外国人に優しい職場は発達障害者にも優しい?
あるときテレビを観ていたら、ある飲食店の店長さんが
外国人を雇うことの大変さについて話していました。
11時から勤務というと11時きっかりに出勤してくる、
少し早めに来て準備をすることをいちいち言わないとわからない、とのことでした。
あらら、何だかどこかで聞いたような話。
発達障害の事例にでも出てきそうですね。
でも、考えてみたら、そうやって日本人には暗黙のルールを
いちいち外国人に説明することに慣れている職場というのは、
発達障害者の対応も楽にできるのではないかという気もします。
そういえば以前、やはりテレビでインドネシアの日本語学校の様子が
流れていたのですが、面白かったのがロールプレイング。
「明日、仕事の後に飲み会があるので、ぜひ参加してください」
「明日は用事があるので行けません」
そこですかさずインドネシア人の先生がひと言。
「ダメ、ダメ、ぜったいいけましぇ~~ん。
日本では飲み会はぜったいに断ったらいけましぇ~~ん。」
すばらしい!と私は大ウケしてしまいました。
よく日本の習慣をわかっているよね、と感心です。
実は私、大学を出て最初に校正プロダクションというところで
フリーで校正者として働いていたんですが、
出向先の出版社の飲み会に全然に参加しなかったので、
プロダクションの社長から「一回くらいは出てください」と
お願いされちゃったことがありました(笑)。
当時はホントにお金がなさすぎたので、わざわざなけなしのお金を払ってまで
飲み会に出たくなかったのです…。
上下関係のあるのはどうも苦手。
とくに昔は、女性はお酌をしなくてはならない風潮が強かったので。(え?今も?)
ちなみに、プライドが高くてお酌なんかするもんかということではなく、
どのタイミングで誰にお酌をすればいいのかがわかんないんです。
アスペ女子の皆さんはわかりますよね、この気持ち。
あ、グレーゾーンの人はこれはクリアできるのかしら。
上司や先輩にお酌やおつまみの取り分けをするタイミングを計りつつ、
一斉に耳に飛び込んでくる会話を聞き分けつつ、
どの会話に入ったらいいかわからず、結局一人ぽつんと取り残されるってな具合。
いちばん最後に勤めた会社では、がんばって出ていましたが、
私が辞めるときの送別会はやらなくて大丈夫ですと辞退したのに、
どうしてもやらないわけにはいかないとかなんとかで、
結局、昼休みに部署全員ですごい勢いで近くのお店にランチを食べに行く
という強行スケジュールになってしまいました。
本人が必要ないって言ってるんだからいいじゃんねー、と思うんだけれど。
私としてはまったく不可解でした(まあ、向こうとしては
やってやるって言っているのに何で断るのか不可解だったんだろうけど)。
完全に自営になった今ではそういう悩みがないので天国です。
と、話は少しそれましたが、
暗黙のルールが通用しない外国人に慣れている職場は
もしかしたら発達障害者の扱いも上手なのでは、という気がするのでした。