それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

なつかしい故郷

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以前は月に1本くらい映画を観に行っていましたが、

最近は忙しくてなかなかそれもできません。

観に行きたい映画はいくつかあるのだけれど、

わざわざ忙しい合間を縫ってというほどでもなく、

そうこうしているうちに時間が経ってオンデマンドで観れるようになるので

別にいいか、と思ってしまいます。

 

けれども先日、オンデマンドでは観られなさそうな映画があったので

都心に行ったついでに観に行きました。

私にとって、心のふるさととでもいうべき街が舞台になっていたからです。

 

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私は某県の出身で、高校卒業までその地で過ごしましたが、

ふるさととして懐かしく想う気持ちはこれっぽっちもありません。

これは、私が長期記憶が悪いこと(自閉症者にはめずらしく、

短期記憶よりも長期記憶に問題があるようです。詳しくはこちら)もあり、

高校の頃の記憶すらおぼろげになっていることもあります。

昔の友人に昔話を懐かしくされても、私にはピンとこなかったり。

1億円もらっても子どものころには戻りたくないというほど

ロクな想い出が記憶の中にないので(悪いことばかりではなかったのだろうけど)、

出身地がふるさとだという意識はまったくありません。

 

それよりも、インドのこの街の方がふるさとと言えるかもしれません。

かつて私は、現地の古典音楽を習いに彼の地と日本を行ったり来たりする

という、ちょっと変わった生き方をしていました。

習い始めて5年ほどして師匠が亡くなってしまったので、

ほかの土地にも行きましたが、その後も歌のお師匠さんに音楽理論を習ったり、

おそらく今でも現地に住んでいる姉弟子に会いに行ったりしていたので、

かれこれ、合計で3年以上(もっとかな?)はこの土地で暮らしたかと思います。

 

酷暑期には45度を超え(しかも毎日停電がある)、冬は日本ほど寒くはないけれど

ストーブなんかなく、炭をたいてましたっけ。

今日は水が来るかなとか(断水はしょっちゅう)、

サルに洗濯物を持ってかれないようにしなきゃとか、

牛(ときには犬だとか、おそらく人間も?)のフンを踏んでしまっただとか、

日本にいるときとは悩みのレベルが全然違っていました。

 

すっかり日本の生活に馴染んだ感覚で映画を観てみると、

よくまあ、こんな土地と日本とを行ったり来たりして生活してたなと

我ながら感心します。

日本にいるときは、フツーの会社で派遣社員として働いたりなんかもしてましたから。

 

思えば、昔は本当に、日本のペースに合わなくて、

あの街のスローなペースが恋しくて恋しくて、

いつも「早く帰りたい」と思っていたものでした。

音楽をやりたかったこともありますが、日本人のペースについていけない

ポンコツな自分を受け入れてくれたのがこの街だったのかもしれません。

この街、この国に育ててもらったと言っても過言ではないと思っています。

 

こんな別世界にいたんだから、帰国したときには馴染めなくてキツかったけれど、

そのうちにだんだん、背中にスイッチでもできたかのように、

「日本仕様」と「インド仕様」を空港で切り替えられるようになりました。

それでも、あちらに行くときより日本に帰国するときの方が緊張してましたけどね。

ちゃんと日本人らしく振る舞えるかなって(笑)。

帰国して家族の元に帰れたわけではなかったので、

インドに行っていてズレている(元々のズレに加えて)

自分と社会とのクッションになってくれる存在がなかったのです。

ズレを隠して、すぐさま仕事を探したりしなきゃならないのはしんどかった。

たぶん今でも、あちらに行けば、素の自分に近い状態でいられるんでしょうけど。

 

映画は、歌ったり踊ったりのインド映画とは違って地味~~な映画なので

客層はかなり年齢層が高かったですね。

出てくる景色もヒンディー語も懐かしかった。

実をいうと、とりたてて感動したというほどではなかったんですが、

あらためて、現代の日本人とインド人の生観はこうも違うものなのかと思いました。

 

