それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

情緒不安定の原因を見極める

非定型発達者は情緒不安定になりがちですが、

その原因はときによってさまざまです。

 

二次障害のこともありますが、

前に書いたように低血糖の症状だったり

栄養不足に原因があったりすることもあります。

 

また、女性であればホルモンの変動によるところも大きいと思います。

発達障害者はホルモンバランスが悪いということも言われているので、

PMSもあるだろうと思います。

 

私もかつてはずっと子宮内膜症という持病があって

高校生のときから毎月生理のときは地獄のような思いをしていましたし

(機会があれば書きますが、あるとき突然病巣が消えてしまいました)

現在も、生理痛はほとんどなくなりましたが、

結構大きめの筋腫がいくつかあるそうです。

私の年齢で出産経験がなければよくあることだし、

多発の筋腫はがんになりにくいとも言われたので心配はしていませんが

経過観察はしています。

 

PMSはだいぶよくなりましたが、今でも生理の前日は

頭がボーっとして働かず、軽い頭痛がします。

以前はよく、生理前にひどく情緒不安定になって、

生理が始まったとたんに憑き物が落ちたかのようにピタリと気持ちが落ち着く

ということがありました。

糖質制限を始めてからはPMSもずいぶん軽くなりましたが。

 

情緒の不安定さがホルモンの変動によるものかどうかを把握するには

基礎体温をつけることをお奨めします。

 

基礎体温をつけるというと妊娠・避妊のためのものと

考えられることが多いかもしれませんが、

ホルモンの変動を把握するためにもとても役立ちます。

私はもう長いこと測っていて、気分が多少不安定になっても

生理前であれば、そういう時期なのだと気にしないし、

その時期にはあまり仕事を詰め込まないようにしています。

 

また、年齢が上がっていっても、閉経前であれば

生理や排卵が周期的にあるかどうかで更年期や早期更年期かどうかにも

気づきやすくなります。

なにかおかしいなと思ったら、婦人科に行ってホルモン検査を受ければいいわけです。

そうすれば、精神の不安定さがうつなのか更年期の症状なのかはっきりします。

 

紙で記録をつけようとすると面倒ですが、

「ルナルナ」などのスマホのアプリもあるので、

それでつけると自動的にグラフになるし、

今周期のどこにいるのかが一目でわかって便利ですよ。

電子体温計をいつも枕元に置いておいて、

目が覚めたら口にくわえるということを習慣にしてしまえば楽にできます。

 

ひと口に情緒不安定といっても必ずしも

「アスペだから」「うつだ」と片づけずに、

自分でできる範囲で原因を考えることも対策を立てるうえで役立ちます。

 

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対人能力と対人体力の違い

アスペルガー当事者は一般に対人能力がないと言われているので、

自分には対人能力がないような気になってしまいますが、

実際のところは、対人能力ではなくて対人体力の問題だったりもします。

 

私はまあ、対人能力は高いとは言えないかもしれないけれど、

そこそこ世の中で生きていけるほどにはあります。

 

逆にそこそこに対人能力があるからこそ非定型発達者と同じ量の

人づきあいを求められるわけで、そこで悩みが生じてくる。

最初のうちはがんばっていても、長続きしません。

 

対人体力の低さというのは、実際の体力にもよります。

非定型発達者は体力そのものがないことがほとんどです。

疲れてくると、まず言葉が出てこなくなります。

本はいくらでも読めるのに。

 

体力そのものはアップできるので、

対人体力もつけることができるのだと思いますが、

果たして体力アップによって得られたエネルギーは

必ずしも対人のために使わなければいけなのかというと、

それは人によって違ってくるだろうと思います。

 

なので、まずは自分が抱えていると感じているコミュニケーションの問題が

実際に対人能力の問題なのか、それとも実は単に対人体力の問題で

人との接触が短時間や低頻度なら問題ないのかを

見極めることが必要なのだと思います。

 

それで、対人体力の問題なのであれば、それをどれだけつけるべきなのか、

またはエネルギーをどれだけ人間関係に費やすべきなのか、

世間一般の価値観ではなく、自分で決めることが大切です。

定型発達者と同じくらいのエネルギーを人づきあいに費やしていたら

ほかのことに費やすエネルギーは枯渇してしまいます。

 

これは、ネット上のつきあいでも同じです。

意外と非定型発達者は、リアルのコミュニケーションが苦手な分、

バーチャルのコミュニケーションに多くのエネルギーを費やしている人が

多いのではという気もします。

 

