それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

診断後 その1 診断後のサポート

診断後、クリニックではカウンセリングも受けられましたが、

私はそもそもカウンセリングを受けるのが苦手で、

自分の内面について口頭で話すというのが今でもあまり得意ではありません。

何かを相談するためには、言葉の形にしなければならないからです。

今では時間をかければ形にできるけれど

(たとえばこうしてブログを書いているように)、

質問されて即座に答えるというのはまだハードルの高いことです。

無理に答えようとすると、本当の自分の想いとはかけ離れたものになりがちです。

 

ただ当時は、その言葉にならないモヤモヤっとしたものを吐き出したかったので

クリニック内でやっていた箱庭療法を受けてみましたが

臨床心理士の人とどうもウマが合わず、1回でやめてしまいました。

だいぶ以前に興味があって受けたときにはとても面白かったのですが、

臨床心理士と相性が悪いとこんなにも違うものなのだと思いました。

 

そんなわけで、勧められた薬物治療(抗てんかん薬)も受けなかったし、

診断後のサポートはまったく受けませんでした。

なので、診断前と診断後で何が変わったわけではないはずなのに、

自分の状態について正確なことがわかったというだけで、

大きな違いがありました。

 

発達障害者に特有の感覚過敏というのも、意識してみて初めて気づきました。

でも、考えてみれば当たり前です。

他人がどのように音や視覚情報を受け取っているのかなんて

知る由もないのですから、比べようがなく、自分の異常さはわかりません。

音や触覚に敏感なのは、「神経質」と受け止められてしまいます。

それが発達障害に特有のものだとわかってからは、

対策が立てられるようになりました。

感覚過敏というのも、日によって状態が違って、

寝不足だとひどくなるというのもわかりました。

これは、自分に感覚過敏があるということを意識しなければ

気づけなかったことです。

 

発達障害者は体温調節が上手くできないというのを知る前は、

夏になるとなんだかやけに熱が出るなと不思議に思っていました。

そもそも身体の感覚が鈍かったので、熱が出ていること自体に気づかず、

変に関節が痛いな、運動不足なのかなと思っていたのです。

しんどいのは単に暑いからかなと。

それが、そのことを知って体温を測るようになって、

夏の間は日中微熱が出ているということに初めて気づきました。

 

ちなみに、発達障害者は必ずしも感覚が過敏というだけでなく、

鈍い場合もあって、私の場合は、身体の内部の感覚には敏感なのに

身体の表面の感覚は本来、鈍いようです。

これは身体の感覚を観察する瞑想を長年続けて治りましたが。

 

そういえば、小学生のときに、学校で風邪が流行ってクラスの半分くらいが

欠席したときに、保健の先生が来て、みんなで熱を測らされたことがありました。

そのときにひとりだけ35度台だったので、先生に

「あんた、そんなんじゃ死んでるよ」と言われ、

私は死んでいるのかとショックを受けたことがありました。

今では正常になりましたが、診断後にしばらく体温を測っていたら、

夏と冬では全体的に0.5度くらい差があったので、

どうやら変温動物だったようです。

 

温冷浴をするといいらしいと数年前に知って始めたところ、

汗がかけるようになり、微熱も出なくなりました。

自律神経がおかしかったんですね。

今では体温調節の問題はクリアしました。

 

(続く)