それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

たまには脳の断食を~頭のぐるぐるを止めるために

「頭のぐるぐる」と聞いて何のことかわからない非定型発達者はほとんど

いないかと思います。

 

延々と続くぐるぐる思考を止めるには、たまには情報断食をすることも有効です。

いまや情報があふれかえっています。

求めてもいない情報が至る所から目に飛び込んできます。

「あなたの年収、大丈夫?」だとか、大きなお世話を焼いてくれたりするのです。

 

はたまた、他人のブログやSNSを見てはその充実っぷりと比べて

自分はなんて情けないのだろうと思ったり

(ポジティブなところを見せて自己肯定感を上げるのは別に

いいと思うけれど、必ずしもいいことばかりではないはずなので、

他人の充実っぷりを真に受けていちいち落ち込む必要はありません)。

 

思えばこうしたことは以前にはあまりありませんでした。

私はアナログ世代なので、今みたいな生活はごく最近のことです。

デジタルネイティブの世代の人には想像がつかないかもしれませんが、

こんなに情報が即座に入ってくることもなかったので、

今の感覚から言えば不便ではあったかもしれないけれど

(実際は大して不便でもなんでもないのですが)、

情報過多になることもなく、マイペースでいられました。

 

もしかしたら、私が精神を病まずにここまで来られたのは、

今と違って世の中の平均的な人たちとはどんなものか

こちらから求めなければそれほど情報が入ってこなかったので

人と比べることをあまりしなかったせいかもしれません。

 

実を言うと、同世代の平均貯金額を知ったのは割と最近ですが、

それまで気にしたこともなかったのです(笑)。

今でも大して気にしていなかったりしますが(はるかに低いのに(笑))。

 

逆を言えば、デジタルネイティブの人たちはずっとそういった情報にさらされてきて、

人と自分を比べやすい環境におかれてきたのかもしれないなとも思います。

 

本当かどうかわかりませんが、今の若い人はスマホをチェックできないから

あまり映画館では映画を観ないとかいう話も聞いたことがありますし、

お金を払ってスマホやPCを預けて情報断食をする合宿なんかもあるそうですね。

そこまでいくと、ほとんど中毒なのだと思いますが。

 

私は一日中、仕事で文字を追っているので、それ以上頭の中に情報を入れるのは

しんどいときがあります。

そんなわけで、「読者になる」ボタンを押してもらっていながらも、

こちらもお返しにボタンを押すということをしていません。

ブログの更新情報が次々と来るのもストレスになるので。

(ボタンを押してくれている方、本当にごめんなさい。)

他人のブログを観るのも、頭に余裕があるときだけにしています。

 

LINEもストレスになるのでインストールすらしていません。

「あ、読んじゃった。早く返信しないと既読スルーだと思われてしまう」

と思うこと間違いなしだからです。

 

まあ、今の若い世代の人たちはつきあい上そうそうそんなことは

簡単にできないのかもしれませんね。

 

でも、情報の洪水に疲れたら、思い切ってネットを見るのをしばらくやめて

頭を休めることをお奨めします。

頭がパンパンになっているときほど、衝動を抑えられないので、

意志の力で衝動が止められないときは、

時間を決めてスマホの電源を切ってどこかにしまってしまうとか、

工夫が必要です。

 

非定型発達者はただでさえ視覚情報に敏感なので、

ときどき意識的に視覚情報を減らして

ほかの感覚器官を使うことを楽しんでみるといいと思いますよ。