それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

2018-01-01から1年間の記事一覧

アスペ女性向き恋愛映画

今年はめずらしくGWにあまり仕事が入らなかったので 昨日は映画を観に行ってきました。 主人公はコミュニケーションが不得手な女性、という設定ですが、 アスペルガー+サヴァンの典型的な特徴をもっています。 男性主人公がアスペルガー的というドラマや映…

ネコなのにイヌのふり

アスペルガーの人間は猫に喩えられることがありますが、 社会ではネコ的な行動よりイヌ的な方が好まれます。 皆といるときにプイっとどこかに行っちゃったらまずいわけで。 特に組織では、ある程度は犬のように従順にしていなければならないし。 生きづらい…

前頭葉の血流をアップさせるハーブ

春を一気に飛び越えてもう夏になるのではと思うほどの最近の気候。 ぼんやりしているとあっという間に暑くなってしまうと 先日焦ってハーブの苗を買いに行きました。 半年ほどお休みしていたメディカルハーブの勉強も今月から再開することだし、 そういえば…

文楽の効用

今日はちょっとマニアックな話題を。 きっかけはまったく覚えていませんが、 文楽(人形浄瑠璃というやつです)を観るようになって かれこれ10年くらい経つでしょうか。 最初はわけもわからず、ただ人形可愛さに通うようになりました。 ストーリーは荒唐無稽…

完璧主義防止の呪文

誰が言っていたのか忘れましたが、 大昔、ラジオで聞いたフレーズが耳に残りました。 「ベストがダメならベターで」 アスペルガーもちだと、どうしても完璧主義になりがちです。 細かいことが気になって気になって仕方なく、こだわりまで出てくると、 何をや…

外国人に優しい職場は発達障害者にも優しい?

あるときテレビを観ていたら、ある飲食店の店長さんが 外国人を雇うことの大変さについて話していました。 11時から勤務というと11時きっかりに出勤してくる、 少し早めに来て準備をすることをいちいち言わないとわからない、とのことでした。 あらら、何だ…

ハンス・アスペルガーとナチスとの関連

数日前に、こんなニュースを見つけました。 アスペルガー症候群の名称の由来となった、オーストリア人医師の ハンス・アスペルガーがナチスと深いかかわりがあったというものです。 『Asperger's Children: The Origins of Autism in Nazi Vienna』 という本…

自分を外人だと思えばラク

よく自分のことを宇宙人にたとえる発達障害者がいますが、 私も昔はそんなふうに思っていました。 特に家族は私のことを宇宙人みたいに思っていたかもしれません。 でも今は、ずれ具合は「外人」くらいになったと思います。 宇宙人だと、地球人は怖がり、警…

季節の変わり目の過ごし方

今日は夏みたいに暑い一日でしたね。 私はもともと体温調節があまり上手くないので 夏になると日中、微熱がよく出ていたのですが、 温冷浴がいいと知って始めてから、それはなくなりました。 でも今年はこんなに早く暑くなると予想していなかったので 久々に…

うっかりの吹きこぼれ防止策

鍋を火にかけていて、つい何かに気を取られているあいだに 吹きこぼれてしまうことはよくあることかと思います。 脳に不具合があればなおさらです。 私も、毎朝豆乳チャイを飲んでいるのですが、 うっかりして吹きこぼれて半分くらいの量になってがっかり、 …

定型発達の対語は発達障害?

前回のブログは、全然意図していなかったのだけれど、 気がつけば「発達障害」という言葉をほとんど使っていなくて、 定型発達者に対する言葉として「非定型発達者」を使っていました。 なんとなく、文脈としてそっちの方がふさわしいような気がしたからです…

定型発達者の共感力って?

診断を受けたときに診断医がポロリと言ったことで 印象に残った言葉があります。 「定型発達者は共感力があるっていうけど、 結局は他人も自分と同じように感じていると 想定しているだけにすぎないんだけどね」 なるほど、と思いました。 確かに、定型発達…

診断後 その5 低血糖と栄養不良の問題に気づく~人生が楽に

確定診断を受けてから十数年過ぎたある日のこと。 アマゾンで奨められたある本が目に留まりました。 吉濱ツトムさんという人の『アスペルガーとして楽しく生きる』という本。 当事者の本はさんざん読んだし、もう今さら、と思っていたけれど、 タイトルが気…

診断後 その4 ほかの当事者との交流の失敗

診断を受ける前後にはブログを書いたり、 アスペ・コミュニティのサイトに出入りしていたこともあり、 数人の当事者とメールをやり取りしていたこともありました。 ところがあるとき、そのうちの一人とトラブルになり、実名を挙げて、 私がその人にウイルス…