でも、そのエネルギーをほかのことにもう少し回せば、

人生はもう少しよくなるかもしれませんよ。

 

母のプログラミングミス

母が私に仕込んで(?)くれたことで感謝していることがもうひとつあります。

 

それは「友だちとはお金の貸し借りをするな。貸すならあげたものと思え」

というものでした。

 

これはしっかり刷り込まれたようで、そういえば私は人生で

友人と金銭トラブルを起こしたことはありません。

 

しかし、母が言ったのは「友だちとは」でした。

アスペルガーというのは、一度覚えたことはしっかり身につくけれど

応用が効きません。

字義どおりに寸分たがわず受け止めてしまうことがあります。

コンピュータに似ています。

 

二十代の頃の一時期、同棲をしたことがあって、

その相手に少しずつお金を貸す羽目になり、

積もり積もって結構な額となったことがありました。

母に教えられたことが「彼氏」についても言えるとは考えもしなかったのです。

もちろん泥沼化したことは言うまでもありません。

 

自閉圏の人間にはこうしたことが起こり得ます。

応用が効かないので、数々の失敗を繰り返して痛い目に合って

自分で法則を見出すまでに時間がかかります。

 

ですから、自閉圏のお子さんにものを教える際には

そのことも考慮してあげてください。

母の日に思ったこと

先日はそういえば全国的に母の日でした。

 

そういえば、というのは、私の母はもう二十数年前に亡くなっているので

その後は母の日なんて縁がないからです。

 

父は仕事で忙しく、ほとんど接触がなかったので

小さいときはお母さん子でしたが、厳しかったため、

そのうち反抗するようになりました。

 

「お母さん、そういう子嫌い」と言われるのが怖くて

顔色ばかり窺っていたのが、高校生くらいになると、

このままでは自分が潰れると思い、精神的に親離れしようとし始めたのです。

 

年がいってからの子どもだったので、母親とは早く死に別れるんじゃないか

という気がしていたこともありました。

晩婚が珍しくなくなった現在の感覚では、母はそれほど年だったわけでもなく、

父親の方が年上だったのに、なぜか父についてはそう思いませんでした。

私はなにか、そういうふうに勘が鋭いところがあったようです。

 

当時は発達障害なんて概念はなかったけれど、さすが母親、

この子は普通には世間でやっていけそうもないというのがわかっていたようで、

当時成績に良かった美術や英語に力を入れている高校に行かせようとしました。

一芸を身につけさせようとしたのでしょう。

 

でも残念ながら、すでに音楽に夢中になっていた私は、

バンドをやるために自由な校風の普通の学校に進みました。

今になって思えば、母の言うことをきいて早くから手に職をつけていれば

こんなに苦労することはなかったのかもしれないと思います。

 

そんなふうに、反抗ばかりしていたダメ娘でしたが、

ひとつだけ、母に感謝していることがあります。

子どもの頃から毎朝、寝起きが悪い私を叩き起こして

朝食を食べさせ、家から追い出してくれたことです。

 

当時は鬼ばばあと思っていたけれど、振り返ればそのおかげで

決して寝起きがいいわけではないにもかかわらず、

これまでほとんど寝坊をしたことがありません。

全校の三分の一が毎日遅刻するというゆるい高校だったのに、

一度も遅刻をしませんでした(2年目からは早退ばかりして

中古レコード屋をふらついていましたが)。

 

もちろん、仕事でも電車が遅れでもしない限り、

遅刻をすることはありませんでした。

アスペルガーというのは、一度染みついた習性は

ずっと続けていられるのです。

 

だから、今、非定型発達のお子さんを育てているお母さんも、

大変でしょうけど、最低限、社会生活で必要なことは

しっかりと身につけさせてあげてほしいと思います。

それは簡単なことではなく、嫌われることもあるかもしれず、

私のように出来のよくない子であれば、その有難みがわかるのは

うんと先かもしれないですけど。

 

今になって思います。

「のびのびと育ってほしい」などと言って甘やかさないでいてくれてよかったと。

おかげで私は一応なんとか社会で生きていけています。

 みんな立派に子育てをして、早ければ孫だっている歳になって

こんなことを言うのも情けない話ではあるけれど(笑)。

情緒不安定にならない3時のおやつ

おやつはなぜだか3時ということになっていますが、

血糖値が下がりやすいのが午後4時だそうなので、

理にかなっているのですね

(ちなみに午前4時もだそうです。

そのせいで早朝覚醒が起こることもあるのだとか)。

 

