短い日が続くことになり、結果的にうつ相に入ってしまうということです。

なので、いくらエネルギッシュでいろいろやりたい気分になっても、

最低6時間は布団の中に入ってうつらうつらするようにしています。

やる気のあるときに、やる気の出ない時期の分をカバーしたいのは

やまやまなんですが。

 

ちなみに、双極性障害の治療として「対人関係・社会リズム療法」

というのもあります。

 

対人関係療法でなおす 双極性障害

対人関係療法でなおす 双極性障害

 

 

双極性障害の対人関係社会リズム療法 臨床家とクライアントのための実践ガイド

双極性障害の対人関係社会リズム療法 臨床家とクライアントのための実践ガイド

 

 

だいぶ前に興味をもったことがあったので、水島広子さんのセミナーに

行ったことがありますが、対人関係療法発達障害者には向かないということでした。

発達障害者はフラッシュバックがひどいので、過去の人間関係を思い出すというのは

かなり酷なことになる、とのこと。

発達障害者には認知行動療法の方が向いているそうです。

 

でもまあ、睡眠・覚醒リズム表は発達障害者にもとても役に立つと思います。

自分で表をアレンジすれば、食事や運動や気候との関係もわかり、

気分の波が何によって左右されているのかを把握できます。

副作用の心配もありませんし、タダですので、ぜひお試しを。

 

 

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発達障害の諸症状を和らげるフラワーエッセンス~頭のぐるぐるを止める

私は子どもの頃、薬ばかり飲んでいました。

頭痛もちで胃腸が弱く、風邪ばかり引いていたので、

今の食器棚に入っていた「バファリン」「ルル」「新三共胃腸薬」を

自分で勝手に取り出しては飲んでいました。

 

そのせいか、大人になったころにはバファリンは全然効かなくなってしまい、

これはまずいと、薬を減らす決心をしました。

若い頃は海外にいる時間が長かったので、仕事をしていない時期も多く、

ひどい生理痛も寝ながらひたすら我慢して耐えるということをしているうちに、

数年後には普通に鎮痛剤が効くくらいになりました。

 

そういうわけで、20代後半くらいから、できるだけ薬は飲まないということが

習慣になったのです。

 

30代になって子宮内膜症がひどくなったときには、

やはりホルモン療法はやりたくなかったので漢方を試しましたが、

ちっとも効かず、試してみたのがホメオパシーでした。

そのときに出会ったのがフラワーエッセンス。

 

ホメオパシーの治療を受けている頃、

人間関係でかなりダメージを受けた出来事があり、

その心の傷に対して、ホメオパスの人が処方してくれたのでした。

 

フラワーエッセンスといえばバッチフラワーエッセンスが有名ですが、

そのときに出してもらったのはオーストラリアのブッシュフラワーエッセンス。

フラワーエッセンスがいったい何なのかもよくわからずに

言われるままに摂ったのですが、気がつけば、いつの間にかそのショックから

立ち直っていたのです。

いつもなら相当長いあいだ引きずるはずなのに。

もちろん、それでもその出来事はその後も長いこと(たぶん今でも)

心の傷として残りましたが、それまでとは違って、

そうしたショックに引きずられることなく

驚くほど早く自分を立て直すことができたのです。

 

それがフラワーエッセンスに興味をもったきっかけです。

ちなみにオーストラリアのブッシュフラワーエッセンスは

ホメオパシーのように身体的な症状に対しても使えます。

フラワーエッセンスホメオパシーレメディとは違って、好転反応もほとんどなく、

コーヒーやミントを摂ってはいけないといった制約もありません。

そんなわけで、ホメオパシーの治療はすっかりやめてしまいました。

 

フラワーエッセンスを知ってから10年余り。

私が自分を保っていられるのは、フラワーエッセンスの助けも大きいのです。

 

フラワーエッセンスの効果というのはとても微妙なので、

人生がガラリと変わってしまうようなものを期待して、

その微妙な効果が感じられない人は、「全然効かなかった」とか

「自然に治ったから摂るのをやめた」などと言うことがあります。

でも、自然に治ったように感じられるほど、さりげなく効くことがあるんですけどね。

 

全然効かないという人は、話を聞くと、毎日摂っていないことがよくあります。

飲んだり飲まなかったりでは変化が感じられないことも多く、

最低でも2週間以上、場合によっては長期にわたって摂り続けることが必要です。

慢性的な場合は、よくなったように思えても、

時間を空けて繰り返し摂ることが必要となることもあります。

 