診断後 その3 カミングアウト

診断を受けた後、人生の謎が解けて嬉しすぎた私は、 そのことをいろんな人に話しました。 発達障害者にはありがちな話です。 それで返ってきた反応はさまざま。 何も聞かなかったようにこれまでと同じように接する人、 遠ざかった人、半信半疑な人。 家族に…

診断後 その2 診断を受け入れる

私が発達障害という診断をすんなりと受け入れられたのは、 当時、身体障害者の介護をしていたのが大きかったかもしれません。 二十代のころ、貧乏暮らしをしながらアルバイトでお金を貯めて 日本と海外を行ったり来たりしていましたが、 三十代になって持病…

診断後 その1 診断後のサポート

診断後、クリニックではカウンセリングも受けられましたが、 私はそもそもカウンセリングを受けるのが苦手で、 自分の内面について口頭で話すというのが今でもあまり得意ではありません。 何かを相談するためには、言葉の形にしなければならないからです。 …

発達障害の診断経緯 その8  診断結果が出て思ったこと

結果として、当時はまだ自閉スペクトラム症という 診断名がなかったので、アスペルガー症候群という診断になりました。 ただ漠然と、発達障害っぽいということではなく、 具体的にアスペルガーの傾向が強いということや、 何を苦手としているのか、つまり、…

発達障害の診断経緯 その7  脳波検査からわかったこと~てんかん性精神病?

脳波検査では意外なことがわかりました。 外からの刺激に対して、てんかん性の変化が見られたとのことでした。 脳血管の収縮による血流低下などのストレスに対して てんかん性の変化が多少増強するということで、 ストレスがかかると衝動性が強くなるらしい…

発達障害の診断経緯 その6 知能検査の結果からわかったこと

各項目の結果は、 言語性検査が、「知識」が13、「数唱」が14、「単語」が13、 「算数」が11、「理解」が7、「類似」が13。 動作性検査は、「絵画完成」が13、「絵画配列」が14、 「積木模様」が17、「組合せ」が13、「符号」が16。 ちなみに満点は20点で、…

発達障害の診断経緯 その5 診断結果~「全然診断に迷いませんでした」

総合診断の出る日。 こちらがドキドキしているのとは裏腹に、 先生は「いや~、全然診断に迷いませんでした」 となぜか嬉しそうに言うではないですか。 最終的な診断名はアスペルガー症候群。 知能検査でも明らかにその傾向がみられて、 どうやら典型的な症…

発達障害の診断経緯 その4 診察を受ける

最初のクリニックの先生になかなかわかってもらえなかったので、 今回は事前に自分で成育歴を紙にまとめて持っていきました。 口頭での説明が苦手なので、あらかじめ自分の中で 整理しておきたいということもあったのだと思います。 先生には「こういうもの…

発達障害の診断経緯 その3 成人発達障害専門クリニックへ

さて、いよいよ都心のクリニックでの診察。 先生は発達障害当事者という話だったけれども、 一見そうは見えず、感じの良い人でした。 診断を受けたい旨を話すと、 「ご自分の特性を知って、より良く生きていきたいってことですよね」 とわかってくれました。…

発達障害の診断経緯 その2 診断結果を聞きに行く~結果はひた隠し

結果が出る当日。 さらにドキドキしながらクリニックを訪れました。 前回は「あら~、あなた普通じゃな~い」と言っていたのに どうも今回は先生の様子が違います。 「えっと、あなたの場合は、一応社会に適応しているし、 ひとつの個性ということで…」と 奥…

発達障害の診断経緯 その1 最初のクリニック~地球のリズムに合わない人?

診察の当日。 ドキドキしながらクリニックを訪れました。 おそらく50代の女の先生で、アスペルガー症候群かどうか 検査をしてほしいと言ったところ、 「あら~、あなた、全然普通じゃな~い。 アスペルガーって見たことあるの?みんなもっと変よ。」 と言わ…

発達障害の診断に至るまで

物心ついたころから、生きるのが大変でした。 でも、それがなぜなのかはわかりませんでした。 両親もちゃんといるし、特に貧しいわけでもなかった。 それなのに、なぜか普通に生活しているだけで大変だったし、 何が大変なのかもわからず、それを言葉にする…

はじめまして。

私は十数年前にアスペルガー症候群の正式な診断を受けています。 人にそのことを話しても信じてもらえることはほとんどありませんが、 診断医いわく「典型的で全然診断に迷わなかった」とのことです。 その間に診断基準が変わり、現行のDSM-5ではアスペルガ…