それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

2018-01-01から1年間の記事一覧

10年というスパン

ちょっとしたきっかけで数年前から10年日記というのをつけています。 1ページが1日分で10年分書けるように10分割されています。 スペースはわずかなので、大したことは書けません。 何をしただとか、備忘録的に使っていますが、 長期記憶の弱い私には重宝す…

日常生活・健康管理を重視した発達・精神障害者のための就労移行支援施設

発達障害や精神障害のある人のための こういった就労移行支援施設ができたそうです。 発達・精神障害者向けの就労移行支援施設はほかにもあると思いますが、 栄養面や生活習慣の改善に主眼を置いた施設は珍しいのではないでしょうか。 就労移行支援施設を利…

食べるのも仕事のうち

毎日暑い日が続きますね。すでにぐったりしています。 温冷浴はやっていたものの、急激な温度上昇に身体がついていかず、 日中微熱が出る日も続いていました。 まだどっと汗がかけないうちに冷房を長時間使ってしまうので 今ひとつ汗がかけず、冷房の中にい…

翻訳書を出版しました。『ガイド 壮年期のアスペルガー症候群:大人になってからの診断は人生をどう変えるか』

2年ほど前に訳し始めた本がようやく出版されました。 原書を読んで誰に頼まれてもいないのに勝手に訳し始め (すでにどこかの出版社が翻訳権を入手しているかもしれないことを百も承知で)、 その後、紆余曲折を経て、やっと皆さんにお届けできることになり…

発達障害をめぐる10年後の状況

私が発達障害の診断を受けてからもうすぐ14年が経とうとしています。 その間に発達障害をめぐる状況も大きく変わりました。 おそらく発達障害という言葉を聞いたことがない人はほとんどいないほどに 社会的にも周知されるようになり、発達障害者支援法もでき…

発達障害と双極性障害II型と睡眠・覚醒リズム表

私は十数年前に診断を受けたとき、抑うつ傾向はうつではなく、 「てんかん性精神病」とでも呼べるようなもので、 抗うつ薬を飲むと悪化するタイプで、飲むなら抗てんかん薬だと言われました。 でも実際にてんかんの発作を起こしたことがあるわけではないし、…

発達障害の諸症状を和らげるフラワーエッセンス~頭のぐるぐるを止める

私は子どもの頃、薬ばかり飲んでいました。 頭痛もちで胃腸が弱く、風邪ばかり引いていたので、 今の食器棚に入っていた「バファリン」「ルル」「新三共胃腸薬」を 自分で勝手に取り出しては飲んでいました。 そのせいか、大人になったころにはバファリンは…

たまには脳の断食を~頭のぐるぐるを止めるために

「頭のぐるぐる」と聞いて何のことかわからない非定型発達者はほとんど いないかと思います。 延々と続くぐるぐる思考を止めるには、たまには情報断食をすることも有効です。 いまや情報があふれかえっています。 求めてもいない情報が至る所から目に飛び込…

熟睡するためのハーブ

6月初めはリンデンの花が咲く季節です。 リンデンとはセイヨウボダイジュのことで、とってもいい香りがします。 2年前に知ってから、その香りのとりこになってしまい、 今年も堪能しようと先日、飯能のハーブガーデンまで出かけました。 ところが、時すでに…

父の日に思ったこと

「毒親」という言葉を最近よく耳にします。 私は母はとうの昔に亡くなっているし、 父へのわだかまりもずいぶん前になくなったので、 他人事のように思っていました。 それでも周囲には親に対するわだかまりを未だに引きずっている人が 少なくないので、気に…

女子の人間関係と「女」度

女性の人間関係が苦手なアスペルガー女性は多いと思います。 かくいう私もその一人です。 三姉妹の末っ子として育ったので、子どもの頃から女性の人間関係が 厄介だということは身に染みて感じていました。 二人ではなく三人ともなれば、立派な社会です。 2…

マンガの効用

自閉症の子どもは周囲の人との会話からではなく テレビや本などで言葉を覚えるという話があります。 大人でも書き言葉のようなしゃべり方をする人もよくいますし、 自閉症者は方言を話さないことが多いという説もあります。 自閉症は津軽弁を話さない 自閉ス…

文章が読めない理由 その2 眼そのものの問題

発達障害者は学習障害を併発していることも多いですが、 学習障害という診断がつかなくても、 眼球運動に問題があって読書などに支障が出ることもあるようです。 球技が苦手な子どもも多いと聞きました。 私も、子どもの頃はドッジボールが大の苦手で、恐怖…

文章が読めない理由

先日、ネットで、文章を理解できない人が増えているらしいという記事を読みました。LINEやツイッターばかりやっていて、長い文章の読み書きが できなくなっているという話は聞いたことがありますが、 この記事では、ツイッターのつぶやきにさえ、文脈を無視…

脳の負担を軽くする分身の術

先月はえらく仕事がヒマだったのに、 今月に入ってにわかに忙しくなってきました。 フリーランス業は不安定なので、ありがたいことですが、 この波に精神的に左右されずに対応できるようになるまでに 結構時間がかかりました。 フリーで実務翻訳の仕事をする…

