それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

発達障害の診断経緯 その2 診断結果を聞きに行く~結果はひた隠し

結果が出る当日。

さらにドキドキしながらクリニックを訪れました。

 

前回は「あら~、あなた普通じゃな~い」と言っていたのに

どうも今回は先生の様子が違います。

「えっと、あなたの場合は、一応社会に適応しているし、

ひとつの個性ということで…」と

奥歯にものの挟まったような物言いをするではないですか

 

「で、どっちなんですか?アスペルガーなんですか?

違うんですか?」と訊いても、

社会に適応している人に診断名は付けたくないとのこと。

 

知能検査の結果を教えてほしいと言っても、教えられないと拒否されました。

今だったらきっと、こっちはお金を払っているのだから知る権利がある

と言って主張していただろうけれど、

当時はまだ今ほど口が立たなかったので、

そう言われてしまっては引き下がるしかありません。

 

先生はほかの患者さんの話を始めました。

会社に言われて受診しに来た女性が

典型的なADHDであることがわかったのだけれど、

高い役職に就いている人だから気の毒でね、と言うのです。

この先生にとっては発達障害のあることは「気の毒」なことのようです。

 

結局、「あなたはうつなの」とうつ病にされてしまい、

ツムラの漢方を出されて終わりでした。

どうやらこの先生にとっては、

先天的な脳の障害である発達障害より

精神障害の方が「格が上」らしい。

 

隠されれば隠されるほど気になります。

もやもやっとした気持ちのまま帰宅すると、

その先生から電話がかかってきました。

どうしても確定診断を出してほしかったら、

あと2つほど検査を受けてほしい、

郵送するので送り返してほしい、とのことでした。

 

けれども、待てど暮らせどそんなものは送られてきません。

 

仕方がないのであきらめて、ほかのアスペルガーの診断ができる

医師はいないものかとネットで探してみたら、

都心に成人の発達障害専門クリニックができたばかりだということを知りました。

それで、さっそく予約を入れました。

 

(続く)