それでも雨が降るときは

ホリスティックに発達障害とつきあう

発達障害についての考察

キレート鉄のサプリの使用は慎重に

発達障害者の栄養不良でよく指摘されるのが鉄の不足です。 最近、一部の当事者や関係者のあいだで栄養療法が話題になっているようで、 特に、ある精神科医の著書が参考にされているようです。 私も読んでみたのですが、鉄のサプリメントとしてキレート鉄が奨…

発達障害者の血糖管理~24時間血糖測定器を使ってみる

前回はACON社製の血糖測定器で実際に血糖を測定したお話をしました。 何でそんなことしてんの?糖尿病?と思った方は、こちらから読んでみてください。 やっぱり予想通り、糖質が多い食事をすると血糖値スパイクを起こしていたので 夜間低血糖を起こしている…

発達障害者の血糖管理~実際に血糖値を測ってみる

引き続き、血糖管理の話です。 何の話?と思う方はこちらをまずどうぞ。 じゃあ、いったい、低血糖になっているかどうかって どうしたらわかるのかって話になると思います。 正確に知るには、5時間糖負荷検査というのを受ける必要があります。 75gのブドウ糖…

発達障害者の血糖管理~まずはグルテン・カゼインフリーを

前回まで、発達障害と血糖調節異常の関連と、血糖管理についてお話してきました。 今回はその続きです。 低血糖にならないためには、栄養がきちんと吸収されることが必要ですが、 それを妨げるのが腸内環境の悪化。 そして、発達障害者は腸内環境が悪いこと…

発達障害者の血糖管理~糖質を減らしてタンパク質と脂質を増やすには

発達障害傾向のある人は血糖値の急な変動に気をつけた方が よいことを前回書きました。 じゃあ、糖質を単に減らせばいいのかというと、 そういうものでもなく、ヘタなやり方をするとかえって低血糖になることもあります。 糖質を減らす代わりにタンパク質や…

発達障害と関係のある機能性低血糖症

機能性低血糖症っていうものがあるのを聞いたことがあるでしょうか。 実はこれ、発達障害と関係があるらしいんです。 『発達障害の治療の試み』という本には、「発達障害者は多くの場合に血糖調節能力に 異常があることを確認している」と書かれています。 …

育ての親はインド人

先日、またインド映画を観てきました。 最近は映画を観に行くとなるとインド映画ばっかりのような気がするけれど、 それは単に、見逃すとテレビじゃ放映されないからです。 観たくてもそのうちにテレビやオンデマンドで放映されそうな映画は 後回しになって…

発達障害児の栄養の問題は早めに対処

発達障害者には栄養不足がよくみられることも 最近では知られてきました。 どんな栄養素が必要で何が必要でないのか、 それを正確に知るには血液検査が必要です。 オーソモレキュラー療法(分子整合栄養医学)クリニックで そうした検査や食事指導、サプリメ…

発達障害者はうま味成分に注意が必要

最近は、オーソモレキュラー療法(分子整合栄養医学)に興味をもって オンライン講座などで細々と勉強しているんですが、 単にサプリメントで栄養を補うっていう療法ではなく、 実に複雑で、何を摂らないかという考えも大切だということがわかりました。 う…

言葉の獲得

私は子どものころ、母親から「この子はうんとかすんとかしか言わない」 と言われていました。極端に無口な子どもで、「日曜日、どっか行きたい?」 と訊かれても、「別に」としか答えない可愛げのない子どもでした。 今思えば、子どものころに私が生きるのが…

自分と他人の気持ちを取り違えないためには

自閉症スペクトラム当事者は自分と他人の境界があいまいだということが よく言われます。 そのせいで、他人は自分とは違う価値観をもっているということが 想像できなかったり、人はそれぞれ考えが違って当たり前なのだから 言葉にしなければ伝わらないとい…

ホリスティックカウンセリングを始めました

これまでにいろいろ学んできたことを組み合わせて、 ホリスティックカウンセリングを始めました。 セッションはタロット、西洋占星術、フラワーエッセンスを中心に行いますが、 発達障害についても、私に答えられることであれば、お答えします。 「ホリステ…

アスペルガーとアルコール

早くも今年も終わろうとしています。 あれこれ書こうと思っていることはあるのに、忙しくてちっとも書けていません。 さて、年末は忘年会に参加された方も多いことと思います。 私は自営業という仕事柄、義務的に飲み会に参加しなければならないようなことは…

恵まれていないという恩寵

私には、自分にないものばかりを数えあげてしまう癖がありました。 自分にはこれがない、あれがない、あんなところが欠けている、 誰々さんのようにはできない、なんて。 たぶん、発達障害のある人間であれば、多かれ少なかれ皆そうでしょう。 自分の至らな…

ゴロゴロしなくなったのは

すっかり秋めいてきましたね。 秋といえば読書の秋。 そういえば以前は、私にとって読書とは寝っ転がってするものでした。 それが、気がつけば、意識的に直そうと思ったわけでもないのに 寝転んで本を読むことがまったくなくなりました。 メガネをかけるよう…

