それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

家族のかたちはさまざま

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家族というのは仲良くないといけないんじゃないかという

サザエさんコンプレックスみたいなのが昔からありました。

うちの家族というのは子どものころからまとまりがなく、

一応は家族旅行みたいなものもあったのだけれど、

みんなで仲良く一緒に行動するというようなものではありませんでした。

 

母は「お母さん、疲れちゃったからホテルで休んでるわ」

と言って一人でホテルに残り、

家族の一人は自分の興味に任せてさっさと先に歩いていくかと思えば、

別の一人はずいぶんと後ろをのんびりと歩いてくる。

いちばん協調性のある別の一人は、受動型アスペでボヤっとしている私の手を取って、

「あんたはアタシと一緒に来るの!」とせめてもの団体行動を取ろうとする。

そんな具合でした。

 

できるだけ良い人間になるべく努力をしていた時期には

家族ともできる限りいい関係を保とうとしていました。

 

それでも、やっぱり根本的に合わないものは合わない。

本来の自分とは別人になることを暗に期待されるのはやはりつらいもの。

すっかり疎遠になってしまった今では、

期待に添えなかったことをどこか後ろめたく思っていたときとは違って

なんだかすっきりしてしまった。

 

今はまったくバラバラになって会うこともほとんどない家族だけれど

不思議とこの形がうちの家族にはいちばんバランスが取れているような気もします。

こうなって初めて、家族に対して抱いていたわだかまり

なくなったのかもしれません。

家族の期待に沿えなかった自分を許すと同時に

私が私らしくいることを受け入れられなかった家族も許せるようになったのです。

 

「普通」から少しでもはみ出すことを異様に恐れる家族と

どうしたって「普通」にはなれない私。

誰しも能力に限界があって、誰もがそのときに自分ができる精一杯のことを

やっていただけなのだから。

 

どんな人間関係にも言えることで、無条件の100%愛情なんてほぼ存在しない。

何があっても一点の曇りもなく相手を受け入れるなんてできっこない

という不完全な自分を無条件に受け入れることからし

無条件の愛にはたどり着かない。きっと。

 

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そういえば最近はこちらでもブログ書いています。

 

 こちらもよろしく。

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こんなのもやってます。