フラワーエッセンス療法は玉ねぎの皮むきによく喩えられますが、

ひとつの感情が解決すると、その下にあった別の感情が出てくることがあります。

延々と切りがないようにも思えますが、そうやってちょっとずつ根気よく

問題に対処していくことで、ひとつひとつは小さな変化かもしれないけれど、

長い年月でみると、大きな変化が起きていたりもします。

 

単なるプラセボ効果では、という気もしなくはないですが、

昔、バッチフラワーの講座を受けたときに講師の方が話してくださったエピソードが

強く印象に残っています。

 

その方のご主人があるとき仕事のことでひどく悩んでいて、

全然眠れない日が続いていたのだそうです。

その講師の方は見るにみかねて、あるエッセンスをこっそり食事に

入れたのだそうです。

次の日の朝、起きてきた旦那さんが開口一番にこう言ったそうです。

「何かした?」

 

つまり、それまで全然眠れなかったのに、前の晩はぐっすりと眠れたのですね。

フラワーエッセンスが食事に入っていたことは知らなかったはずなのに、

効果があったわけです。

ということはやはり、単なるプラセボ効果として片づけることはできないのですよね。

 

さて、この講師の方が食事に盛ったエッセンスは、

バッチフラワーエッセンスのホワイト・チェストナットです。

これは、考えても仕方がないことを延々と考えてしまう、

というときのためのエッセンス。

シャンプーに入れるといいという話も聞いたことがあります。

 

バッチフラワー レメディ ホワイトチェストナット 10ml グリセリンタイプ 日本国内正規品

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私が使うのは現在はもっぱらオーストラリアのブッシュフラワーエッセンス。

オーストラリアはアボリジニが自然を守ってきたので、

植物のエネルギーが強いそうです。

そのためか、比較的効きが早く、海外では医師からも定評があるようです。

 

ブッシュフラワーエッセンスでは、ボロニアが頭を鎮めるのに役立ちます。

 

オーストラリアンブッシュ/シングルエッセンス[ボロニア]

オーストラリアンブッシュ/シングルエッセンス[ボロニア]

 

 

特定の状況や会話を強迫的に頭の中で反芻しがちな人のためのエッセンスです。

頭を鎮めるだけでなく、直観力を発揮できるようにする効果もあるそうです。

 

そのほかにはブラック・アイド・スーザンもあります。

 

オーストラリアンブッシュフラワー ブラックアイドスーザン

オーストラリアンブッシュフラワー ブラックアイドスーザン

 

 

これはどちらかというと、頭の回転が速すぎて、常にあれこれやろうとしてしまい、

そのために頭がぐるぐるしてしまう人向けです。

ボロニアがアスペ向けだとすれば、こちらはADHD向けという感じでしょうか。

バッチフラワーエッセンスでこれに近いものは、インパチェンスでしょうね。

やはり、せっかちでイライラしやすい人のためのエッセンスです。

 

バッチフラワー レメディ インパチェンス 10ml グリセリンタイプ 日本国内正規品

バッチフラワー レメディ インパチェンス 10ml グリセリンタイプ 日本国内正規品

 

 

フラワーエッセンスについては、数多くサイトもあるので、

ここではわざわざ説明しませんが(書くと長くなるので)、

これらは原液のボトルなので、別のボトルに希釈して使う必要があります

(原液のまま摂ってもいいけれど、もったいない)。

使い方については、それぞれのエッセンスの解説書をご参照ください。

 

オーストラリア・ブッシュ・フラワーエッセンス

オーストラリア・ブッシュ・フラワーエッセンス

  • 作者: イアン・ホワイト,村田道則
  • 出版社/メーカー: フレグランスジャーナル社
  • 発売日: 2004/05/30
  • メディア: 単行本
  • 購入: 1人 クリック: 1回
  • この商品を含むブログを見る
 

 

バッチの解説書で私が好きなのはこちら。

読み物として読んでも、心が温まります。

 

フラワーエッセンスヒーリング―バッチの花療法 光の中へ

フラワーエッセンスヒーリング―バッチの花療法 光の中へ

 

 

ほかにもフラワーエッセンスにはさまざまな種類があるので、

ご自分に合ったものを探してみるのも面白いですよ。

 

先日、10年ぶりくらいにブッシュフラワーのワークショップに参加して、

知らなかった使い方がまだまだたくさんあるのだなと思いました。

これからも少しずつご紹介していけたらいいなと思います。

 

こちらもご参考に。

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 フラワーエッセンスを試してみたい方はこちら。

    ↓

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たまには脳の断食を~頭のぐるぐるを止めるために

「頭のぐるぐる」と聞いて何のことかわからない非定型発達者はほとんど

いないかと思います。

 

