それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

アスペルガーとアルコール

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早くも今年も終わろうとしています。

あれこれ書こうと思っていることはあるのに、忙しくてちっとも書けていません。

 

さて、年末は忘年会に参加された方も多いことと思います。

私は自営業という仕事柄、義務的に飲み会に参加しなければならないようなことは

めっきりと減りました。

少人数なら楽しめるのですが、大人数になるとどうしても

あちこちから声が聞こえてきて話がよく聞き取れなかったり

どこのグループの会話に入ったらいいかわからずに独りぽつねんとしてしまう

という、「アスペルガーあるある」になってしまうので

今ではあまり顔を出すことはありません。

 

とはいえ、よく考えたら、20代の頃はよく飲み会に出ていました。

なんでだろう?と考えてみたら、手持ち無沙汰になったら

ひたすら飲んでいればよかったからです。

 

若い頃、バンドをやっていたのですが、メンバーが依存症レベルの酒飲みばかりで

朱に交われば赤くなる、で典型的受動型アスペルガーな私は飲みまくっていました。

音楽は好きだけれども、人見知りで人前で話すのすら苦手な私が

どうしてバンドでライブハウスのステージに立てていたのかというと

やっぱりお酒が入っていたからでした。

 

バンドを辞めた後、ヴィパッサナー瞑想アスペルガー当事者が

やる場合はいくつか注意が必要だけれど、断ちものにはとても有用)

というものに出会い、かなりのめり込んで真剣にやるうちに

すっかりお酒が飲めなくなりましたが、

それからというもの、飲み会も以前のようには出なくなりました。

飲まなくなって10年以上が経ちます。

 

2年近く前にアスペルガーとアルコールとの関連について書かれた洋書を読んだところ

アルコールを飲むことでアスペルガーの特性を上手く隠して

社会に適応しているケースが結構あるということが書かれていました。

 

アルコール依存症発達障害というと、どちらかというとADHDの衝動性と

関係しているように考えられがちですが、

アスペルガーの場合も、お酒を飲むことで過緊張が解け、

過敏さや不安も和らぐことから、依存症になる可能性はあるようです。

 

自分にアスペルガーがあることを知らずにアルコールで社会生活を

何とか乗り切っている場合、アルコール依存症にまでなってしまって

致し方なく断酒をすると、

今まで隠れていたアスペルガーの症状が前面に出て社会生活が上手くいかなくなる

ということがあるようです。

つまり、依存症の治療をするだけではダメで、アスペルガーの問題にも

対処が必要だということです。

 

この本はイギリスで出版されていますが、

イギリス人も気質的にどちらかというと内気で、

パブ文化もあるので、日本に似ているところがあります。

 

この本ではアスペルガーアルコール依存症の説明と並行して、

実際にアルコール依存症に陥って、その治療過程でアスペルガーであることが

判明したという男性の手記が織り交ぜられています。

この男性は、数々の職業生活や2度の結婚生活をアルコールを飲むことで

乗り切ってきたとのことでした。

アルコール依存症の治療は、アスペルガー当事者の場合、

アルコホリックアノニマスのような手法はあまり合わず、

認知行動療法を組み合わせた手法の方が向いているともありました。

 

こうした人たちは上手く社会生活をこなしているので、

ひどく肝臓がやられるまで周囲もアルコール依存症と気づかないし、

ましてやアスペルガーであることにも気づきません。

 

この本には当事者の男性が治療を受け、自分のアスペルガー的な性質を

受け入れるまでが書かれています。

面白いのは、その過程を見てきた母親や元彼女のインタビューが

載っていることです。

アスペルガー当事者はなかなか自分を客観視できませんが、

当事者の主観的な世界と周囲の人間の見方にずいぶん差があることがよくわかります。

 

 

 こちらの本です。

Asperger Syndrome and Alcohol: Drinking to Cope? (English Edition)

Asperger Syndrome and Alcohol: Drinking to Cope? (English Edition)

 

 

ひと通り訳したものがありますので、読んでみたい方は

manakawasemi(a)gmail.com((a)を@に)までご連絡ください。

無料でPDFをお送りします。

 

 

 こちらもまだの方はぜひどうぞ。

 

ガイド 壮年期のアスペルガー症候群:大人になってからの診断は人生をどう変えるか

ガイド 壮年期のアスペルガー症候群:大人になってからの診断は人生をどう変えるか

 

 

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