女性のホルモンバランスを整えるハーブ
前々回の記事では情緒不安定とPMSの関連について書きましたが、
PMSの症状を乗り越えるにはハーブも役立ちます。
ハーブティーとして手に入りやすいものでは、
ジャーマンカモミールには鎮静・鎮痙作用があるので、
不安や痛みを和らげるようです(ただし、子宮内膜症や子宮筋腫による
激しい生理痛にはあまり効かないかと思います)。
ラズベリーリーフは子宮や骨盤の周囲の筋肉の緊張を和らげてくれます。
また、「安産のためのお茶」と言われていて、出産準備にもいいようですよ。
チェストベリーはホルモン分泌を調整してくれます。
その他にも、更年期障害、子宮筋腫、子宮内膜症にも適応とされ、
母乳の分泌を促す目的でも用いられます。
下垂体の働きは朝の方が活発なので、朝飲むのがよいそうです。
チェストベリーの乾燥エキスを使用した「プレフェミン」という
市販薬もあります。
薬剤師さんのいる薬局で処方箋なしで買えるので、
PMSの症状でつらい方は一度相談してみるといいかもしれません。
どれも飲んですぐに楽になるというものではないので、
ある程度飲み続けることが必要ですし、
何らかの薬物療法を受けている場合は摂取には注意が必要です。
また、前回書いたように、日頃の食生活を正すことなく
ハーブだけを飲んでも症状緩和にはつながりにくいかと思うので、
生活全体をトータルに見直してくださいね。
追記:チェストベリーはドーパミン受容体に働きかけると考えられているため、
薬の作用に影響するので摂取は避けた方がよいようです。
以下をご参照ください。
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