延々と続くぐるぐる思考を止めるには、たまには情報断食をすることも有効です。

いまや情報があふれかえっています。

求めてもいない情報が至る所から目に飛び込んできます。

「あなたの年収、大丈夫?」だとか、大きなお世話を焼いてくれたりするのです。

 

はたまた、他人のブログやSNSを見てはその充実っぷりと比べて

自分はなんて情けないのだろうと思ったり

(ポジティブなところを見せて自己肯定感を上げるのは別に

いいと思うけれど、必ずしもいいことばかりではないはずなので、

他人の充実っぷりを真に受けていちいち落ち込む必要はありません)。

 

思えばこうしたことは以前にはあまりありませんでした。

私はアナログ世代なので、今みたいな生活はごく最近のことです。

デジタルネイティブの世代の人には想像がつかないかもしれませんが、

こんなに情報が即座に入ってくることもなかったので、

今の感覚から言えば不便ではあったかもしれないけれど

(実際は大して不便でもなんでもないのですが)、

情報過多になることもなく、マイペースでいられました。

 

もしかしたら、私が精神を病まずにここまで来られたのは、

今と違って世の中の平均的な人たちとはどんなものか

こちらから求めなければそれほど情報が入ってこなかったので

人と比べることをあまりしなかったせいかもしれません。

 

実を言うと、同世代の平均貯金額を知ったのは割と最近ですが、

それまで気にしたこともなかったのです(笑)。

今でも大して気にしていなかったりしますが(はるかに低いのに(笑))。

 

逆を言えば、デジタルネイティブの人たちはずっとそういった情報にさらされてきて、

人と自分を比べやすい環境におかれてきたのかもしれないなとも思います。

 

本当かどうかわかりませんが、今の若い人はスマホをチェックできないから

あまり映画館では映画を観ないとかいう話も聞いたことがありますし、

お金を払ってスマホやPCを預けて情報断食をする合宿なんかもあるそうですね。

そこまでいくと、ほとんど中毒なのだと思いますが。

 

私は一日中、仕事で文字を追っているので、それ以上頭の中に情報を入れるのは

しんどいときがあります。

そんなわけで、「読者になる」ボタンを押してもらっていながらも、

こちらもお返しにボタンを押すということをしていません。

ブログの更新情報が次々と来るのもストレスになるので。

(ボタンを押してくれている方、本当にごめんなさい。)

他人のブログを観るのも、頭に余裕があるときだけにしています。

 

LINEもストレスになるのでインストールすらしていません。

「あ、読んじゃった。早く返信しないと既読スルーだと思われてしまう」

と思うこと間違いなしだからです。

 

まあ、今の若い世代の人たちはつきあい上そうそうそんなことは

簡単にできないのかもしれませんね。

 

でも、情報の洪水に疲れたら、思い切ってネットを見るのをしばらくやめて

頭を休めることをお奨めします。

頭がパンパンになっているときほど、衝動を抑えられないので、

意志の力で衝動が止められないときは、

時間を決めてスマホの電源を切ってどこかにしまってしまうとか、

工夫が必要です。

 

非定型発達者はただでさえ視覚情報に敏感なので、

ときどき意識的に視覚情報を減らして

ほかの感覚器官を使うことを楽しんでみるといいと思いますよ。

 

熟睡するためのハーブ

6月初めはリンデンの花が咲く季節です。

リンデンとはセイヨウボダイジュのことで、とってもいい香りがします。

2年前に知ってから、その香りのとりこになってしまい、

今年も堪能しようと先日、飯能のハーブガーデンまで出かけました。

 

ところが、時すでに遅し。

すっかり散ってしまっていました…。残念…。

うっすらと残り香はしましたが。

 

それでもこの時期のハーブガーデンは賑やか。

エキナセアが鮮やかに咲いていました。

 

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フレッシュの香りが無理なら、せめてドライハーブを買って帰ろうと

思ったのですが、こちらも売り切れ。

皆考えることは同じらしい。

 

リンデンは鎮静作用があるので不眠にいいと言われています。

オレンジフラワーとのブレンドティーがおススメです。

寝る前にあんまりお茶を飲むと夜中にトイレに行きたくなっちゃいますが、

少ないお湯で濃いめに入れて、グリシンをちょっと入れると、寝つきがよくなります。

グリシンアミノ酸の一種ですが、ちょっと甘みがあるので美味しくなります。

睡眠改善効果があるということで、最近サプリメントがたくさん出ているようですが、

とりすぎると逆効果という話もあるので、ほどほどにした方がよさそうです。



ちなみに、グリシンは高いサプリメントを買わなくても、

安いものでも十分だと思います。 

こちらの製品だと、小さじくらいのスプーンがついていて、

一度買えば相当長いあいだもちます。

 

