それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

朝から涙が出るときは

そろそろ梅雨入りかな、というような天気が多くなってきましたね。

 

こんな鬱蒼とした天気のように、朝から気分が重く、

なぜだか涙ばかり出るということが以前はよくありました。

過去のいろんなことを思い出してあとからあとから涙が出てくる。

手に入らなかったもの、失った人間関係、もう二度と会えなくなった大好きな人。

「ない」ものばかりが次から次へと浮かんできてはさめざめと泣いていました。

 

ところが、あるとき気づいたんです。

朝食を摂るとそれがピタリと止まるってことに。

何てことはない、単なる低血糖症状だったのです。

 

糖質制限を始めてからもそうしたことはときどきありましたが、

夜間低血糖の問題に気づいて対処するようになってからは

朝から泣くようなことはなくなりました。

 

今では朝だけに限らず、情緒が不安定になってきたことに気づいたら、

まず低血糖に陥っていないかをチェックします。

最後にものを食べたのはいつだったか、どんなものを食べたか。

カフェインの取りすぎでアドレナリン過剰になっていなかったか。

 

その知識がなかった頃は、情緒不安定になりかかると、

瞑想で解決しようとしていました。

呼吸や身体の観察をすることで自分自身を落ち着かせようとしていたのです。

確かに、それはある程度の効果はありますが、

低血糖症になっているのであれば、低血糖を解決することが優先です。

私は適切な解決策を取らずに、単に低血糖の症状を延々と観察していたのです。

考えてみればそれは、心臓の病気で発作が起きているのに

何もせずにただ身体の状態を観察しているようなものでした。

 

低血糖症というのはまだまだ医師でも知らないことが多いですが、

自分で情緒不安定だと思う人は、ぜひ知っていただきたいと思います。

私は低血糖症についてもっと早くに知っていたら

人生どんなに違っていたことかと心の底から思います。

私はオーソモレキュラークリニックの回し者でもなんでもなく、

ただ自分の経験から本当にそう感じています。

 

これまでにも何冊か紹介しましたが、まだ数は少ないものの、

低血糖症の本は数冊出ています。

糖尿病やダイエット向けの糖質制限本とは違って、

どれも極端な糖質制限は奨めておらず、栄養に関しても書かれています。

気持ちが落ち着いていて頭が働くときに、ぜひ少しずつでも読んでみてください。

 

糖質革命~がん、高血圧、糖尿病、うつ、花粉症、メタボ…現代病の原因は「低血糖症」にあった

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なぜあなたは食べすぎてしまうのか―低血糖症という病

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疲労も肥満も「隠れ低血糖」が原因だった! (「肉から食べる」と超健康になる)

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低血糖症と精神疾患治療の手引―心身を損なう血糖やホルモンの異常等の栄養医学的治療 (第5版)

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こんなのもやってます。