それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

免疫系の暴走を制御するビタミンDの血中濃度を測定してみた

自粛も解除になりましたが、また感染者が増えているという話もあり、

結局は長い目で付き合っていかないといけないのだと思います。

 

昨日、NHKのニュースで重症化するのは免疫系の暴走による

サイトカインストームが原因ではないかと報道されていました。

 

ようやくNHKでも報道されるようになったのかと思いましたが、

一部ではだいぶ前から言われていました。


一方で、海外では、重症化する患者は血中ビタミンD濃度が低い

という論文もいくつか出ているようです。

 

ビタミンDは免疫を高めるだけでなく、免疫の暴走を抑えてくれる

制御性T細胞(Treg細胞)を活性化するとも言われています。

免疫力は高ければ高いほどいいかというと、そういうわけではなくて、

過剰に反応してしまうと、アレルギーや自己免疫疾患などが生じるわけです。

 

ビタミンDと疾患との関連性を報告した論文は数多くて、

インフルエンザ、アトピー、季節性感情障害、統合失調症

子宮筋腫、などなど、書ききれないほどあります。 

自閉症とも関連があると言われています。

 

骨粗鬆症もカルシウムではなくビタミンDが不足していることも

少なくないと思います。

 

ビタミンD関連の本では、こちらがわかりやすいです。

 実際にはサーファーにも花粉症の人はいると書いてありますが。

サーファーに花粉症はいない ~現代病の一因は「ビタミンD」欠乏だった!~

サーファーに花粉症はいない ~現代病の一因は「ビタミンD」欠乏だった!~

  • 作者:斎藤 糧三
  • 発売日: 2012/01/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

現代人はビタミンDが不足していて、くる病を発症してもおかしくないほど

低レベルの人も珍しくないそうです。

 

私はオンラインの講座などを活用して分子栄養学を学びつつ

たまに血液検査を受けて自分の状態をチェックしているんですが、

血中ビタミンD濃度は測定したことがありませんでした。

1項目にしては高いんです、お値段が…。

 

最近、アンブロシアという会社が郵送でできる検査を始めたのを知って

この機会に受けてみることにしました。

数年前に遅延型フードアレルギー検査を受けたときの

ポイントがたまっていたので(*^_^*)。

 

それで、2週間ほどで結果が届きました。

f:id:Manakawase:20200604114154j:plain

 

最適レベルということでひと安心。

 

ビタミンD2はほぼゼロですが、それもそのはず。

ビタミンD2は干しシイタケやキクラゲなどに含まれています。

私はSIBO(小腸内細菌異常増殖症)があるらしく、

キノコ類を食べるとお腹の具合が悪くなるので避けています。

でも、最近の市販の干しシイタケは

電気で乾燥させているものがほとんどと聞くので、

食べていたとしてもどれくらいビタミンD2が摂れるのかは不明です。

干しシイタケから摂りたいなら、

自分でシイタケを買ってきて天日干しする方がいいのかと。

 

ビタミンD3はサケなどの魚に含まれています。

日照量の少ない北で捕れる魚ほどビタミンD3が多いそうですが、

地元で捕れる魚を食べることで充足できるようになっているというのは

面白いですね。自然の恵み。

 

毎日魚を食べているわけではないので、

これだけ数値が高いのは、そう、サプリです。

 

もう数年、ビタミンD3のサプリを摂っていて、

今は毎日5000IU摂っています。

一時期は10000IU摂っていたんですが、

5000IUで最適レベルの上限に近いとなると、

これ以上摂ると副作用が心配ですね。

 

過剰症には高カルシウム血症がありますが、

ビタミンDは一次代謝が肝臓、二次代謝が腎臓で行われるので

肝臓・腎臓にも負担がかかります。

なので、ビタミンDを摂るときには、血液検査で肝臓・腎臓マーカーに

異常がないかチェックすることが大切です。

元々肝臓・腎臓に問題がある人は、摂取には注意が必要です。

 

厚労省は安全な上限は4000IUとしています。


ちなみに、厚労省は、ビタミンDとコロナ感染との関連性は否定していますが、

重症化との関連性については言及していません。

 

日焼け対策をして日光を浴びてビタミンDを体内で合成することも

減ってしまった今では(マスクをするとさらに日光が当たる面積が減る)

コロナ云々に関わらず、

意識的にビタミンDを摂ることって大切なんじゃないかなと思うのですが。

 

私が子どもの頃は、肝油を食べさせられていたんですが、

最近はあまり一般的ではないのでしょうかね。

美味しくてたくさん食べたがるので、おばあちゃんには

「あんまり食べると鼻血が出るよ」と嘘つかれていました(笑)(嘘よね?)

 

そういえば、前述の本に面白いことが書いてありました。

アルプスの少女ハイジ」のクララはビタミンD不足による

くる病だったんじゃないかってことです。

 

クララは工業化の進んだ都会(フランクフルト)育ちで、

大気汚染によって紫外線を浴びることが少なかった。

それが、ハイジのいる大自然で日光をたくさん浴びることで

ビタミンD不足が解消されて立てるようになったのだと。

ビタミンD欠乏の結果で生じたカルシウムとマグネシウム

慢性欠乏によって「ツンツン」していたとも。

 

栄養的な観点から見ると、こんなふうに解釈できるんですね。

 

ビタミンDの活性化にはマグネシウムも必要なので

海藻類やにがりなどでしっかり摂りましょう。

 

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 こちらもよろしく。

ガイド 壮年期のアスペルガー症候群:大人になってからの診断は人生をどう変えるか

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こちらのブログでもたまに発達障害ネタや栄養療法ネタを書いています。