グリシン 1kg(glycine) 国内製造品 【付属スプーン】 [01] NICHIGA(ニチガ)

グリシン 1kg(glycine) 国内製造品 【付属スプーン】 [01] NICHIGA(ニチガ)

 

 

後日追記:

グリシンは、やはり摂らない方が無難なようです。上記に挙げたウェブサイトの記事にあるように、グルタミン酸とGABAのバランスが取れていない場合、どちらか多い方をさらに増やすらしいので、GABAの方が多いならいいのですが、グルタミン酸の方が過剰な場合、さらにグルタミン酸が増えることで興奮状態が悪化して、余計に寝きにくくなるかもしれません。そもそも、GABAの方が優勢なら、寝つきが悪いということはないようなので。

 

そのほかには、バレリアンも不眠にいいハーブとして有名ですが、

単独で入れると…うっっっていう香りがします。

何でもイソ吉草酸という成分が匂いの元らしいのですが、

足の臭い匂いの元(!)でもあるそうです。でも猫は好むんだとか。

「猫に好かれる=足が臭い」だとは思いたくないけど。

 

ちなみにバレリアンには入浴剤もあって、試してみたところ、

全然臭くなく、なかなかよろしかった。

でも後から聞いたところ、これは日本向けの製品らしく、

本国のドイツで売っているものは強烈らしいです。

間違ってもお土産には買わないようにしましょう。 

 

クナイプ グーテナハト バスソルト ホップ&バレリアン 40g(入浴剤 バスソルト)

クナイプ グーテナハト バスソルト ホップ&バレリアン 40g(入浴剤 バスソルト)

 

 

そのほかにはセントジョーンズワートパッションフラワーがあります。

セントジョーンズワートはうつ傾向による早朝覚醒

パッションフラワーは不安や緊張で寝つきが悪いときにおススメです。

 

パッションフラワーは味にちょっとクセがあるので、

ジャーマンカモミールブレンドすると飲みやすくなります。

 

ジャーマンカモミールも不眠によいハーブの定番で、

安価でいちばん手に入りやすいかもしれません。

ただし、キク科のブタクサアレルギーがある場合は要注意です。

 

バレリアンとパッションフラワーは中枢性の作用があるし、

セントジョーンズワートは薬物代謝酵素を誘導して一部の薬の作用を弱めるので

薬物療法を受けている人はリンデン+オレンジフラワーが無難かもしれませんね。

または、キク科アレルギーがなければジャーマンカモミールを。

 

それから、鎮静作用のあるラベンダーの精油を大さじ一杯の天然塩に

数滴垂らしてバスソルトとしてお風呂に入れるのもリラックスできていいですよ。

サンダルウッドなどもいいのですが、何しろ高価なので、ラベンダーがお手頃です。

 

リラックスできたら、湯冷めしないうちに寝るのがポイントです。

深部体温が下がることで眠りに就けるので、身体が冷えてしまうと

眠れなくなってしまうのだそうです。

 

あと結構重要なことは、寝る前にパソコンやスマホを見ないこと。

敏感すぎる人は電磁波も睡眠に影響するという話もあるので、

そういう場合はWiFiの電源なんかも切るとよく眠れるようになるとか。

 

脳に不具合が起きやすい人間にとっては、きちんと睡眠を取るというのは

なによりも大切です。

 

ところで、わざわざ出かけて行ったのにリンデンの香りを味わえずに

残念でしたが、思わぬ収穫がありました。

 

トゥルシー(ホーリーバジル)の苗が売っていたのです。さすがハーブ屋さん。

トゥルシーは大好きなハーブで、昔インドで知り合いのお宅に鉢植えがあって

種ができていたので頼んで分けてもらったことがありました。

アルミホイルに包んで持たせてくれたのですが、帰国まで数週間あったので、

帰国直前に開けてみたらカビだらけ。

ホイルから出して乾燥させておけばよかったのですが。

 

そんなわけでいつかは自分で育ててみたいと思っていたトゥルシー。

ストレスにも効くし、抗酸化作用も高いので、いつもiherbで買って大量に飲んでいます

(紹介コードが必要な方は「BBF422」をどうぞ)が、

お茶にして飲むにはひと鉢では少なすぎ。

 

トゥルシーはインドでは神様の化身と言われる植物。

一緒に買ったホワイトセージとともに大切に育ててみようと思います。

  

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