そういえば、数年前に最後に訪れたとき、

私はまだこれから先も来るだろうと思っていたのだけれど、

子どものころから20年近く知っている妹みたいな存在の子が

「私たちのこと、忘れないでね」なんて永遠の別れみたいなことを言うので、

「何言ってんの。また来るよ」と言ったのだけれど、

インド人というのは勘が鋭いのでしょうね。

 

その後、最後の朝に川沿いを散歩していたら、

遠くで野外コンサートをやっているのが聞こえてきて、

その曲はコンサートの最後に演奏するラーガ・バイラビという曲でした。

それで何だか、この街からお別れを告げられているような気がしたのです。

 

帰国後、糖質制限と栄養療法を知って人生が一変し(大げさなようだけれど本当)、

人生が予期せぬ方に進んでいます。

いまだに音楽はひっそりと私の生活の一部ではありますが。

落ち着いたらまた行きたいと思いつつ、

以前ほど切実に思っていない自分にも気づいている。

 

映画を観て懐かしいとは思ったけれど、

帰りたいと思うことは残念ながらありませんでした。

長期記憶の悪い私の脳みそは過去を懐かしまないようにできているのかもしれません。

傍から見てどんなにパッとしない毎日であっても、

問題が多々あっても、どういうわけか、

過去に戻りたいと思うことはこれっぽっちもなく、

いつでも今がいちばん。

 

悪いことばかりが残りがちな脳みそは必ずしも悪いことばかりではなく、

常に前を向く(向かざるを得ない?)仕様になっているのかもしれません。

 

ゴロゴロしなくなったのは

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すっかり秋めいてきましたね。

秋といえば読書の秋。

そういえば以前は、私にとって読書とは寝っ転がってするものでした。

それが、気がつけば、意識的に直そうと思ったわけでもないのに

寝転んで本を読むことがまったくなくなりました。

 

メガネをかけるようになったので、メガネをかけた状態では

寝転んで読みにくいというのもあります。

でも、たぶんいちばんの理由は、上体をずっと起こしていても

疲れなくなったことでしょう。

 

発達障害者は筋力が弱く、姿勢が悪くなりがち

(もしくは意識しすぎてやたらと姿勢が良すぎる)だという指摘がありますが、

私もかつては姿勢良くしようとしすぎて、かえって疲れてしまい、

読書に限らず、すぐにゴロゴロと横になりたがっていました。

 

電車に乗るときも、座れないときの立ち位置はいつも決まってドアの脇でしたが、

これはやはり真っ直ぐに立っていられないので寄りかかりたいからでした。

今でも隅っこ好きは変わりませんが(落ち着くのよね)、

寄りかかることはほとんどなく、真っ直ぐ立っていられます。

  

思えば、タンパク質を多く摂るようになって筋トレを始めたことで

筋肉がついたこともあるでしょうし、

糖質制限サプリメント摂取でセロトニンの分泌量が増えたことも

あるかもしれません。セロトニンには抗重力筋を緊張させる作用もあるからです。

 

今では夜寝るとき以外に横になることがなくなりました。

そういえば昼寝もまったくしなくなりました。

在宅で仕事をしているので、以前は日中疲れたらすぐに横になって休む

ということが当たり前だったのに。

 

一度寝っ転がってしまうと、起き上がるのが億劫になって

そのままゴロゴロだらだらと時間を過ごしがちです。

それはよくないなー、と思っても根性だけではなかなかやめられませんが、

身体を整えることで、無理せず自然とやめられるようになる

というのが私の実感です。

 

 

これからの季節のアロマオイルの活用法

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先日、エアコンのクリーニングを頼みました。

冬になってまた使い始める前に汚れをとっておこうと思ったわけです。

エアコンのクリーニングってお金がかかりますが、

たまにはしておかないとちょっと心配です。

 

大昔にハウスクリーニングのバイトをしたことがあって

(女性なのでアシスタント的なことしかしなかったけれど)、

いろんな家でエアコンの中からどす黒い液体が出てくるのを見たので、

掃除しないまま使い続けるのは何だか身体によくなさそうな気がするのです。

アレルギーなどがある人は特にやった方がいいですよ。

 

