それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

はじめまして。

私は十数年前にアスペルガー症候群の正式な診断を受けています。

人にそのことを話しても信じてもらえることはほとんどありませんが、

診断医いわく「典型的で全然診断に迷わなかった」とのことです。

 

その間に診断基準が変わり、現行のDSM-5ではアスペルガー症候群という名称が

なくなって、「自閉スペクトラム症」に統一されています。

私には医学的治療を要するほどの二次障害はないので、

もしかしたら、今の診断基準では「自閉スペクトラム症」の診断は

つかないのかもしれません。

 

その昔、診断を受けた前後にもブログを書いていた時期があったのですが、

とある事情からすっぱりと辞めて、

ネットの世界からは長いこと遠ざかっていました。

 

その頃とは状況も変わって、当事者ブログなんて溢れかえっているようだし、

今更私がわざわざブログを書く意味なんてないんじゃないかとも思うのですが、

アスペルガー特有の変わった考え方や生き方の一例として、

多少なりとも参考になれば、あるいは反面教師にしていただければ、

と思って再び始めることにしました。

 

発達障害というものを知ってから、発達障害っていったい何ぞや、

ということをずっと考えてきました。

そのことも含めて、当事者として、これまでの道のり、工夫していること、

日々感じていること、その他いろいろ書いていこうと思います。

 

また、改善法やホリスティックな対処法についても少しずつ書いていきます。

診断を受けてから、ほかの当事者の人たちの手記やブログを読んできましたが、

私はグレーゾーンではなく、診断がつくほどなのに、

ほかの人ほど困っていないような気もします。

これは、無意識に選んできた特殊な生き方のおかげかもしれません。

 

「同じアスペなのに障害が軽い」と言われたこともありますが、

障害の重さは外から見て測れるものでもありませんし、

もしかしたらほかの当事者からは軽やかに生きているように

見えるのかもしれませんが、

私は私なりに、うんうん言いながら乗り越えてきたわけです。

そして今でも、傍からはそう見えなくても、それは続いています。

 

私が自分の発達障害に対処してきたやり方はちょっと特殊かもしれないので

(とはいえ、私のように変わった生き方をして自分にASDがあることを知らずに

生きている人は結構多いと思うのですが)、

ほかの人にはあまり参考にならないこともあるかもしれませんが、

こういうのもありなんだ、と思っていただければ幸いです。