それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

血糖値の上下を少なくする工夫 その1

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前回のブログからまたずいぶん経ってしまいました。

前回は夜間的血糖について書きましたが、

日中に血糖値の上下が激しく起こると夜間低血糖を起こしやすくなります。

 

 

そして、血糖値の安定は情緒の安定にもつながります。

うつなどの精神疾患低血糖症の関連も指摘されています。

 

では、血糖値を安定させるためにはどんな食べ方をしたらいいでしょうか。

 

単純に考えると、糖質制限をすればいいということになるのですが、

これにも落とし穴があります。

 

糖質制限をすると、血糖値スパイクがなくなるので

調子がよくなったように感じますが、

代わりのエネルギー源を十分に確保できないと

かえって低血糖になります。

 

一般的には、糖質制限をしてはいけないのは、

腎不全、活動性膵炎、非代償性の肝硬変、長鎖脂肪酸代謝異常

のある場合と言われていますが、

そのほかにも次の場合には注意が必要です。

 

タンパク質や脂質の摂取量が足りない、

足りていても胃酸や消化酵素が出ていなくて吸収されていない、

副腎疲労があってコルチゾールが枯渇していて血糖値を上げられない、

タンパク質や脂質の摂取・吸収・代謝に問題がある、

タンパク質や脂質の代謝補酵素(ビタミンB6やB2など)不足、

筋肉量が少ない(糖新生が起こりにくい)、

飲酒量が多く、肝機能が低下している(グリコーゲンが溜まりにくい)、

などの場合です。

 

そうした状態が長期にわたると、だんだん調子が悪くなって

甲状腺機能低下にもつながりかねません。

エネルギー不足で身体が飢餓状態と勘違いして、省エネモードに入るからです。

Low T3症候群というものがあるそうですが、

甲状腺ホルモンにはT3とT4の2種類があって、T3だけが下がるというものです。

私も長期にわたって糖質制限をやって、T3が少し下がってしまったので、

今ではある程度は糖質を摂るようにしています。

 

それに、発達障害者は多かれ少なかれ副腎疲労気味ではないかと思うので、

やっぱり糖質制限をきっちりやるには不向きではないかと思うようにもなりました。


では、血糖値スパイクも起こさず、エネルギー不足にもならない

ようにするには、どうしたらいいんでしょう。

 

前置きが長くなってしまったので、また次回に。

 

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