それで、クリーニングをお願いしたときに

仕上げに抗菌スプレーをかけてくれるオプションもあったのですが、

これは頼みませんでした。

抗菌スプレーって何を使っているのか知りませんが、

これならアロマオイルで代用できるんじゃないかと思ったんです。

 

抗菌・抗真菌作用のある精油は、ティートリー、ユーカリ

ラベンダーなどがあります。

また、少し高価にはなりますが、

ヒノキやヒバに含まれるヒノキオールやヒノキチオールにもそうした作用があります。

 

業者さんが帰った後、さっそくトライ。

スプレーボトルに水を入れて精油を数滴垂らし、

エアコンのカバーを開けてシューッと吹きかけます。

それで完全に乾くまで、10分ほど送風にしておきました。

冬になって使い始めても、まめにこの作業をしておけば

カビがつきにくくなって、そんなに頻繁にクリーニングを頼まなくても

いいのかもしれませんね。

 

冷え込むようになってきて、

油断していて風邪を引きがちなのもこの季節です。

 

前述の精油ウイルス作用もあるので、これから冬にかけては、

風邪の予防のためにアロマポットに入れて部屋に香りを漂わせます。

最近は、アロマポットを兼ねた加湿器もありますね。

 

ティートリー、ユーカリ、ラベンダーは値段は手頃だけれど

ちょっとツーンとくる香りがダメ、という人もいるかもしれません。

または、自分は好きでも家族に嫌がられるとか。

そういう場合には、ヒノキやヒバの木の香りの方が無難かもしれませんね。

 

私もティートリーの香りはちょっとキツくて苦手。

ユーカリはいろいろある種類のうち、ユーカリ・グロブルスは

苦手なのですが、ユーカリ・ラディアータは大好きな香りです。

生活の木などの大手のお店ではテスターがあるので、

実際に匂いを嗅いで自分の好きなものを見つけるといいですよ。

 

洗剤に少し混ぜるのも抗菌効果が出るのでおススメです。

ほんのりと好きな香りが残るのも嬉しい。

あとは、雑巾がけのときにバケツの水にちょっと垂らすとか。

 

ティートリーは免疫賦活作用もあるので、風邪気味のときには

バスソルトにして使っています。

 

ちなみに、100円ショップで売っているようなものは、

効果はどうなのか知りません。

ちゃんとした天然のものを買いましょう。

これからの季節、いろいろと使い出がありますよ。

 

偶然にも今日は、「アロマの日」らしい。

もう、折れない。

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最近、勉強することが増えました。

これほどの勉強意欲が30年近く前にあったらどんなによかったでしょう(笑)。

悔やんでも仕方ないので、それはさておき、

そんなわけでシャープペンを使うことが増えました。

 

芯を出すと勝手に尖ってくれるシャープペンがお気に入りだったのですが

壊れてしまい、塗装も剥げてきたし、まあいいか、と

コンビニで買った、シンプルなデザインが売りの某メーカーのものを使ってみたら、

これも悪くない。

 

けれども、たいして使っていないうちに、書くたびにボキボキ芯が折れ、

そのうちに芯が詰まってとれなくなってしまいました。

 

どうしようもなく、新しいシャープペンを購入。

安物ではなく、今度はいいものを買おうとちょっと高めのものを選びました。

薄紫色でデザインも私好み。

これで勉強が楽しくなると思いきや、2日も経たないうちに

またもやボキボキと折れ始め、同じように詰まって使い物にならなくなりました。

 

腹立たしいけれど仕方ない。

いったいどれがいいのかと物色していたら、ありました。

「もう、折れない」とパッケージに書いてあるじゃないですか。

どの角度で力を入れても芯が折れにくいように設計されているらしいです。

さっそく購入して、今は平和に勉強しています(笑)。

 

大したオチもないつまらない話でした。

「もう、折れない。」というタイトルで

心の話だと思ってクリックしてくださった方はごめんなさいね(笑)。

 