ただ、糖質の多いものを食べると、一気に元気になりますが、

血糖値スパイクが起こってその後で一気に下がる可能性があります。

ただでさえ情緒不安定になりやすい非定型発達者は避けたいところです。

 

ではその代わりに何を食べたらいいのかというと、

ナッツなんかいいって言いますね。ミネラルも豊富ですし。

ただし、同じ種類のものを毎日食べ続けると

遅発性アレルギーが起こることがあるので、

数種類をローテーションにした方がよさそうです。

 

遅発性アレルギーについては、こちらの本がわかりやすいです。

 

最近は低糖質スイーツがコンビニやスーパーでも売っているので、

そういうものから始めてもいいでしょう。

私も外出時には緊急用にいつも低糖質チョコを持ち歩いています。

さすがに電車の中で急に低血糖になったときに

ナッツぽりぽり食べるわけにいかないですから。

 

チーズやヨーグルトなどはタンパク質豊富でいいのですが、

乳製品に含まれるカゼイン非定型発達者にはよくないみたいですし、

腸が悪い人はなおさらです。

また、動物性脂肪はエストロゲンを増やすので、

過剰な摂取は子宮筋腫子宮内膜症などの婦人系疾患にもつながりますから

女性は特にご注意を。

 

職場で3時のおやつに糖質たっぷりのものを食べてしまうと、

朝と同様、ハイテンションで帰りの満員電車に乗ってイライラしたかと思うと、

家に着くころには一気に低血糖になって疲れ切って

しばらくは何もする気が起きない、ということもあり得るのかも。

歯ぎしりと夜間低血糖

以前にマッサージを受けたときに言われました。

「歯ぎしりしてない?」

頬の顎関節の辺りの筋肉がものすごく硬いんだそうです。

これは実は自分でも自覚していて、いつも押すと痛いと思っていました。

それが睡眠中の歯ぎしりのせいだったなんて。

 

さっそくAmazonで歯ぎしりガードを注文。

 これを着け始めたら数日で顎関節辺りの筋肉のコリはなくなり、

睡眠の質も上がったような気がしました。

 

ただ、やはり半月くらいでマウスピースはぺしゃんこになるので、

まだ寝ているあいだに相当食いしばっているんだろうと思っていました。

この頃はそれほどストレスになるようなこともないのだけれど、

自分でも気づかないうちにストレスが溜まってるのかな、と不思議でした。

 

その謎が解けたのはこの本を読んでいたときのこと。

 夜間低血糖の症例について書かれていて、

夜間に血糖値スパイクが起こった後に血糖値の急降下が起こると、

寝ているあいだに体をこわばらせたり、歯を食いしばらせたりすることが

あるとのことでした。

そうすると、時間的には十分な睡眠をとったつもりでも、

疲れが取れずに朝からだるい、ということが起きるそうです。

 

うわ~、まさにこれだわ、と思いました。

寝る前にものを食べるのはよくないという意識があったので

空腹を感じてもそのまま寝ていましたが、それからは

豆乳にアミノ酸パウダーやMCTオイルを入れたものを飲むようにしています。

 

夜間低血糖起こしたのに気づかずに朝起きて、

低血糖で当然頭が冴えないから砂糖のたっぷり入ったコーヒーと

トーストで朝食(タンパク質なし)済ませてガーっと血糖値を上げて、

満員の通勤電車に乗ってイライラし、

職場に着くころには血糖値が一気に下がって始業前から疲れ切っている。

かつての私です。

 

探してみたらネットにもわかりやすい記事がありました。


身に覚えのある方は、ぜひご参考に。

 

(追記)最近、クラニオセイクラルというセラピーに通っていて頭蓋骨を調整してもらっているんですが、マウスピースはあんまりしない方がいいみたいです。骨格にずれが生じて問題が起こることがあるらしい。

気が滅入るときにはとりあえずペンをくわえてみる

前回の記事で、咀嚼運動はセロトニンを増やすと書きましたが

口角を上げると幸せを感じるようになるというのも

似たようなことなのかもしれません。

実際にはユーウツであっても、とりあえず口角を上げると

脳が幸せだと勘違いしてセロトニンを放出するらしいんですよね。

なんともパラドックス的ですが、脳科学はそう言っています。

 

じゃあ、意識して口角を上げてって思うのだけれど、なかなか難しいのです。

気がつくと口がへの字になっています。

 

そんなときは、ペン(お箸などでもよい)を口にくわえるのが早い。

ずっとくわえているのって、結構筋力が鍛えられます。

嬉しいリフトアップ効果も(*^_^*)。

 

アスペもちは過集中になると疲れているのに気づかないことが多いですが、

鏡をのぞいたときに口が富士山型になっているかどうかも

ひとつの目安になります。

 

あ、私は自宅で仕事をしているのでいいですけど、

職場ではペンくわえたりしないでくださいね。

さらに変な人だと思われますから。

発達障害者は咀嚼力が弱い?

