葉酸も大切な栄養素だと言われています。
特に、妊婦さんは胎児の神経管閉鎖障害を予防するためにも
積極的に摂ることが奨められています。
サプリメントで摂る人も少なくないかもしれません。
日本で売られているサプリメントのほとんどは
非活性型の葉酸なのですが、
実は、非活性型の葉酸を体内で活性型に変換できるかどうかは
人によって違います。
活性型に変換する能力がぐんと落ちる場合があるのです。
メチレーションと呼ばれる代謝の歯車が上手く回らなくなるので、
さまざまな不具合が生じます。
メチレーションとはメチル基の受け渡しによって起こる一連の代謝で
神経伝達物質などの生成や解毒にも関わってきます。
発達障害者はこの遺伝子に問題があることが多いそうで、
メチレーション回路が上手く回っていないと言われています。
この遺伝子にはC/C型、C/T型、T/T型の3つのタイプがあって、
日本人では、葉酸代謝がスムーズにいくC/C型はわずか34%。
70%落ちるT/T型は16%だそうです。
以前から気になってはいたんですが、
今回検査を受けてみたら、案の定、代謝が上手くいかないT/T型でした。
活性型に代謝できるので問題ありません。
でも、代謝できないのに非活性型葉酸をサプリで摂ってしまうと、
活性型葉酸の吸収を妨げてしまうのです。
食事中の葉酸は非活性型と活性型の両方が入っているそうなので、
食事からできるだけ摂るか、
活性型葉酸のサプリを摂ることが必要です。
じゃあ、最初から活性型葉酸のサプリを摂ればいいんじゃない?
と思ってしまいますが、
活性型ならじゃんじゃん摂っていいかというとそういうものでもないようです。
多すぎてしまってメチレーション過剰になるので、
これはこれで問題。
炎症などがあると、活性型葉酸のサプリを摂っても
効かなかったり、症状が悪化したりすることがあるそうです。
発達障害者は腸に炎症があることが多いと言われているので
このへんは要注意です。
気をつけたいのは、ビタミンB群に含まれる葉酸。
発達障害者はビタミンB群が不足しがちなので
サプリで摂りたいところです。
日本のサプリには、表示義務がないので「葉酸」としか
書かれていないと思いますが、
ほとんどが非活性型葉酸のはずです。
iherbで売られているアメリカのサプリは
具体的に葉酸の種類が書かれているので、
ビタミンB群のサプリを買うときには
事前に葉酸の種類をチェックした方がいいと思います。
安めのサプリは「葉酸」としか書かれておらず、非活性型かと。
私は、ちょっと高いけれど、Thorne Researchのを買っています。
ちゃんと「5-メチルテトラヒドロ葉酸」(活性型)と書かれています。
高いだけのことはあるって感じです。
安いサプリのビタミンB12は、ほとんど役に立たないらしい
シアノコバラミンが使われていることが普通です。
気になる人は、検査を受けてみるのが早いかと。
血液検査と違って、綿棒で頬の内側をグリグリやるだけなので楽ちん。
遺伝子検査は、結果が変わることはないので、一生に一度やればOK。
郵送でできます。
このメチレーションって、なかなか複雑で
勉強してもすっと頭に入ってこないのですが、とても大事。
これを知ってしまうと、「発達障害って個性でしょ」って
何言ってんの、アンタ、と思ってしまいます。
メチレーションについてわかりやすく書かれている本ってないですが、
こちらの本は、簡単に上手くまとめられています。
なんか、メチレーションってものが発達障害と関係があるらしい、
というのがおぼろげにわかると思います。
こちらはグンと難しくなりますが。
こちらの記事もご参考に。私が勉強している講座のブログです。
アルツハイマー病になりやすくなるというのはこの本にも書いてありました。
自分のこの問題を知らずに、かつての食生活を続けていたら
アルツハイマー病間違いなしだったかも。
知っておいてよかった。
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栄養や発達障害についてのご相談はこちらに。
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