やらかし防止のために脳の至適な回転速度を保つ

ここのところ、ちょっとした「やらかし」が増えていました。 発達障害者にはお馴染みのアレです。 以前に書きましたが、そもそも私は知能検査でも特に ワーキングメモリが弱いというほどの結果は出ていなくて、 普段はそれほど「やらかす」わけではないので…

朝から涙が出るときは

そろそろ梅雨入りかな、というような天気が多くなってきましたね。 こんな鬱蒼とした天気のように、朝から気分が重く、 なぜだか涙ばかり出るということが以前はよくありました。 過去のいろんなことを思い出してあとからあとから涙が出てくる。 手に入らな…

女性のホルモンバランスを整えるハーブ

前々回の記事では情緒不安定とPMSの関連について書きましたが、 PMSの症状を乗り越えるにはハーブも役立ちます。 ハーブティーとして手に入りやすいものでは、 ジャーマンカモミールには鎮静・鎮痙作用があるので、 不安や痛みを和らげるようです(ただし、…

PMSと低血糖症の関連

前回の記事ではPMS(月経前症候群)について書きましたが、 PMSと低血糖症が関連するという見方もあるようです。 なぜあなたは食べすぎてしまうのか―低血糖症という病 作者: 矢崎智子 出版社/メーカー: 東京書籍 発売日: 2008/08/08 メディア: 単行本 購入: …

情緒不安定の原因を見極める

非定型発達者は情緒不安定になりがちですが、 その原因はときによってさまざまです。 二次障害のこともありますが、 前に書いたように低血糖の症状だったり 栄養不足に原因があったりすることもあります。 また、女性であればホルモンの変動によるところも大…

対人能力と対人体力の違い

アスペルガー当事者は一般に対人能力がないと言われているので、 自分には対人能力がないような気になってしまいますが、 実際のところは、対人能力ではなくて対人体力の問題だったりもします。 私はまあ、対人能力は高いとは言えないかもしれないけれど、 …

母のプログラミングミス

母が私に仕込んで(?)くれたことで感謝していることがもうひとつあります。 それは「友だちとはお金の貸し借りをするな。貸すならあげたものと思え」 というものでした。 これはしっかり刷り込まれたようで、そういえば私は人生で 友人と金銭トラブルを起…

母の日に思ったこと

先日はそういえば全国的に母の日でした。 そういえば、というのは、私の母はもう二十数年前に亡くなっているので その後は母の日なんて縁がないからです。 父は仕事で忙しく、ほとんど接触がなかったので 小さいときはお母さん子でしたが、厳しかったため、 …

情緒不安定にならない3時のおやつ

おやつはなぜだか3時ということになっていますが、 血糖値が下がりやすいのが午後4時だそうなので、 理にかなっているのですね (ちなみに午前4時もだそうです。 そのせいで早朝覚醒が起こることもあるのだとか)。 ただ、糖質の多いものを食べると、一気に…

歯ぎしりと夜間低血糖

以前にマッサージを受けたときに言われました。 「歯ぎしりしてない?」 頬の顎関節の辺りの筋肉がものすごく硬いんだそうです。 これは実は自分でも自覚していて、いつも押すと痛いと思っていました。 それが睡眠中の歯ぎしりのせいだったなんて。 さっそく…

気が滅入るときにはとりあえずペンをくわえてみる

前回の記事で、咀嚼運動はセロトニンを増やすと書きましたが 口角を上げると幸せを感じるようになるというのも 似たようなことなのかもしれません。 実際にはユーウツであっても、とりあえず口角を上げると 脳が幸せだと勘違いしてセロトニンを放出するらし…

発達障害者は咀嚼力が弱い?

前回の記事で、血糖値を急激な上昇を防いで低血糖症状を防ぐためには ゆっくり食べることが大切だと書きましたが、 ゆっくり食べるとは、ただダラダラ時間をかけて食べるということではなく、 よく噛んで食べるということです。 発達障害者は猫背になりがち…

情緒不安定と低血糖症の関係

糖質制限を始めてから早2年半が経ちました。 発達障害者は低血糖になりやすいということを吉濱ツトムさんの本で知り、 半信半疑で試してみたところ、「早く知りたかった!」というほど生活が激変。 私はそれまで、低血糖になりやすいということは自覚してい…

定型発達者の社会で生きる落としどころを探る

定型発達者が大多数の社会で発達障害を抱える人間が生きていくには 結局のところ、ほどよい落としどころを見つけるのがポイントかと思います。 定型発達者の視点からすれば、発達障害者はもっとこうすればよい、 こうすべきだ、というのがあるかと思いますが…

トラウマやフラッシュバックを改善する手法

発達障害があると、フラッシュバックを起こすことがよくあります。 過去の辛い出来事を当時の感情を伴ってありありと思い出します。 そうすると、動けない、前に進めない、なんてことになるわけで、 人生そのものが停滞することにすらつながります。 トラウ…