前回の記事で、血糖値を急激な上昇を防いで低血糖症状を防ぐためには

ゆっくり食べることが大切だと書きましたが、

ゆっくり食べるとは、ただダラダラ時間をかけて食べるということではなく、

よく噛んで食べるということです。

 

発達障害者は猫背になりがち(もしくは、それを正そうとして

不自然に姿勢がよくなりがち)だと言われていますが、

それはセロトニンの分泌が不足しがちだからだそうです。

 

セロトニンは抗重力筋を緊張させる働きもあるので、

セロトニンが不足すると、姿勢を保っていられなくなります。

 

よく噛むためにはやはり筋肉を使わないといけません。

噛むための筋肉は咀嚼筋というらしく、

咀嚼筋も抗重力筋の一種です。

 

ひと口につき50回以上は噛みましょう、なんてよく言いますが、

口が疲れちゃってなかなか噛めない、というのが正直なところです。

 

では果たして、50回噛んだらちゃんと噛めていることになるのか、

というのは噛み合わせだとかによっても違ってくるようです。

 

なんと、きちんと咀嚼しているのかどうか知ることができるガムがあるのです。

その名も「咀嚼チェックガム」。

 

 

1枚200円ちょっとって高いガムですが、検査代と思えば安いもの。

さっそく買って試してみたところ、ショックな結果が。

60回咀嚼する、と書いてあるのですが、

60回噛んでも色が半分までしか変わらないのです。

私の場合、完全に色が変わるには、その倍の120回噛むことが必要でした。

子どもの頃から痩せ気味で、食べろー食べろー、と周りから言われてきましたが、

これではいくら食べても太れないはずです。

ちゃんと噛めてないんですから、栄養が吸収されません

(もちろん、胃腸の側の吸収力の問題もありますが)。

 

有機野菜だのなんだの、高級な食材を使ったって、

どんなに栄養価の高いものを食べたって、

きちんと咀嚼できなければ身体への効果は半減します。

反省、反省。

 

ちなみに、セロトニンを増やすには咀嚼運動もひとつの手段のようです。

つまり、たくさん噛めば、セロトニンもいっぱい出てくれるってことです。

噛むのが面倒に感じられるときほど、よく噛みましょう。

 

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情緒不安定と低血糖症の関係

糖質制限を始めてから早2年半が経ちました。

発達障害者は低血糖になりやすいということを吉濱ツトムさんの本で知り、

半信半疑で試してみたところ、「早く知りたかった!」というほど生活が激変。

 

私はそれまで、低血糖になりやすいということは自覚していたのですが

(手の震えや頭痛が起こるので)、その対処法はまったく逆に考えていて、

とにかく血糖を上げなければならないと思って、

お腹が空くと甘いものやお菓子を食べまくり、ひどいときには

ブドウ糖のラムネのようなものを薬局で買って持ち歩いていました。

 

低血糖が起きたときに甘いものを食べると

(甘いものでなくても、おせんべいなどの糖質が多いものも同じ)、

手っ取り早く血糖値は上がるのですが、過剰にインスリンが分泌されて

その後急激に下がりすぎて低血糖になるらしいのです。

 

低血糖には「反応性低血糖症「無反応性低血糖症

「乱高下型低血糖症」の3つのタイプがあって、

無反応性低血糖症だと食べても全然血糖値が上がらなくなり

ずっとうつっぽい状態が続くとか、

そのほかのタイプでも血糖値が急激に下がったときに

血糖値を上げようとしてアドレナリンなどのホルモンが放出されるので

興奮状態になってイライラしたりします。

乱高下型だと血糖値の上下が繰り返されるので

感情のジェットコースター状態です。

 

情緒不安定と低血糖症の関連については

精神科医で言及している人はほとんどいませんし、

そもそも低血糖症自体を医師でもよく理解していないようですが、

分子栄養整合医学(オーソモレキュラー)を専門とする内科医は

よく言及しています。

 

 

