それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

発達障害者はうま味成分に注意が必要

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最近は、オーソモレキュラー療法(分子整合栄養医学)に興味をもって

オンライン講座などで細々と勉強しているんですが、

単にサプリメントで栄養を補うっていう療法ではなく、

実に複雑で、何を摂らないかという考えも大切だということがわかりました。

う~ん、そうだったのかーということがしょっちゅう。

 

先日も、発達障害者はグルタミン酸をあまり摂らない方がよいということを知って

目からウロコでした。

まあ、添加物として使われている化学調味料が身体によくないというのは

誰でも聞いたことがあるかと思います。

でも、グルタミン酸って天然の物質で、昆布やトマト、チーズ、小麦粉

なんかにも含まれています。

 

グルタミン酸は何も悪者ではなく、記憶や学習を助けてくれます。

興奮性の神経伝達物質で、鎮静系のGABAに変換されますが(ビタミンB6が必要)

グルタミン酸が過剰だとGABAへの変換が抑制されるそうです。

 

なので、グルタミン酸とGABAのバランスが大切なのですが、

発達障害者ではもともとグルタミン酸が過剰なのだとか。

それで発話に関係するGABAが少なくなることで、

言葉の遅れが見られたりするそうです。

 

だから、発達障害者は定型発達者よりもうま味成分の摂取に

気をつけた方がいいのです。

もちろん、完全に避けることは無理だし、過剰に神経質になる必要はないけれど、

自分の脳の調子によって、食べるものには十分気をつけた方がいいですよね。

 

ちなみにグルタミン酸って味噌や醤油などの発酵食品にも含まれています。

腸にいいからといって、発酵食品を食べまくるのも考えものです。

緑茶にも含まれているそうですが、たぶんこれは、テアニンという成分のことで

テアニンは玉露だとか高級なお茶にしか豊富に含まれていないので

安い緑茶はあんまり心配ないんじゃないかと思います。

日光に当てずに被覆することで増える成分なので、

手間がかかるから玉露は高いのだとメディカルハーブの授業で聞きました。

 

でも最近、睡眠の質を高めることを目的としたテアニンのサプリメント

出ているみたいですね。

 

これも、正常な脳みそであれば

グルタミン酸とGABAのバランスが摂れているので、

テアニンを摂ると鎮静系のGABAに変換されて

良質な眠りが得られるということなんでしょうけど、

脳内のグルタミン酸が過剰な発達障害者が摂取しても

GABAには変換されずにますますグルタミン酸が増えることになるので要注意です。

 

ちなみに、アミノ酸グリシン同じく睡眠の質を高めると言われていますが、

これもグルタミン酸/GABAのバランスが取れていないと

過剰な方に傾くそうなので、発達障害者向きではありません。

私も以前に摂っていましたが、それを知ってやめました。

そもそも、鎮静系のGABAの方が多ければ、ぐっすり眠れるはずなので、

そういったサプリが必要なこと自体がグルタミン酸過剰なことを

示しているという話もあります。納得。

 

そういえば、ちょっと前に自閉症を対象にした栄養療法セミナーに

行ったときにもグルタミン酸/GABAバランスの話がありました。

 

隣りに座っていた方が偶然にも同じく発達障害当事者でADHDの方だったんですが、

もう長く栄養療法を勉強されているそうで、知識豊富でした。

曰く、「栄養療法って昔はグルタミン摂れ摂れって言ってたけど、

今じゃ摂るなだもんね」だそうです。

確かに、グルタミンには腸管の保護作用があるんですよね。

栄養を吸収するためには摂っておきたいところ。

でも日々知見は更新されていくんだなと。

 

じゃあ、そんなにすぐ変わるんじゃ勉強するのってバカバカしい、

と思いたくなりますね。

でも、たとえば、すでに海外では糖尿病にはカロリー制限じゃなくて

糖質制限が必要というのは当たり前になっていますが、

日本ではまだまだ糖質制限を認めない医師もたくさんいます。

それを考えると、これまでの考えに固執せずに、誤りだとわかったら

さっさと捨てて新しい正しい知見を採用するオーソモレキュラー系の

人たちの方が潔くて信用できるような気がします。

この人たちは、日々大マジメに患者を治すべく論文読みまくって

新しい知見を探しているんだと思うと脱帽です。

 

まだまだ知られていないオーソモレキュラー療法だけれど、

自分なりの試行錯誤でも心身ともに大きく楽になってきたので

効果のほどは実感しています。

なので、私はこれについていこう。

だって、もっとよくなりたいから。

嘆いていてもどこにもたどり着かないので。

こんなに複雑で難しいことを勉強するのが楽しいと思えるようになったのも

脳がちゃんと機能するようになったおかげ。

  

グルタミン酸のことも含め、発達障害者の食事について書かれた

わかりやすい記事はこちら。

食事について、定型発達者とは違う発達障害者ならではの注意点があるのだとしたら

発達障害は個性」で片づけるのってやっぱりどうなの、って思います。

楽になれる情報があるんだから、その機会を奪わないでほしいと思う。

 

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最近はこちらにも書いています。

 

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