それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

運動音痴は鉄不足⁉

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発達障害と栄養の問題の関係を知って取り組むようになってから早4年。

その間、分子栄養学、オーソモレキュラー療法について

本もいろいろ読んだし、講座もいくつか受けて資格も取りました。

自ら栄養療法に取り組んで、誰でもが通るように数々の失敗もありましたが、

現在進行中でまだまだ勉強中です。

 

最近読んだ『発達障害は食事でよくなる』という本は、

診断名ではなく、発達障害の各症状と

特定の栄養素の不足を結びつけているところが目からウロコでした。

 

発達障害に共通する栄養トラブル、低血糖、腸や炎症の問題など

ひと通り抑えてあるし、改善法も書かれています。

 

また、出産時のカンガルーケアや完全母乳が発達障害の一因と

なっている可能性があるという最新の知見も紹介されています。

 

今の状態を評価するための「発達障害の特性別栄養チャート」

というものもあって、これは、①睡眠、②衝動性・キレる、③不安・ネガティブ、

④不注意、⑤こだわり・過敏さ、⑥便通トラブル、⑦チック、⑧運動神経、

⑨多動、⑩人間関係・コミュニケーションを0~5点で評価するものです。

各特性にはチェックポイントも書かれています。

 

「①睡眠、②衝動性・キレる」が高いと「低血糖症タイプ」

 

③不安・ネガティブ、④不注意、⑤こだわり・過敏さが高いと

「ビタミンB群不足タイプ」

 

「⑥便通トラブルが高いと「消化管不良タイプ」

 

⑦チックが高いとナイアシン不足タイプ」

 

「⑧運動神経、⑨多動が高いと「鉄不足タイプ」

 

⑨多動、⑩人間関係・コミュニケーションが高いとDHA不足タイプ」

 

(↑上の2行、間違ってました。後日修正)

 

今の私は「消化管不良タイプ」DHA不足タイプ」でしょうかね。

消化管については、SIBO(小腸内細菌異常増殖症)があるので

なかなか難しいです。SIBOについてはまた今度書きます。

 

DHAは、オメガ3のサプリメントや魚は摂っているし、

オメガ6系の油は控えているのだけれど、

実際にはEPADHAにあまり変換されないということが

最近の研究で示されているそうで、DHA単独で摂ることが大切なのだとか。

 

ひとつ面白いことに気づいたのが、子どもの頃の自分についてチェックしてみると

圧倒的に鉄が不足していただろうということ。

かつての私は「⑧運動神経」のチェックポイントがほとんど当てはまりました。

 

・歩き方がぎこちない

 

・マット運動、鉄棒、跳び箱などが苦手(体育「2」だったからね)

 

・ラジオ体操など人と同じ運動ができない

 

・よくつまずいて転ぶ(何もない所でよく転んでました)

 

・運転で車をこすることが多い(学生時代に免許は取ったものの、

仮免・卒検ともに2回落ちて、最後はお情けで合格にしてもらえたものの

「君は一人じゃ運転しない方がいいね~」と言われました。

もちろん、ずっとペーパードライバーです(^^;))

 

・自転車に乗るのが苦手(他の子どもより補助輪が取れるのが遅かった)

 

・混雑した道を歩くと人とよくぶつかる(よく「通せんぼ」状態になってました)

 

でも、考えてみると今はどれもほとんど当てはまらないんです

(車は乗らないからだけど。器械運動もやらないけど)。

 

思えば、栄養療法を始めるずっと前から、婦人系疾患があったことから

軽い貧血だったので、鉄だけはサプリメントを飲んでいました。

それがよかったんでしょうね。

 

その後、4年前に糖質制限を始めて、主食を減らす代わりに

豆製品を大量に食べていたのですが、それでおそらく元々あったSIBOが悪化して

ずっと下痢が続くようになって鉄剤も吸収されなくなったので(便が真っ黒)

今はマルチミネラルに入っている非ヘム鉄と食事やハーブから摂ったり

鉄のフライパンを使ったりして工夫しています。

でも、直近の血液検査ではフェリチンは80だったし、

他の貧血の指標も低くはないので、多少炎症があることを加味しても

(フェリチン値は炎症でも上昇します)そこそこ悪くはないのではないかと。

オーソモレキュラー的には100くらいあるのが理想だそうだけれど、

一桁の人もいるくらいだから、閉経前の女性としてはまずまずかなと。

 

鉄のサプリメントについては、注意すべき点もあります。


発達障害の改善にはタンパク質と鉄、と最近あちこちで言われているみたいですが、

タンパク質と鉄だけじゃないですし、個人差もあって、

いろいろな注意点もあります。

それを包括的に知るには、わかりやすい本だと思います。

発達障害当事者や発達障害児の親御さんには必読の書。

 

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