診断後 その4 ほかの当事者との交流の失敗
診断を受ける前後にはブログを書いたり、
アスペ・コミュニティのサイトに出入りしていたこともあり、
数人の当事者とメールをやり取りしていたこともありました。
ところがあるとき、そのうちの一人とトラブルになり、実名を挙げて、
私がその人にウイルスメールを大量に送りつけているとブログに書かれ、
どういうわけか、一部の当事者のあいだで「あの人怖いですね、ひどいですね」
ということになってしまったのです。
後からその人のパートナーという人からメールをもらって、
統合失調症があるので妄想が入っているから
許してやってほしいと言われましたが、
もうとにかく、そのことがトラウマになってしまい、
その後一切、ネットの世界にはかかわるのを止め、
ほかの当事者と連絡を取ることもしなくなりました。
そんなこんなで、もうアスペルガーだとか言ってたって、
誰に理解してもらえるわけでもないし、
職にも就けないような当事者がいる中で、
何とか生活できている私なんかが当事者を名乗っていいんだろうかと思い、
アスペルガーであることを忘れたふりをして生きることにしたこともありました。
それでも時折、人間関係の落とし穴に落ちて
自分がアスペであることに気づかされる、そんな繰り返しでした。
(続く)