それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

発達障害と関係のある機能性低血糖症

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機能性低血糖症っていうものがあるのを聞いたことがあるでしょうか。

実はこれ、発達障害と関係があるらしいんです。

発達障害の治療の試み』という本には、「発達障害者は多くの場合に血糖調節能力に

 異常があることを確認している」と書かれています。

 

低血糖というと、一般的には糖尿病薬の効き過ぎでなるものと考えられていますが、

血糖調節能力に問題があることから低血糖になる場合があります。

それが機能性低血糖症呼ばれるものです。

オーソモレキュラー(分子整合栄養医学)では、発達障害だけでなく、

うつ病パニック障害低血糖が原因であることが多いと言われています。

 

私も自分が低血糖になりやすいということは昔から自覚していました。

お腹が空いてくると、手の震えがくるほどだったからです。

確か、ドナ・ウィリアムズの本にも、甘いものを摂ったときに異常な状態になる

ことが書かれていた記憶があります。

 

それで、とにかく糖質を欠かさずに摂って、

血糖が下がらないようにしないといけないと考えていました。

一時期はブドウ糖の飴を持ち歩いていたほどです。

 

でもそれは、まったくの間違いで、

私のやっていたことは低血糖を逆に悪化させていたんです。

 

それを知ったのは3年ほど前に吉濱ツトムさんの本を読んだとき。

発達障害者は低血糖になりやすいこと、

それには糖質制限がよいことが書かれていました。

 

まさに目からウロコ。

糖質制限??!! 

なんか巷で流行っているらしいことはうっすらと知っていましたが、

やせの私にはまったく興味がありませんでした。

 

そうと知ればさっそく実験。

その結果、驚くほど情緒は安定し、頭のモヤも減って頭が働くようになりました。

糖質制限だけではなく、栄養療法も実践し、3年経った結果、

自分の身体・精神状態が大きく変わり(人生も)、

糖質制限と栄養療法の効果を確信したのです。

 

さて、疑問に思う人がいるかと思います。

なんで低血糖なのに糖質を減らすの?ますます下がるじゃん?って。

私も最初、不思議に思いました。

でもこういうことだそうです。

 

糖質を大量に摂ると、一気に血糖値が上がるので大量のインスリンが分泌され、

その結果、短時間で血糖値が一気に下がって低血糖になるのだそうです。

低血糖になりやすい人ではインスリンの分泌が若干遅れ気味になるために

血糖値がガーっと上がって、その大きく上昇した血糖値を下げるために、

少し遅れて大量のインスリンが分泌されるという話もあります。

 

これを反応性低血糖というのですが、こうして一気に血糖値が下がった後に、

身体がアドレナリンなどの血糖を上昇させるホルモンを分泌して

また一気に血糖値が上昇し、それに対してまたインスリンが分泌されて

また血糖値が急降下するということがあります。

それを乱高下型低血糖といいます。

急にイライラしたかと思えば一気にやる気がなくなったりして、

気分も血糖曲線のようにジェットコースター状態になります。

 

さらに、今度は糖質を摂ってもほとんど血糖値が上がらなくなり、

ずっと低血糖の状態が続く無反応性低血糖というものがあります。

こうなると、四六時中、やる気がなくてうつっぽい状態が続くわけです。

 

低血糖を防ぐためには、急激に血糖値が上がらないような食べ方を

することが必要です。それが糖質制限食というわけです。

 

糖質制限といってもただ糖質を減らせばいいというわけではなく、

その代わりのエネルギー源となるタンパク質や脂質を増やさないと、

かえって低血糖になってしまいます。

 

また、糖質というのは外から摂らなくても体内で糖新生ということを行って

作ることができるのですが、それにはビタミンB群などの各種栄養素も

補酵素として必要です。

お酒の飲み過ぎで肝臓が疲れていれば、

糖新生も上手く行われないでしょう。

もちろん、胃腸が悪ければ栄養が十分に吸収されないので

低血糖になりやすくなります。

 

筋肉量も大切で、筋肉は動かしていなくても糖質を摂り込んでくれるので、

筋肉が少なければ、血糖値は上がりやすくなります。

 

ざっと書きましたが、ひと口に低血糖症対策といっても多岐に渡ります。

面倒くさいといえば面倒くさいのですが、

この対策をするかしないかで天国と地獄ほど変わってくるので

発達障害者はあんまり軽視しない方がいいかと思います。

 

この急激な血糖値の上下は最近は「血糖値スパイク」として

NHKでも取り上げられていますが、まだまだ精神状態との関連については

大きく取り上げられていません。

実は、発達障害者じゃなくても、誰でも起こり得るものなんですよね。

 

探してみたら、こんなわかりやすい記事がありました。

コンパクトにまとまっているのに、対策もしっかり書かれています。

 

 

タ〇タのコラムだというのは後から気づきました。

ついにタ〇タ糖質制限食を導入⁉と思ったけれど、

社員食堂レシピを見てみたら…(^^;)。

せめて、ご飯は半分にして豆腐にでも替えた方がよいのでは…。

カレーうどん定食食べた後に血糖値測ったらすごそうね。

ま、これで「ヘルシー」と全国的に広まっちゃっているので

方向転換するのは勇気がいるよね。

 

うつと低血糖については日経でも取り上げられていますね。

 

こちらもご参考に。

 

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 こちらもよろしく。

ガイド 壮年期のアスペルガー症候群:大人になってからの診断は人生をどう変えるか

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