それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

糖質のドカ食いをやめるには

f:id:Manakawase:20200115181149j:plain

 

糖質のドカ食いは誰でもやりがちですが、

発達障害があると特にそうなるかもしれません。

発達障害者には血糖調節異常が見られることが多いらしく、

低血糖になりやすいという説があります。


それで、糖質制限をした方がいいという話になるのですが、

やみくもに糖質を減らしてもいろいろな問題が起こります。


糖質の代わりにエネルギーとなってくれる脂質やタンパク質が不足すれば

かえって低血糖を招きます。

 

低血糖になる原因はさまざまで、ひとつではないかもしれません。

筋肉量が少なければ糖質の取り込みが悪くなって、

血糖値急上昇→インスリン大量分泌→低血糖となることもあります。

 

脂質の代謝に問題があれば、糖質を減らして脂質を増やしても

十分にエネルギーになってくれないことがあります。

 

胃酸や消化酵素が少なければ、食べ物が十分に消化・吸収されずに

十分なエネルギーが得られなくて低血糖になりやすくなっているのかもしれません。

 

腸内環境が悪くてカンジダ菌が大量発生していれば

栄養素が奪われるので、エネルギー不足になりがちです。

過敏性腸症候群やSIBO(小腸内細菌異常増殖)があっても

下痢をして栄養素が出て行ってしまったり、

同じく栄養素を奪われたりしてエネルギー不足になります。

 

このようにいろんな角度から考えると

単純に糖質さえやめればすべてが解決するというものでもなさそうです。

 

ちなみに私も、低血糖になりやすく、食後高血糖があります。

健康診断で測る空腹時血糖値やHbA1c(過去数ヵ月の平均血糖値)は正常ですが、

つるつるっといける、麺類などを食べると、

2時間後には血糖値が200を超えてしまいます。

 

そんなわけで、厳しめの糖質制限食を試したこともあるのですが、

筋肉量は少ないわ、IBSもSIBOもあるわだし、

MCTオイルはあまり量を摂るとお腹が緩くなるし、なので

せめて高アミロース米(血糖値の上昇が若干緩やか)のササニシキに変えて

ある程度は食べるようにしています。

 

私の場合は最近、どうやら脂質の代謝ができていないらしいということが

尿有機酸検査をやって判明したのですが、

それが低血糖になりやすい大きな原因だったのかもしれません。

これは、脂質代謝に必要なカルニチンサプリメントを摂ることで

ずいぶんと改善したような気がします。

 

低血糖の原因として、そのほかには副腎疲労もあります。

まだ日本ではあまり知られていないので、

うつ病や慢性疲労と診断されることも多いそうです。

ストレスによって副腎皮質からコルチゾールが過剰に

分泌されたりすることで起こります

 

副腎から分泌されるコルチゾールやアドレナリンには

血糖値を上げる作用もあるので、副腎疲労でこうしたホルモンが枯渇すると、

低血糖になっても血糖値を上げるように調節されにくくなってしまいます。

 

また、コルチゾールも含め、各種ホルモンはコレステロールから作られますが、

血糖値を上げるコルチゾールは重要なホルモンなので

性ホルモンよりも優先的に作られます。

そのため、副腎疲労があってコルチゾールが少なくなると

性ホルモンを作るために回されるコレステロールが少なくなるので

月経不順などの問題が起こりやすくなるのだとか。

 

こうして副腎疲労になると、低血糖になっても血糖値を十分に上げられないので

糖質制限に耐えられないことが多いのですが、

糖質をたくさん摂ると、上記のように結果的には低血糖になりやすくなり、

さらに副腎に負担をかけるという悪循環になってしまいます。

 

糖質のドカ食いがやめられないというのは、

糖質が血糖値を上げるにはいちばん手っ取り早いからです。

MCTオイルはエネルギーになってくれるのが早いとは言え、

糖質にはかないません。

疲れたときに甘いものをドカ食いした後の元気の出方を考えればわかりますよね。

 

やっぱり身体が喜ぶものを食べるのがいちばん、という人がいますが、

そんな風に一時の喜びに身を任せていると

結果的には悪循環から抜け出せません。

 

ちなみに、恐怖麻痺反射があると副腎疲労になりやすいという話があって、

発達障害者には恐怖麻痺反射が残っていることが多いとも言われています。

 

じゃあどうしたらいいっちゅーんじゃ、という人に試してほしいのが

葛湯のちびちび飲み。

これは私が勉強している分子栄養学の講座で紹介されていたものです。

 

<材料>

沸騰したお湯200~300mL

本葛大さじ一杯(約10 g)

「スープスープ」大さじ一杯(約10 g)

 

「スープスープ」はこちらの製品です。

 

葛は、馬鈴薯デンプンなどを使っている偽物ではなく、

本葛100%のものを使ってください。 

ムソー 無双本葛100%粉末 80g

ムソー 無双本葛100%粉末 80g

  • メディア: 食品&飲料
 

 

①少量の水かぬるま湯で本葛を溶かします。

直接沸騰したお湯に入れるとダマになりやすいです。

 

沸騰したお湯200~300mLに①を入れてよく混ぜます。

 

③透明になったら「スープスープ」を入れます。

 

沸騰したお湯でないと、消化不良になりやすいそうです。

「スープスープ」の代わりにボーンブロスでもいいのですが、

「スープスープ」は適度にでんぷんが入っているのに対して

ボーンブロスは糖質が0なので、ボーンブロスを使う場合は

本葛の量を倍にした方がいいようです。

 

これを、食間に血糖値が下がりすぎないようにするため、

15分おきに一口飲むといいそうです。

ごく少量の糖質をこまめに補給していくことで低血糖を防ぐというわけです。

 

私も試してみましたが、最初はピッチが速すぎて、

かえって低血糖を招いてしまったようで失敗。

その後は気をつけているので、ちょうどいい感じです。

葛はちょっと甘みがあるのですが、とろみもあって口の中に残りやすく、

飴を食べ過ぎた後みたいなベタベタ感があるので

さらに甘いものを食べたいという気が起きません。

食間に血糖値が下がってきてイライラする(アドレナリンが出るから)

こともありません。

 

「スープスープ」ならアミノ酸も少し補給できるし、

血糖値を急上昇させない程度の糖質なら

ほどよくエネルギーも持続して供給されます。

 

ちょうどいい濃度やペースは人によって違うと思うので

いろいろ試して程よい加減を見つけてみてください。

血糖測定器で血糖値のチェックもできればなおいいですね。

 

コンビニの安いローカーボスナックを食べるより

よっぽど身体にいいと思うので、

ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

 

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

 こちらもよろしく。

ガイド 壮年期のアスペルガー症候群:大人になってからの診断は人生をどう変えるか

ガイド 壮年期のアスペルガー症候群:大人になってからの診断は人生をどう変えるか

 

  

こんなのもやってます。