私は自分が低血糖になりやすいことに気づき、
試行錯誤してきました。
(私も最初に聞いたときは不思議でした)、
一気に血糖値が上がることで過剰にインスリンが分泌され、
逆に血糖値が下がりすぎてしまうということのようです。
実際に試してみると、それまでの疲れやすさやだるさが
嘘のように軽くなりました。
ただ、外食の場合、人と一緒に食事するとなると
あまり糖質も制限できませんし、たまには糖質も摂りたいところ。
そこで最初に試したのがギムネマでした。
インド原産の植物ですが、日本でもだいぶ知られていますね。
まずお茶を買ってみましたが、まずいのなんのって。
苦すぎて、ちょっと続けていられなかったのでサプリメントに挑戦。
これは外出時には便利なのですが、私には強かったようで、
どうもお腹がゆるくなってしまうのでアウト。
次に試したのが桑の葉茶です。
ギムネマとは違って緑茶のような感じでそれなりに美味しく飲めます。
それに、ギムネマと同じく食前に飲むということになっていますが、
ハーブの専門家に言わせると、食事中に飲んでも効果は変わらないとのこと。
こりゃいいじゃないですか。
と思って桑の葉茶に乗り換えました。外出時には水筒に入れて持ち運び。
けれどもあるとき、ふと疑問に思ったのです。
糖質は単糖になって初めて吸収されるのですが、
桑の葉茶は二糖類を分解するαグルコシダーゼという二糖類分解酵素を阻害します。
じゃあ、分解されなかった二糖類ってどこに行っちゃうのでしょう?
そんなころ、マルベリー(桑の葉)をテーマにしたマニアックなセミナーに
参加する機会があって、謎が解けました。
分解されなかった二糖類は大腸で腸内細菌の餌となるようです。
ということは、ギムネマや桑の葉茶を摂ることでどれだけの
糖質の吸収が阻害されるのかはわかりませんが、
要は、その分は糖質を摂っていないのと同じこと、つまり、
その分のエネルギーをタンパク質や脂質で補わないと
エネルギー不足になってしまうということです。
元々蓄えが多くて痩せたい人にはギムネマや桑の葉茶はいいと思いますが、
痩せていて、低血糖症改善のために糖質を抑えたい人には
かえってエネルギー不足で低血糖を招きやすくなるということになります。
そのことに気づいてから、桑の葉茶も摂るのをやめました。
ちなみにダイエット目的の場合は桑の葉茶はいいと思います。
ミネラルも豊富ですし。
ただ、摂り始めてしばらくは、お腹が張ったりすることがあります。
ギムネマは鉄の吸収も阻害するそうなので要注意です。
他の手段としては、難消化性デキストリン(食物繊維)を汁物に加えて
糖質の吸収を遅らせるという方法も試みましたが
(味も特になく、持ち運びも楽なので外食時もOK)、
私は腸が弱いので、食物繊維も多くなるとお腹が緩くなってしまうんです。
なので、これも結局はやめて、今では糖質を減らす代わりに
タンパク質と脂質を多めにして(サプリメントでも補給)、
炭水化物は後から食べる、なるべくゆっくりよく噛んで食べる
というシンプルな方法を取っています。
まったく、考えなしに効能を聞いて飛びついても実際には逆効果だったりすると、
自分の浅はかさと勉強の大切さをしみじみ感じてしまいます。
ちなみにギムネマの作用機序、このページがわかりやすくて素晴らしい。
キャラがかわいい。
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