PMSと低血糖症の関連
この本では低血糖症の発症機序について素人にもわかりやすく書かれています。
著者が女性なためか、ほかの関連書より女性の症例が多く取り上げられている
ように思います。
本書によると、PMSでは
「栄養失調や血糖調節の異常などの原因によって、ホメオスターシス、いいかえれば
「体内環境」が乱れているところに、排卵のある女性なら誰でも起こりうるホルモンの
変動が「ダメ押し」することで、症状が出現するかどうかのギリギリのラインを
オーバーしてしまい、症状があらわれる(『なぜあなたは食べ過ぎてしまうのか』より引用)」そうです。
実際に本当に低血糖症かどうかは5時間糖負荷検査を受けないとわかりませんが、
「栄養不足」や「糖質の取りすぎ」が身体によくないことはあきらかです。
身体によくないことはわかっていても、やめられないのよね、
と思うかもしれませんが、なぜよくないのか、
栄養不足や糖質の取りすぎたときに身体で何が起こるのかが理解できれば
フィーリングで食べてしまうということがやめられることがあります。
アスペは特に、理屈で納得できると実行できることがあります。
この本は極端な糖質制限は奨励していませんし、
巻末にはレシピも載っているので実践の参考にしやすいかと思います。
PMSの原因はもちろんこれだけではありませんが
(この本にはほかにもいろいろ載っています)、
つらさを嘆いているだけではなく、自分なりに勉強して実践することで
改善につながることもありますよ。