発達障害者の血糖管理~糖質制限ってどの程度やればいいのか
発達障害者は過剰な糖質は摂らない方がよいということを
以前に書きました(定型発達でもよくないと思うけど)。
では、糖質制限ってどの程度やればいいんでしょう?
糖質制限の本はたくさん出ていますが、そのほとんどが
糖尿病患者向けかダイエットを目的とした本です。
糖質制限食は「プチ」「スタンダード」「スーパー」と
厳格さに段階がありますが、
機能性低血糖症を改善することを目的として糖質制限をする場合、
あまりきつい糖質制限はやらない方がいいでしょう。
特に、消化吸収が悪い場合は、タンパク質や脂質を増やしても
あまり吸収されないと、かえって低血糖になってしまいます。
また、副腎疲労がある場合も、厳格な糖質制限には耐えられないと思います。
糖新生が上手くいかないので、適度に糖質を摂る必要があります。
副腎疲労についてはこちらを参照。
結局は、必要な糖質制限の程度は個人によって違うので
各自、自分に合ったやり方を見つけるべく、試行錯誤するしかありません。
『糖質制限の真実』という本では、1日130グラムの緩やかな
糖質制限を奨めているので、参考にするといいかもしれません。
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ただ、この本ではアスパルテームやスクラロースなどの人工甘味料は
そんなに問題ないのではないかと書かれていますが、
ラットを対象とした実験で、人工甘味料によって
耐糖能異常が生じたというデータもあるそうですし、
人工甘味料の摂取によって1週間で耐糖能異常が生じたそうです。
また、人工甘味料は腸粘膜も損傷するようです。
アスパルテームやスクラロースは、コンビニやスーパーで売っているような
糖質オフスイーツに入っていることがあるので、
糖質オフだからといって常食は厳禁です。
砂糖の代わりにはラカントなどのエリスリトール
(糖アルコール)がおススメです。
高いですけど、高いからこそ、バカバカ使うようなことはありません(笑)。
もちろん、緩い糖質制限といっても、
甘いものをたっぷり食べるのは論外です。
たまに黒砂糖や三温糖はOKと思っている人がいるみたいですけど、
しっかり血糖値急上昇しますからね。
低糖質の食事に身体が慣れてくると、味覚が変わるので、
ちょっとの糖分でもえらく甘いと感じるようになりますよ。
やはり新しい知見はどんどん出てくるもので、
発達障害者の血糖調節異常は妊娠中や産後の管理に関係しているという
見方もあるようです。
精神科医のほとんどは、ただ診断を下すだけですが、
専門外のお医者さんの方が発達障害者のために
あれこれ考えてくれているような気さえしてしまう今日この頃。
これって気のせい?
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