それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

発達障害者はなぜグルタミン酸に気をつける必要があるのか

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 以前、グルタミン酸は摂りすぎない方がいいという記事を書きました。

 


興奮性の神経伝達物質であるグルタミン酸は記憶や学習に必要です。

鎮静系のGABAに変換されるのですが、

グルタミン酸が過剰だとGABAへの変換が抑制されるとのこと。

発達障害者ではもともとグルタミン酸が過剰らしいので

グルタミン酸をさらに摂るとGABAがますます減るわけです。

 

その他にもグルタミン酸がよくない理由があります。

グルタミン酸が細胞のグルタミン酸受容体に結合すると、

カルシウムイオンチャネルが開いて細胞内にカルシウムが流入します。

 

本来は、細胞内に入ったカルシウムは細胞外に排出されたり

小胞体に詰め込まれたりして、カルシウム濃度は細胞内外で

1:10000に保たれるのです。

 

ところが、これにはATP(エネルギー)が必要なので

低血糖になりやすかったりミトコンドリア機能に問題があったりして

ATPが不足していると、細胞内にカルシウムが増え、

アポトーシス(細胞死)が起こります。

それが神経細胞で起これば、アルツハイマー病や筋萎縮性側索硬化症など

さまざまな疾患につながります。

 

だから実は、グルタミン酸に気をつけないといけないのは

発達障害者だけじゃないんです。

 

グルタミン酸の毒性メカニズムについてはこちらを。

 

グルタミン酸って、加工食品によく使われていますが、

表示を見ても「グルタミン酸」と書いてあることはあまりありません。

「調味料(アミノ酸)」「調味料(アミノ酸等)」「調味料(核酸)」

という風に表示されるのです。

 

なので、知らないうちに摂っていることが結構あると思います。

 

だいぶ昔のことですが、中国に行ったときに

香港人カップルと食事する機会がありました。

そのときに、レストランの食事を私は美味しいと思ったのですが、

彼らは一口食べて「MSGが入ってる!」と言うのです。

「MSGって何?」と訊く無知な私に彼らは口を揃えてこう答えました。

「AJINOMOTO!!」

 

そう、MSGとはグルタミン酸ナトリウムのこと。

その頃の私は、違いがわからないほど添加物に毒されていたんですよね。

今では外食や加工食品の味は濃いと感じるのですが。

 

グルタミン酸だけではなく、アスパラギン酸グルタミン酸受容体を刺激します。

アスパルテームにはアスパラギン酸が含まれているので要注意です。

糖質を抑えようと「パ〇スイート」なんか大量に使っているとよろしくありません。

 

発酵食品も腸にはいいですが、グルタミン酸が多く含まれるので

食べ過ぎは禁物です。何事もバランス。

 

このカルシウムイオンチャネルを閉じるためにいいものがあります。

それについてはまた次回。

 

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 こちらもよろしく。

ガイド 壮年期のアスペルガー症候群:大人になってからの診断は人生をどう変えるか

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こんなのもやってます。