心は折れます。人間だもの。

折れたら、立ち直ればいいのです。

立ち直るしかないのです。

だって、シャープペンみたいに買い替えるわけにいかないんだから。

 

風邪の予防にエキナセア

そろそろ寒くなってきましたね。

風邪の季節になる前に、と思って、

エキナセアというハーブのチンキ剤を仕込みました。

 

エキナセアは免疫力を高めるハーブで、

風邪の予防や引き初めに飲むと免疫力を上げてくれます。

 

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チンキ剤の作り方は簡単で、煮沸したビンにエキナセアの乾燥ハーブ4gを入れて

ウォッカホワイトリカーを100mL注ぐだけです。

これで2週間から4週間、冷暗所に置いておきます。

4週間より長く浸けすぎると効果が薄れるらしいので、

忘れないようにスケジュール帳などに書き込んでおくとよいでしょう

(忘れっぽい脳みその場合は特にね)。

 

私はこれを本格的な風邪のシーズンが始まる前に朝晩小さじ一杯ずつ、

鉄瓶で沸かした白湯に入れて毎日飲みます(チンキ剤をそのまま飲んでもOK)。

腸のカンジダ菌対策のグレープフルーツシードエクストラクト(GSE

も入れて飲むと、いい感じの味になってくれます。

このチンキ剤を連続的に摂っていいのは最長8週間だそうです。

 

注意点としては、エキナセアはキク科のハーブなので、

キク科アレルギー(ブタクサなど)のある人は、

製品に花粉が入っている場合は反応するかもしれないので要注意です。

 

そういえば、このチンキ剤を飲み始めて2年ほど、風邪らしい風邪を引いていません。

先日、急に冷え込むようになったときに悪寒と頭痛がして

風邪を引いたかなと思ったのですが、

チンキ剤をまだ作っていなかったので、エキナセアローズヒップブレンドティー

生姜をすりおろして入れたものを数日飲み続けたら、すっかりよくなりました。

ローズヒップのビタミンC含有量はレモンの20倍から40倍だそうです。

 

ビタミンCといえば、オーソモレキュラー(分子整合栄養医学)的には

風邪のときにはビタミンCのサプリメントを頻回に摂るといいそうです。

これも、いつもよりこまめに摂ってみました。

 

これから風邪が流行るので、いろいろ工夫して元気に過ごしたいですね。

 

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フリーランサーの心得 その3~環境を整える

私が派遣社員として働いていた会社を辞めてフリーランスで翻訳の仕事を

やると決めたときに最初にしたのは、

仕事用の机と椅子と大画面のモニタつきデスクトップPCを買うことでした。

 

翻訳の仕事というのは、実はネット環境さえあればどこでもできます。

ラップトップで適当な机と椅子さえあればできるのです。

海外と行ったり来たりしながらできるかも、なんて最初は甘っちょろいことを

考えていました。

 

いや、やろうと思えばできるのです。たぶん定型発達者なら。

そうでなくても、分量が少なければ、やろうと思えばできるでしょう。

 

フリーランスとして食べていけるという保証もなく、

大した貯金があるわけでもないのに最初に大きな投資(自分レベル)をしたのは、

絶対これで食べていくという気負いがあったわけでもなく

(実際に、しばらくやって食べて行けそうになければ

また派遣に戻ればいいと考えていたし。ゆるい私)、

深い考えがあってのことでもありませんでした。

 

でもそれは結果的に大正解でした。

何だか自分でもよくわからずに取った行動が奏功したというのが

私の人生ではよくあるのです。

 

何がよかったかというと、長時間仕事に集中できる環境が整ったということです。

仕事をするためだけの机、座っていて疲れない椅子、

目が疲れず作業しやすい大画面のパソコン。

 

誰にでも言えることですが、発達障害者にとっては特に、環境は大事です。

フリーランサーとして10年近く食べてくると、

自分が何だか仕事のできる人間のような気がしてきますが、

同じ内容と分量の仕事を会社に通勤してやらなければならないとなったら、

長期間は続かないと思います。

以前は、私用で外出した際にラップトップで少し仕事を進めようとしたことも

ありますが、集中できずに効率が悪いので今はやらなくなりました。

 