フリーランサーの心得 その3~環境を整える

私が派遣社員として働いていた会社を辞めてフリーランスで翻訳の仕事を やると決めたときに最初にしたのは、 仕事用の机と椅子と大画面のモニタつきデスクトップPCを買うことでした。 翻訳の仕事というのは、実はネット環境さえあればどこでもできます。 ラ…

障害にどのように立ち向かうかが個性

学習障害のある南雲明彦さんが 「『障害』が個性なのではなく、障害にどう立ち向かうかが個性だ」 というようなことを言っていたとどこかで読んだのですが、 先日、山道を歩いたときに出会った人の姿を見てその言葉を思い出しました。 久しぶりにnoteに書い…

フリーランサーの心得

今年も残すところあと3ヵ月となりました。 10月になって、ふと気づくと、フリーランスの翻訳者になって10年。 こんなに長く続いた仕事は初めてですが(笑)、 仕事内容云々より、フリーランスという形態が合っていたのだと思います。 というか、それ以前もほ…

双極性II型傾向のある人は腹七分目

まだ認知度は低いと思いますが、双極性障害II型というものがあります。 通常の双極性障害のように躁状態は目立たず、 軽躁状態のときは単にやたらと調子がいい、いつもより元気、 くらいにしか本人も自覚がないので、 うつ状態になったとき病院へ行ってうつ…

毛布は重いに限る

今日は日射しが暑いというよりも暖かく感じられました。 お彼岸も近づいて、ようやく秋でしょうか。 朝晩も冷え込むようになったので、 毛布を掛けている方もいらっしゃるかもしれません。 毛布と言えば、面白い記事を読みました。 寝るときに重い毛布を使用…

自閉症者にとってはリンゴは百薬の長ではない

身体にはこの食べ物がいいだの、あの食べ物がいいだのと いろいろ言われますが、自閉症というものを考えると それもまた違ってくるようです。 リンゴは「百薬の長」と言われ、身体にいいと思われています。 ところが、自閉症者はあまり食べない方がよいよう…

自分で自分に発達障害の暗示をかけない

自分に発達障害があることを知るのは、 長所や短所を客観的に把握して(発達障害者にはそれが難しい) 適切に改善を図るためには重要ですが、 ときにはそれが呪縛となることがあります。 特に気づいたばかりの頃や診断を受けて間もない頃に そうしたことが起…

日常生活・健康管理を重視した発達・精神障害者のための就労移行支援施設

発達障害や精神障害のある人のための こういった就労移行支援施設ができたそうです。 発達・精神障害者向けの就労移行支援施設はほかにもあると思いますが、 栄養面や生活習慣の改善に主眼を置いた施設は珍しいのではないでしょうか。 就労移行支援施設を利…

発達障害をめぐる10年後の状況

私が発達障害の診断を受けてからもうすぐ14年が経とうとしています。 その間に発達障害をめぐる状況も大きく変わりました。 おそらく発達障害という言葉を聞いたことがない人はほとんどいないほどに 社会的にも周知されるようになり、発達障害者支援法もでき…

発達障害と双極性障害II型と睡眠・覚醒リズム表

私は十数年前に診断を受けたとき、抑うつ傾向はうつではなく、 「てんかん性精神病」とでも呼べるようなもので、 抗うつ薬を飲むと悪化するタイプで、飲むなら抗てんかん薬だと言われました。 でも実際にてんかんの発作を起こしたことがあるわけではないし、…

たまには脳の断食を~頭のぐるぐるを止めるために

「頭のぐるぐる」と聞いて何のことかわからない非定型発達者はほとんど いないかと思います。 延々と続くぐるぐる思考を止めるには、たまには情報断食をすることも有効です。 いまや情報があふれかえっています。 求めてもいない情報が至る所から目に飛び込…

女子の人間関係と「女」度

女性の人間関係が苦手なアスペルガー女性は多いと思います。 かくいう私もその一人です。 三姉妹の末っ子として育ったので、子どもの頃から女性の人間関係が 厄介だということは身に染みて感じていました。 二人ではなく三人ともなれば、立派な社会です。 2…

マンガの効用

自閉症の子どもは周囲の人との会話からではなく テレビや本などで言葉を覚えるという話があります。 大人でも書き言葉のようなしゃべり方をする人もよくいますし、 自閉症者は方言を話さないことが多いという説もあります。 自閉症は津軽弁を話さない 自閉ス…

文章が読めない理由 その2 眼そのものの問題

発達障害者は学習障害を併発していることも多いですが、 学習障害という診断がつかなくても、 眼球運動に問題があって読書などに支障が出ることもあるようです。 球技が苦手な子どもも多いと聞きました。 私も、子どもの頃はドッジボールが大の苦手で、恐怖…

文章が読めない理由

先日、ネットで、文章を理解できない人が増えているらしいという記事を読みました。LINEやツイッターばかりやっていて、長い文章の読み書きが できなくなっているという話は聞いたことがありますが、 この記事では、ツイッターのつぶやきにさえ、文脈を無視…