低血糖症については、今後少しずつ書いていきたいと思いますが、

手っ取り早く知りたい方は、こちらをご覧ください。

低血糖症チェックリスト」でぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

じゃあ、低血糖症だからといって世間で今流行りの糖質制限

そのまま取り入れればいいかというと、なかなか難しく、

元々脂肪や筋肉の蓄えのない人がいきなりきつい糖質制限をすると

かえって低血糖症がひどくなることがあるので要注意です。

タンパク質や脂質のほか、ビタミンやミネラルなどの補酵素の摂取も

併せて考えていかなければならないし、筋肉をつけることも必要です。

 

私もかなりの試行錯誤をして、だいぶよくなったんですが、

外食などで糖質をたくさん摂ることが続くと、すぐに調子が悪くなります。

先週、ちょっとした集まりで打ち合わせがあって、

出されたお菓子をバクバク。その帰りに夕飯を食べたときに

定食のご飯を半分にしてもらうのを忘れたので

てんこ盛りできてしまい、もったいないと思いつつ、

それでも少し残したのですが、

寝不足でもないのに帰りの電車では爆睡です。

急激に血糖値が下がったのだと思います。

 

昔もよく、睡眠薬を盛られたかのような異様な眠気に襲われることが

たびたびあって不思議に思っていたのですが、

糖質制限を始めてからなくなったので、

低血糖症によるものだったということがわかりました。

たまに炭水化物をしっかり摂ると同様の症状に襲われるのでわかりやすいです。

 

糖質はどの程度採るのが適切かというのは各自によって違うと思いますが、

ただ、血糖値の急激な上昇を抑えるために今すぐにでもできることは、

肉や野菜を先に食べてご飯を最後にするということと、

ゆっくり時間をかけて食べるということです。

これなら誰がやっても問題はないかと思いますので、

ぜひ今日からでも試してみてくださいね。

 

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定型発達者の社会で生きる落としどころを探る

定型発達者が大多数の社会で発達障害を抱える人間が生きていくには

結局のところ、ほどよい落としどころを見つけるのがポイントかと思います。

 

定型発達者の視点からすれば、発達障害者はもっとこうすればよい、

こうすべきだ、というのがあるかと思いますが、

こちら側の視点からすれば、がんばろうにも限界もあります

(だから発達障害なんてレッテルがあるわけだし)。

その限界は個人によって違うし、恵まれた環境にあれば、

別にそこまで定型発達者に近づこうと努力しなくたっていいわけです。

 

何をどう工夫して、どこまで理解を求めて、どこまで向こう側に歩み寄るのか。

それは各自で探っていかなければなりません。

 

先日発売された吉濱ツトムさんの

発達障害の人のための上手に「人付き合い」ができるようになる本』は

それを探るうえで大きく役立つ一冊です。

 

発達障害の人のための上手に「人付き合い」ができるようになる本

発達障害の人のための上手に「人付き合い」ができるようになる本

 

 

「人付き合い」とひと口にいっても、学校、職場、夫婦、親子…と

多岐にわたりますが、それが網羅されているだけでなく、

状況別に「定型発達の人の場合」「発達障害の人の場合」というように、

それぞれの捉え方の違いが書かれています。

お互いの考え方の違いが上手くまとめられているので、

タイトルが「発達障害の人のための」となっていますが、

周囲に発達障害者がいる定型発達者にとっても

発達障害者を理解するうえで役立ちます。

 

また、発達障害の特性がどのようにコミュニケーションに

支障をきたしているかも説明されていて、

その対処法も事例と併せて具体的に書かれています。

 

この手の本は、これまでにもたくさん出ていますが、

やはり当事者であり、長年多くの発達障害者を相手にカウンセリングを

行ってきた著者ならではの視点は説得力があります。

 

それほど分厚くもなく、値段も手ごろなのに、

ものすごくお得感のある一冊です。

 

ちなみに、私自身は落としどころとして

「変わっているけど悪い人じゃない」をいつも目指しています(笑)。

昔、霊能力のある人にみてもらったときに

(その手のものは当たり外れが大きいので、めったにみてもらわないのですが)

開口一番、「あなたが人から理解されることはほとんどありません」

と言われてしまいました(本物だ 笑)。

知ってるよ、って(笑)。

 

だから、人から理解され、人気者になることを目指すより、

わけがわからないけれど、悪い人じゃないと思ってもらえれば上出来かなと。

そんでもって、多少は人の役に立てる人間であれたらいいな、とも。