数年前、ワンルームマンション並みに家賃の安い一軒家が運よく見つかったので

(空き家が増えているというのは本当)引っ越したのですが、

無駄に広い家の中、3畳の納戸を仕事部屋にして使っています。

そこに壁に向かうようにして机を置き、

本棚は背になるようにして視界に入らないようにしました。

こうすると、実に集中でき、作業がとんとんと進みます。

 

自営業というのは時間給ではないので、仕事をした分しかお金になりません。

職種にもよると思いますが、効率をよくすることが不可欠です。

実務翻訳の場合はダラダラしていたらお金にならないので、時間管理は大切です。

(もちろん、自営業だからといってすべての職業に効率が求められるわけでは

ありません。余裕がなくてアイデアが出ないと困る仕事もあるでしょうし)

 

なので、過集中を防止するためにも、音のうるさいキッチンタイマー

50分に設定して作業しています。

その間はネットサーフィンも禁止。

仕事上、ネットで調べ物をすることも多いのだけれど、

あちこち見始めてしまうとまったく仕事になりません。

 

自営業は他者と働くという制約がない分、自律が大切です。

自律が自立につながるのです。

フリーランサーの心得 その2~無理な仕事は勇気をもって断る

以前の記事で、私が10年近くフリーランスの翻訳者として食べてきて

心がけてきたことについて書きました。

 

 

そのほかに挙げるとすれば、無理な仕事は勇気をもって断ることです。

 

もちろん、最初のころは仕事を選り好みできませんし、

多少無理をしてでも引き受けることで仕事が来るようにもなります。

また、自信のない仕事でも背伸びして引き受けることで

キャパが広がることもあります。

 

ただ、気をつけないと、オーバーワークになって体調を崩し、

少しの間、休みが必要になったりして、結局は裏目に出ることがあります。

 

特に最初のうちは、自分の力量を正確に把握できないので、

この分量ならこのくらいの時間でできるという見積もりが難しいし、

この仕事を断ったらしばらく次がないのではないかという不安から

気がつけば10日以上働きっぱなしだったりしたこともありました。

翻訳の仕事を家でやっていると、ライター業のように取材に出かけることもなく、

ひたすらPCに向かって翻訳するだけなので、

自律神経をおかしくして眼が回ったことも。

 

登録している翻訳会社は数社ありますが、翻訳料は実は会社によって全然違います。

もちろん、翻訳料の安いところは大量に仕事をくれるのですが、

それでスケジュールが埋まってしまうと、ほかの会社から話が来ても

引き受けられずに泣く泣く断るはめになり、働けど働けど、

お金が安いのでちっとも生活が楽にならないという状態が5年以上も続いていました。

 

そんなあるとき、勇気をもって安い仕事を断るようにしたのです。

あるいは、勇気を出して翻訳料の見直しを交渉したら、

上げてくれるところもありました。

 

今では、週休2日はだいたい取れていますし、夜まで仕事が長引くことも

滅多にありません。割に合わない仕事や、徹夜をしなければ終わらなさそうな

仕事は断っています。体調を崩したら元も子もないですし、

急いでいい加減な仕事をしてミスだらけだったら次の仕事が来ないからです。

 

それでも収入は以前の倍近くに増えました。

なぜかというと、仕事の効率が上がったからです。

作業時間と収入から時給に換算すると、確実に増えています。

 

勇気をもって取引先と交渉できるようになり、仕事の効率も上がった時期、

私は何を始めたのかというと、糖質制限サプリメント摂取です。

つまり、栄養状態がよくなって、体力もついて頭も働くようになったから

仕事もよくできるようになったし、脳みその状態がよくなって不安が減ったら

料金の交渉もできるようになったわけです。

 

