それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

在宅ワークの工夫

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 緊急事態宣言が延長されて、引き続きテレワークとなる人も多いかと思います。

 

私は最近は副業も始めたものの、10年来、フリーで翻訳の仕事をしているので

在宅ワークは今に始まったことではありません。

4月の初めは、取引先がテレワークに切り替えるためにゴタゴタしていたのか、

パタッとどこからも仕事が来なくなりましたが、

再び元に戻りつつあります。

 

先日、翻訳会社のコーディネーターさんからのメールに

「足腰に来ています。在宅ワークの方ってすごいですね」とありました。

通勤をしなくなるだけで足腰が弱るもの?と思ったのだけれど、

通常と勝手が違うので、ペースが崩れて座りっぱなしに

なっちゃうのかもしれませんね。

 

今回の件でテレワークが増えるだろうという話もありますが、

中には、やっぱり会社勤めより在宅ワークの方がいい、

と目覚めちゃう人もいれば、

いや、自宅でひとりで働くのはツライ、という人もいるんでしょう。

10年ひとりで仕事をしてきて思うのは、

向き不向きがあるんだろうなということです。

 

発達障害者には会社勤めは合わない、と考える人もいるようですが、

一概には言えないと思います。

在宅だと、環境は自分で勝手に調整しやすいので、

その点は会社勤めよりいいと思います。

けれども、在宅でひとりで仕事をする上で重要なのは

「自立・自律」できるかということのような気がします。

 

「自立」というのは、自分で判断できること。

仕事をする上で不明点など必ず出てきますが、

会社だったら誰かにちょっと訊くということができます。

けれども、在宅だと、いちいちメールや電話で訊かなければならないので

訊く方も訊かれる方も面倒なことこの上ありません。

 

なので、ある程度は、可能であれば自分で調べたり、

自分で判断したりしなければなりません。

訊かないで勝手に判断して後で大変なことになっても困るので、

どの辺まで自分で判断していいのか、仮に判断が間違っていても

後でフォローができることなのか、という見極めも必要。

これには経験が必要ですが、ビクビクしていたらできるようにはなりません。

つまり、ある程度の度胸も必要だということ。

 

それから、会社勤めなら、同僚に仕事の愚痴を言うこともできますが、

在宅ワークだとなかなかそういうこともできません。

腹立たしいことがあっても、自分の中で処理することになります。

 

「自律」は、在宅ワークでは特に重要です。

会社勤めのように「周りの雰囲気」なんてものはありません

(Zoom会議が仕事の大半という場合を除いて)。

居眠りしてたって、スマホに眼が釘付けになったって、

周囲の眼なんてないので、それを止めてくれるものはありません。

 

逆に、過集中を起こして仕事しっぱなしになっても誰も止めてくれません。

足腰に来てしまうのも、自ら作らなければ、席を立つきっかけがないから。

そういう時は、タイマーが便利です。

音のうるさいキッチンタイマーが特におススメ。

私はこれを50分にセットして、その後に必ず10分の休憩を入れています。

50分間はスマホチェックやネットサーフィンはしないようにしています。

休憩中にそれをしたり、トイレを済ませたりお茶を入れたりします。

眼が疲れたら、ホットタオルで温めるんですが、

温めようと思ってレンジに入れたタオルを忘れて

昼食のときにレンジを開けたら入っていて

ビックリすることがたまにあります(笑)。

 

腰が痛くならないように、休憩時間に軽く体を動かしたり、

3時にはラジオ体操をすることも多いです。

運動不足なら、お昼の後に食後高血糖予防も兼ねて

近所の散歩をすることも。

 

あとは、集中できるような環境づくりが何より大切。

家族のいる人はなかなか難しいでしょうけど、

狭くてもいいから仕切りなどでパーソナルスペースを作った方がいいと思います。

私は3畳の狭い部屋を仕事部屋にして、壁に向かって仕事をしています。

本棚は背中の後ろに置いて、視界に入らないようにしています。

ノートPCさえあれば、どこで仕事をしたっていいんですが、

テレビなどがあるリビングで仕事をするのはやっぱり集中できませんし、

長時間仕事をするなら、画面の大きいデスクトップの方が疲れが少ない。

 

近所で工事をしているときはうるさいので耳栓をしたり

車の音が聞こえないのに玄関のチャイムが鳴ったら

宅急便ではなくセールスの可能性が高いので、居留守を使ったりもします。

 

在宅勤務の困ったところは、仕事とプライベートの境目がなくなることです。

ヘタをすると一日中延々と仕事をする羽目になったり、

家事が長引いてなかなか仕事に取りかかれなくなる危険もあります。

セールスは電話の場合もあるので、上手く断れない人は

延々とセールストークを聞かされることにもなります。

 

最近は、オンライン飲み会というのも流行っているみたいですね。

これも気分転換になっていいでしょうけど、

もともとアルコール依存気味の人は

テレワークだといつでも飲もうと思えば飲めてしまうので要注意。

買い溜めしておかない方がいいでしょうね。

 

まあ、在宅ワークといってもいろんな仕事があるので

場合によって違うのかなとは思いますが。

でも、大変なことも多いけれど、サクサク働けば時短になるので、

自分の仕事が終わってもつき合いで残業しなきゃならない

なんてことにはなりません。

 

どちらがいいかは、人それぞれですね。

 

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 こちらもよろしく。

ガイド 壮年期のアスペルガー症候群:大人になってからの診断は人生をどう変えるか

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こちらのブログでもたまに発達障害ネタや栄養療法ネタを書いています。

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