発達障害の診断経緯 その5 診断結果~「全然診断に迷いませんでした」
総合診断の出る日。
こちらがドキドキしているのとは裏腹に、
先生は「いや~、全然診断に迷いませんでした」
となぜか嬉しそうに言うではないですか。
最終的な診断名はアスペルガー症候群。
知能検査でも明らかにその傾向がみられて、
どうやら典型的な症例のようです。
医師にとっては、典型的な症例に出会えるのは
嬉しいのかもしれません。
知能検査はWAIS-Rで、2004年のことなので、
現行バージョンより項目が4つ少ないようです。
ちなみに、最初のクリニックで一度受けているので、
数ヵ月しか経たないうちに受けたら正確な結果が出ないんじゃないか
と思うかもしれませんが、実は、なぜか問題が違ったんです。
後からわかったことですが、最初のクリニックは小児科なので、
小児用のテストだったようです。
それでもクリアできなかった私って…って感じですが(汗)。
結果は、言語性IQが112、動作性IQが131、全検査IQが122。
言語性よりも動作性の方が高く、差は「19」と有意差あり。
私は今では文章を書く仕事(翻訳)をしているけれども、
そもそも書くことも含めて、言葉を組み立てることがずっと苦手でした。
一般的にアスペルガーは動作性より言語性の方が高い人が
多いような印象があって、手先も不器用だというけれど、
私は手先は結構器用な方です。
子どもの頃は本当に言葉が出てこず、
親からは「この子はうんとかすんとかしか言わない」と言われていたので、
実は高機能自閉症寄りなのではないかと自分では思っています。
先生は「大学出てるからアスペルガーでいいでしょう」
っていう安易な判断だったようだけれども。
(続く)