糖質制限だとか栄養療法だとか、トンデモだ、バカバカしい、とバカにしている人。

もちろん、それがすべてじゃないし、やり方には注意が必要だけれど、

試してみないなんてもったいないですよ。

本当に、人生は変わり得るので。

障害にどのように立ち向かうかが個性

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学習障害のある南雲明彦さんが

「『障害』が個性なのではなく、障害にどう立ち向かうかが個性だ」

というようなことを言っていたとどこかで読んだのですが、

先日、山道を歩いたときに出会った人の姿を見てその言葉を思い出しました。

 

久しぶりにnoteに書いています。

 

note.mu

フリーランサーの心得

今年も残すところあと3ヵ月となりました。

10月になって、ふと気づくと、フリーランスの翻訳者になって10年。

こんなに長く続いた仕事は初めてですが(笑)、

仕事内容云々より、フリーランスという形態が合っていたのだと思います。

 

というか、それ以前もほとんどがフリーターで、

正社員として働いたことは一度もありません。

もちろんボーナスというものをもらったこともなし。

 

そもそも学生時代(遠い昔)から、自分が正社員としてどこかに就職するというのは、

何か魂を売るような(笑)、どう考えても自分に合ってることとは思えなかったので、

はなっから就職する気はありませんでした。

 

やりたいこともあったので、食べるためにいろんな仕事をしました。

ほとんどが期間限定の仕事だったりしたので、

お金を貯めるためであれば、何とかがんばれたのです。

職場でイジメにあったこともあったけれど、

そもそも期間限定と思っていたので、職場の人間関係には興味がなく

(とてもアスペっぽいですが)、気にせずひたすら仕事をしていました。

ここで辞めたらホームレスだわって。

 

集団の中にいて孤立してしまうのはアスペルガーである所以だけれど、

孤独に強いというのもまたアスペルガーの特性なので、

その特性に苦しめられることもあれば、助けられることもあるわけです。

 

大学に入ると同時に実家を出たし、その後も一人暮らしだったので、

ずっと貧乏だったけれど、ほとんど気にしませんでした。

今みたいにネットで情報がわんさか入ってくる時代じゃなかったので

他人がどんな暮らしをしているかなんて、あんまり気にしなかったのです。

そういえば、テレビすらない時代もありました(笑)。

 

何をしていたかというと、お金を貯めてはインドに行って

現地の古典音楽を習うという、傍からするとわけのわからないことをしていました。

私がこれまで精神的に病まずにやってこれたのは、

「人並み」ということを最初っから考えていない

お気楽さがあったからかもしれません。

それを考えると、今の若い人たちはとても真面目だなと思います。

 

翻訳の仕事をすることを思いついたのは、

30も過ぎて、身体を壊し、このままでは将来的に不安なので

手に職をつけようかと思ったからです。

切羽詰まってのことで、翻訳の仕事をするのがずっと夢だったとか、

そんなことは全然ありませんでした。

 

詳しい経緯は、いずれまた書くことがあるかもしれませんが、

働きながら通信講座で勉強しながらも、

なかなか翻訳の仕事をする機会はありませんでした。

仕事をしなければ経験にならないのに、未経験ではどこも雇ってくれないという矛盾。

 

ところがあるとき、運よく、とある医療機器の会社が

派遣社員として雇ってくれたのです。

契約上は情報収集業務だったので、時給は高くありませんでしたが、

実質的にやっていたのは翻訳だったので、一応経験にはなります。

医療については無知だったのに、やってみたら面白かったので、

手取り20万ちょっとの中からお金を切り詰めて、

週末には翻訳学校で医薬翻訳の講座に通うようになりました。

幸い、あまりにもヒマな会社だったので、

課題は業務中の手の空いているときにこっそりやっていたんです。

 

それで、やっぱり会社勤めは窮屈なので、1年程度で辞めて

フリーランスになり、現在に至るというわけです。

派遣会社の人には、世の中そんなに甘くない、と言われましたし、

今考えると自分でも無謀だったなとは思いますけど、かれこれもう10年、

この仕事だけで食べています。

今では薬剤関係の翻訳もやっていますが、医療機器というニッチな分野だったことも

幸いしたのだと思います。

 

