糖質を控えるようになってから5年ほど経ちます。
その理由は、低血糖になるのを防ぐためで、以前に書いた通りです。
今では、最初の頃ほど熱心に糖質制限はしていません。
糖質制限をするには、タンパク質や脂質から糖質に変換する
糖新生がしっかり行われる身体でないといけないからです。
私は、筋肉もそんなにないし、脂質の代謝にも問題があるようなので、
今では三食、100gずつはご飯を食べています。
食べたタンパク質がほとんどエネルギーに回ってしまっても困るし。
それでも、腸を荒らす小麦はほとんど食べないし、
お米は血糖値の上がりにくい高アミロース米のササニシキの胚芽米に
雑穀を加えて食べています。
もうさすがに、5年も糖質を控えていると、
砂糖は全然使わなくなったし(うちにあるラカントも全然減らない)、
甘いものもほとんど食べなくなりました。
それでも、緊急時(低血糖)の非常用に出かけるときには
チョコを持ち歩いたりもしています。
以前は、低糖質スイーツをよく食べていました。
今ではコンビニでも手頃な値段で手に入りますよね。
けれども、これは意外と落とし穴だと最近は思うのですよね。
確かに、「糖質」という点だけ考えれば、低糖質スイーツって優れものです。
でも、たとえば、ものによっては、腸を荒らすグルテンやカゼインが含まれる
小麦や牛乳を使っていたり、ショートニング(トランス脂肪酸)が
使われていたりします。
表示をよく見るって、かなり大切です。
たとえば、チョコレートを買う場合、次のどちらを買うか。
下の方が、「ゼロ」と言っているから、一見良さそうです。
上の商品は、30%しか糖質オフじゃないのね、なんて。
ところが、裏を見てみると、
下の商品、確かに「糖類」はゼロですが、
マルチトールを使っているので糖質がゼロではないわけです。
マルチトールは糖アルコールなので、砂糖ほどではないものの、
若干血糖値は上がります。
まあ、これはいいとして、問題は人工甘味料。
という結果が出ているそうです。
つまり、人工甘味料を食べ続けると、ちょっとした糖にも反応しやすくなります。
人工甘味料は腸内環境を悪化させるそうなので、そう考えると、
リーキーガット(腸管上皮細胞のつなぎ目が緩くなる)になって
糖の取り込みが早くなるから血糖値が上昇しやすくなるというのも納得。
人工甘味料の中でもアスパルテームは発達障害者が最も避けた方がいいもの。
アスパラギン酸を含むので、摂りすぎると興奮しやすくなります。
面白いことに、肝心の糖質量を比べてみると、
上の商品が5.2g当たり糖質1.9g、下の商品が40g当たり15.8g。
計算してみると、上の商品の方が40g当たり14.6gで少なくなります。
そうなると、人工甘味料不使用の上の商品の方がいいですよね。
まあ、砂糖も腸にいいってわけではないけれど、
糖質量が同じなら人工甘味料よりマシではないかと。
こうやって表示を見たりして、云々考えるのって、
エネルギーがいるので、低血糖状態だとできません。
だから、「ゼロ」と書かれていると何も考えずに手に取っちゃうんですよね。
さらに考えてみると、結局、糖質ってひと口に言っても
種類が問題なのではないかと。
食間に血糖値を下げないために補食をするとなると、
低糖質のチョコやクッキーより、お米の方がマシなのでは。
と思って、作ってみたのが、たこ焼き大のおにぎり。
ちょうどたこ焼き大になったので、ゴマとかつお節をふりかけてみたら
ホントにたこ焼きみたいになりました(青のりがなかったのが残念)。
これは100gのご飯を三等分して作ったものです。
100g当たり糖質37gだそうなので、1つ当たり糖質10gちょっと。
でんぷんの方が分解には時間がかかるから血糖値上昇は多少緩やかになるし、
何よりも、腸を荒らさない。
かつお節で少しタンパク質も摂れるし、腹持ちもチョコよりよい。
この1個を、一気食いしないで、ちまちまと時間をかけて食べれば
副腎疲労の人にもいい補食になります。
特に、育ち盛りのお子さんには、こちらの方がいいですよね。
チョコレートについては、銅過剰になるという別の問題も。
それについてはこちらをご参考に。
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