フリーランスの生活をして思うのは、何よりも体力勝負ってことです。

納期は絶対なので、一度引き受けたら高熱が出たって休むわけにはいかない。

数年前に糖質制限サプリメント摂取を始めて体力がつく前は、

ほとんど気力でカバーしていました。

 

逆を言えば、具合の悪いときには、急ぎの仕事でなければ

作業開始時間を遅らせたり、途中で横になって休んだりすることもできるのです。

しんどくなったら、収入は減るけれど、2、3日仕事を断って休むことだってできる。

会社勤めだったら、そういうわけにはいきません。

 

仕事のないときは、最初のうちはどうしようもなく不安になりましたが、

勉強時間にあてたりしていました。

そういえば、昔は仕事のほかに、2つの団体からボランティアで

翻訳や翻訳チェックの作業を請け負っていたので、翻訳づけでした。

今思えばしんどかったけれど、「翻訳体力」のようなものがついたのは

そのおかげと言えるでしょう。

 

あとは、とにかく問い合わせへの連絡は素早く、納期は絶対に間に合わせる。

もちろん、仕事はできるだけ丁寧に。

これさえ心得れば、お中元やお歳暮を贈ったりしなくても、

交流会に参加しなくても、10年にわたって仕事をもらい続けることはできます。

要は、体力つけてしっかり仕事すれば、多少コミュニケーション能力が低くたって

世の中で生きていく道はあるんじゃないかってことです。

 

だから、若い皆さん、一つや二つの会社で上手くいかなかったからって

絶望的になる必要はないですよ。

「人並み(ってそもそも何?)」にこだわらなければ、

人生の選択肢は無限にありますから。

支えてくれる家族やパートナーがいるなら、

ここまでがんばらなくったっていいわけだし。

私は首都圏に住んでいるけれど、地方に住んでいれば、生活費は安くなるだろうし。

 

さて、翻訳の仕事も、10年前には翻訳支援ソフトを使うことなんて

ほとんどなかったのに、今では機械化がかなり進んで、

翻訳支援ソフトを使わない案件の方が少なくなっています。

翻訳という面白みは薄れてきている。この先どうなっていくのか。

 

それを考え、また、そろそろ食べるためだけが目的ではなく

仕事で喜びというものを味わいたいというのもあって、日々あれこれ勉強中。

今月からはオンラインの講座もいくつか始まり、

2年間のタロットの講座も残すところあと数か月。

頭はしんどいけれど、とりあえずは、11月のメディカルハーブの試験を目指して勉強。

一夜の恩義

蓮の花の絵に惹かれて、茅ケ崎市美術館まで小原古邨展を観に行ってきました。

 

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昔は日本画なんて全然興味がなかったのに、

歳とともに花鳥風月の世界が大好きになりました。

小原古邨の絵は、どっぷり花鳥風月の繊細な世界。

 

実物を見るまでは肉筆画だと思い込んでいたのが、実は版画でした。

お目当ての蓮の絵は今回はなく、後期に展示されるようです。

前期と後期で総入れ替えだというから、

忙しい合間を縫ってまた茅ケ崎まで足を運ばなくては。

 

日本では無名だけれど、海外では人気があったようです。

こういうパターンって多いよなあ。

 

今回の展示の中に『大鷹と温め鳥』というタイトルの作品がありました。

 

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鷹が冬の寒い時期に小鳥を捕まえて、カイロ代わりにひと晩抱いて脚を温めたあと、

翌朝には逃がすのですが、その恩としてその日一日はその鳥が飛んで行った方角には

は狩りに行かないという鷹匠の言い伝えがあるそうです。

実際のところは違うのかもしれないけれど、ちょっと心温まるお話。

「温め鳥」は俳句の季語なのだとか。

 

調べてみたら、『ぬくめどり』という鷹匠を追ったドキュメンタリー映画

があるらしく、興味津々。

 

小原古邨、10月7日にEテレ日曜美術館で特集されるらしい。

観なくては。